「このたびは私の反社会的な行為で多くの皆様にご迷惑、ご心配をかけまことに申し訳ございませんでした。」 ピエール瀧は、保釈直後に深々と頭を下げました。 ピエール瀧が、コカインを使用した罪で逮捕されたという衝撃的なニュースは日本中を大きく揺るがしました。俳優として定着していましたので、ファンのみならずショックだった人も多いことでしょう。 ここでは、ピエール瀧にエールを送るために、ピエール瀧と薬物依存症について考えたいと思います。 ピエール瀧の伝説『電気グルーヴのオールナイトニッポン』 ピエール瀧は、友人の石野卓球が結成したバンド電気グルーヴに参加(前身のバンド人生にも参加)、インディーズを経て1991年にメジャーデビュー、1997年には日産のCMソング「Shangri-La」が大ヒットしました。 電気グルーヴでは、着ぐるみを着て踊ったり過激なパフォーマンスをする奇才ぶりを発揮してカルト的人気を博し、ラジオ番組・電気グルーヴのオールナイトニッポンは伝説として語り継がれています。 その後も、音楽活動のほか俳優で目覚ましい才能を発揮して、映画「そして父になる」ほか2作品で第56回ブルーリボン賞助演男優賞をはじめ、さまざまな賞を受賞しました。 先ごろは、数々の出演作品が自粛されるなかで、映画を待ち望むファンのために、映画「麻雀放浪記2020」の放映が実現されたことには、希望の光が差したような気持ちになりました。 ピエール瀧と家族 ピエール瀧は、妻と長女の3人家族です。プライベートを大切にするため、一切と言っていいほど家族のことを明かさないなか、娘と一緒に食事に行くというエピソードがありました。多忙な時間を割いて、家族サービスも欠かさないよき父親なのでしょうね。 今回の件で、どれだけ胸を痛めショックを受けておられることか…本当に残念でなりません。 薬物依存症とは 今回、大きく騒がれている一方でクローズアップされているのが薬物依存症という『病(やまい)』です。それは、麻薬や大麻やコカインなどの薬物を使うと、また薬物を渇望して使わずにいられなくなる病気です。 それによって、どんどん薬物の量を増やさないと効かなることがほとんどで、使わないと不安や興奮などさまざまな症状が現れることも。そして、薬物を拒否することができないどころか、止めたいと思っても脳が止める指令を出さなくなってしまうのです。 薬物依存症には、薬物…