今年もいよいよ、終わりが近づいて来てまいりました。これから年末になると、いろいろな店でセールが始まります。その中で、そろそろTVの買い替えなどはいかがでしょうか。
地上デジタル放送が始まって約16年経ちしました。当時はまだ、ブラウン管もありましたが、時代が変わりTVの様相もずいぶん変わりました。インターネットの普及により、TVの視聴機会も減ったといわれていますが、情報の発信ツールとして、TVの役割は変わることはないと思います。
今回は、年末年始にオススメのTVをご紹介いたします。
TVの種類
現在においてTVは「液晶」と「有機EL」に分けられます。それぞれメリットとデメリットがあるので、特徴を踏まえてご紹介いたします。
液晶
現在流通しているTVの大半が、この液晶のタイプです。映像が映し出された液晶パネルを、背後からバックライトという照明で照らすことにより、視聴することができます。小さいものは10V型から、大きいものになると100V型まであります。バックライトの寿命は6万時間程度とされており、丁寧に使用すれば10年以上使用可能といわれています。比較的に安価で、サイズの種類が多く、長寿命のため圧倒的流通量を誇っています。
ですが、そんな液晶TVにも弱点があります。液晶の最大の弱点として、動きの激しい映像にはムラが出る点にあります。顕著に出やすいのがスポーツ観戦で、映像が激しく動き回ると残像感(単にボケとも呼ぶ)が起こり、大分見づらくなってしまいます。更に黒をはっきり出すことが苦手で、バックライトで照らす都合上、色が濃かったり暗い部分では色ムラが出てしまうことがあります。
有機EL
有機ELの「EL」は「エレクトロルミネッセンス」の頭文字です。有機ELの最大の特徴は、パネルそのものが発光するため、バックライトを必要としないところでしょう。そのため、液晶TVよりも薄くて軽く作り上げることができます。しかも、液晶TVにある残像感や黒のムラなどもなく、キレイな映像で表現できる完成度の高いTVといえるでしょう。
ここまで来ると完璧に聞こえますが、有機ELにも問題があります。有機ELパネルの寿命は3万時間程度で、液晶TVの半分ほどしかありません。しかも、紫外線に当てられると劣化するという実験結果も出ています。
なにより、有機ELのTVは非常に高価で、気軽に購入がしづらいという根本的な問題を抱えています。
各タイプのサイズ比較(クリックすると拡大表示します)(パナソニック公式サイトより)
ちなみに・・・
平成に中ごろまでは存在していたブラウン管TVですが、現在では生産がされていません。要因は多々ありますが、なにより問題なのはその大きさといえるでしょうか。液晶TVの場合、32V型のサイズで10kgない程度ですが、これがブラウン管になると70kg前後になります。しかも、消費電力を大きいため、エコが叫ばれる昨今では時代を逆行しているといえます。長い歴史のあるブラウン管ですが、なくなったのは必然といえるでしょう。
TVの性能を決める解像度
TVの性能の指標として解像度があり、画素数が高ければ高いほど高画質になっていきます。解像度のグレードには「HD」(約90万画素)、「フルHD(2K)」(約200万画素)、「4K」(800万画素)、「8K」(3300万画素)があり、TVの価格にも大きく影響を与えています。
解像度の比較イメージ(ハイビジョン=HD、フルハイビジョン=フルHD)(パナソニック公式サイトより)
そもそも画素とは
ピクセルとも呼ばれており、映像を表示する際のドット(点)を画素と呼びます。TVの画面は点描写で表示されていて、このドットが細かく多くなるにつれ解像度が増していきます。HDの場合、画面上に約90万個のドットがあり、8Kの場合は約3300万個のドットあることになります。
画面サイズと解像度の関係
解像度は画面の大きさにより、画素の密度が上がります。画面サイズが小さくなれば密度は大きくなり、逆に大きくなれば密度は小さくなります。
画面サイズによるドットの大きさのイメージ(パナソニック公式サイトより)
例えば、32V型のフルHDと50V型のフルHDでは、50V型の方が画質は荒くなってしまいます。これは、200万画素のドッドを32V型と50V型で並べた場合、50V型の方が1つあたりのドットのサイズが大きくなってしまうからです。
画面が大きいほど画素の量が要求されるため、一般的に32V型以下はフルHD、それ以上は4K、60V型以上は8Kが理想とされています。
ポイントごとにTVを選ぶ
TVの性能を決める指標には、解像度以外にも機能などがあります。いかに画質を突き詰めても、需要を叶えているとはいい難いでしょう。ここでは、それぞれの項目でオススメのTVをご紹介したいと思います。(解説はjoshinwebショップ参照)
注意:TVの処分は、家電リサイクル法によて定められています。詳しくは家電量販店または各自治体に確認してください。
【サイズ】
買い替えの際は、既存のサイズより一段階上のサイズを選ぶのが理想とされています。現在のTVは、10年前のTVよりフレームが薄くなり、イメージより小さい印象を受けることが多いといわれています。実際に設置してみて、「もっと大きい方が良かった」という声も多いようなので、設置スペースに余裕があるようなら大きめを選んでも良いでしょう。
パナソニック製TVの比較(パナソニック公式サイトより)
更に目安として、TVには理想となる視聴の距離があり、フルHDは画面の高さの3倍、4Kは1.5倍が基準といわれています。このあたりがいい加減になると、小さ過ぎて見づらかったり、逆に大き過ぎて圧迫感を感じることがあります。自分の視聴環境を考えて選ぶことも大切なことです
32V型
50V型
60V型以上
【映像表示方式】
液晶
有機EL
【倍速駆動】
液晶には残像感があるといいましたが、この対策に「倍速駆動」が存在します。通常の映像は、1秒間に60フレームのコマを繋ぎ合わせて動画として再生されます。イメージとしては、1秒間に60コマのパラパラマンガを見ている感じです。1コマ1コマの動きには差があり、この差が視覚的な残像を生み出します。
倍速駆動は、60コマの間にコマを追加して、動きの差を減らす技術です。最終的には1秒間に120フレームにすることで、再生時に生じる残像感を軽減していきます。
【ネット配信】
YoutubeやAbemaTVなどのネットコンテンツを視聴できるTVがあります。ネットワークにつなげる必要はありますが、自宅の大画面で配信動画が見られるようになります。
中には、アンドロイドが搭載されているTVもあり、ネットで検索しながら動画や音楽を楽しめる機種もあるのでオススメです。
まとめ
今回は、「年末年始にオススメのTV」と題してご紹介しました。年末年始はお休みの人も多いと思います。特に予定がないと家で一日中TVを見ている、なんてこともあるのではないでしょうか。正直、筆者はそんな感じです。
昨今のTVは本当に高性能になり、画像のキレイさや迫力は格段に向上しています。ブラウン管時代では14V型が当たり前、25V型ともなれば大型でした。現在では、40V型や50V型は当たり前になっており、以前では考えられないことでした。もし古いTVがあるのならば、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
ワンランク上のエンターテイメントとして、最新のTVに少しでも興味が湧いたのであれば幸いです。