しばしばニュースサイトなどで取り上げられる、”ベビーカー問題”。 記事が投下されるや否や多くのコメントがつき、 「迷惑だから電車内ではベビーカーを畳むべき」「そもそも赤ちゃんが危険だから満員電車には乗せるべきではない」「世知辛い世の中になった」「こんな論争があるから少子化が止まらない」 など様々な意見が沸き上がります。さらには、 「ベビーカーの持ち込みは仕方ないが、泣いてもあやさない母親はダメ」 など、子育て論にまで発展することも。しかし、この問題を考える前にひとつの疑問を投げかけたいです。 そもそもベビーカー問題は本当に存在したのか? もちろん個人間で、ベビーカーによって乗り降りがしにくいと感じた体験や、「危ないな」と感じた出来事、お母さん自身が公共機関内で困った経験などはあるでしょう。 しかし、ベビーカー問題として取り上げられるまで、それは社会的に大きな問題だったのでしょうか?メディアが”ベビーカー問題”を大きく取り扱う前は、互いの配慮や許容などによっておさまっていたのではないでしょうか? メディアが煽り、あたかも問題かのように提示することで、これまで感じたことのあった小さな感覚が刺激され、共感者を呼び、議論に発展してしまったのではないでしょうか。 もちろん、よりよい社会を作っていくためには意識していなかった問題を表面化させることは大切です。しかしそれは誰もが暮らしやすい社会にしていくための一歩であるはずです。ベビーカー問題について論争が起こることで、暮らしやすくなった人は果たしているのでしょうか? このベビーカー論争については、メディアによって事を大きくさせられている感が否めません。そしてニュースに反応する私たちもまた、たとえその感情が事実であったとしても、書き込む必要があるのかどうか・問題をさらに大きくすることに意味があるのかどうかをよく考えなくてはいけないと思います。 議論に発展することで、これまで特に気に迷惑だと感じたことのなかった人にも、電車内でのベビーカーを見かけるたびに「問題になっているベビーカーだ」と意識させてしまうことにつながる可能性もあるからです。 さて、その疑問を投じた上で、一つの提案があります。 駅前にベビーカーを預けられる場所を作ってはどうか? 自分の子育ての経験から言えば、ベビーカーを使って公共交通機関を利用することは非常に多かったです。自宅から駅までの道のりが3…
タイといえば、まずバンコクに訪問するかもしれない。 一方、タイの古都として有名なチェンマイも観光地としておすすめだ。 しかし、1点困ることがあり、バンコクのような、都市鉄道がない上に、メータータクシーも少ない。 そこで活躍するのが、乗り合いタクシー“ソンテウ”だ。チェンマイには、さまざまな車体色のソンテウが走っており、乗り方が独特なため、ここで紹介したい。 (チェンマイのソンテウ、チェンマイ・ターペー門で、著者撮影) タイの乗り合いタクシー“ソンテウ”とは? 実はソンテウ、タイでよく見かける、ピックアップトラックの荷台に、屋根と椅子を取り付けただけの乗り物だ。 地元の人にとっては、移動の足として愛されている。炎天下のタイを歩くのは、少ししんどい。そのような時ソンテウの出番である。 さらに、ある程度、運賃も決まっていることから、安心して乗れる乗り物だ。一方、乗り合いタクシーというだけあり、多人数を同時にあちこちへ運ぶため、急ぎの用事には向かない。 ちなみに、1台のソンテウに、頑張れば20人前後のお客さんを乗せて走ることも可能である。 一方、トゥクトゥクと呼ばれる乗り物は、基本1グループしか乗せないため、すぐ目的地に到着できるが、よくぼったくられてしまった話を聞くことから、著者はほぼ利用することがない。 (価格が不明瞭なこともあり、あまり使わないトゥクトゥク)( トゥクトゥク タイ バンコク、medetaiさんによる写真ACからの写真) ソンテウの乗り方や運賃は? どのようにして、ソンテウを捕まえるのか? 基本は、タクシー同様、流しのソンテウを捕まえることになる。 止め方は簡単。ソンテウが見えたなら、歩道で、車道側の腕を、2~3回ほどゆっくりと上下に振れば、きっと止まってくれる。 まれに貸し切り運転のときもあり、その時は、運転手さんが“ダメ”という感じのボディーランゲージで伝え、走り去っていく。しかし、数十秒後には次のソンテウが来るので大丈夫。 また、大型のショッピングモールやホテル、ワローロット市場には、タクシープールならぬ、ソンテウプールがあるので、そこで乗せてもらうことも可能だ。 目的地の伝え方、運賃は? 目的地は、基本助手席側の窓越しに伝えることが大半だ。運転手さんも慣れており、これくらいの英語は理解してもらえることが大半だ。 なお、行きたい場所を、地図アプリやガイド本についている地図で示すの…