サンティアゴ巡礼(カミーノ・デ・サンティアゴ)の「カミーノ」は「道」を意味し、スペインの北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路のことを指します。その方法は徒歩、自転車、車、など多岐に渡り、また、フランス人の道、北の道、ポルトガル人の道…など、順路もさまざまです。巡礼路に関する詳しい情報は、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のWebサイトを参照してください。 中世に大流行したサンティアゴ巡礼は、現代でも多くの人に愛され、多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、同じ道を歩いています。この記事では、「サンティアゴ巡礼」の概要、歴史、方法などについてご紹介していきたいと思います! 1. カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼:概要 日本でも古くから「巡礼」に似た文化がありました。例えば、四国のお遍路はこのカミーノ・デ・サンティアゴ巡礼によく似た文化であると言えます。具体的にカミーノ・デ・サンティアゴ巡礼では、なにをするのでしょうか。 一言で言えば、とにかく決められた順路に従って、徒歩でスペインの北西の街サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すというものです。巡礼路はその出発地点によってフランス人の道、北の道、ポルトガル人の道、イギリス人の道などがあります。特に人気があるのは「フランス人の道」で、多くの人がピレネー山脈を越え、フランス南部の町からサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指します。この行程は800km以上にも及び、個人差はありますが、約30~40日間かかります。 西ヨーロッパからのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路(カミーノ・デ・サンティアゴ)地図Wikimedia また、カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼はキリスト教の巡礼文化でありながら、キリスト教徒以外にも開かれており、多くの非キリスト教徒が巡礼を行っています。 2. カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼:歴史 カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼の歴史は中世まで遡ります。当時イスラムに支配されていたスペインの北部で、領土奪還の動きが盛んになっていました。その戦時の際に、聖ヤコブが降臨しキリスト教徒を助けたと言います。このことから、スペイン北部のこの地域では聖ヤコブ信仰が盛んになりました。その聖ヤコブに捧げられたサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂が、聖地として考えられるようになり、中世にはヨーロ…