12月3日に「ポストマネーWEB」より「ソシャゲ離れ」に関する記事が掲載されました。
ツイッターでは「ソシャゲ離れ」がトレンド入りし話題になりました。記事では、ユーザーがゲームをやめた理由について語っており、ツイッター上で様々な意見が上がっています。
メディアなどでも、度々問題視されることの多いソシャゲ。
今回はそのソシャゲの過去と、ツイッター反応などをご紹介したいと思います
ソシャゲ(=ソーシャルゲーム)とは
本来は、SNSアカウントを使用したブラウザゲームを、ソシャゲと呼んでいます。主に、パソコンを中心に展開されていました。ですが、スマートフォンの普及に伴い現在では、ゲームアプリをインストールする形式も総括してソシャゲと呼ばれています。
※ブラウザゲームとは、パソコンやスマートフォンにアプリをインストールすることなくプレイできるゲームです。インタネットエクスプローラといったインターネットブラウザ上でゲームを行います。
ソシャゲの歴史
黎明期
1999年にドコモが「iモード」のサービスを提供したことを皮切りに、DDI(現KDDI)の「EZweb」、J-Phone(現ソフトバンク)の「J-Skyウェブ」が始まります。このとき、携帯電話向けのブラウザゲームが提供されます。これに続けて、2001年にドコモの「iアプリ」、auの「ezplus」というJavaアプリでゲームが順次配信されていきます。
この時代から、携帯電話でのゲームサービスの提供が始まります。このときは、まだ基本プレイ料無料などはほとんどなく、大抵は月額プレイ料が発生していました。iアプリからは、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったタイトルからの配信がありましたが、目立ったヒットはありませんでした。
2004年以降から、mixiやGREEなどがSNSのモバイル向けサービスを開始します。すると、GREEモバイルから「釣りスタ」がサービル開始になると大ヒットします。これを契機に、ソシャゲは発展をしていきます。
成長期・全盛期
そんなソシャゲが脚光を浴びる中、ガチャ課金の高額請求トラブルが社会問題となっていきます。いわゆる「コンプガチャ」問題です。
コンプガチャとは、「ゲーム内で行われる有料ガチャで、アイテム等をそろえることで得られる特典」のことで、これを得ようがために、毎月数十万の課金を行う小中学生が多く現れました。消費者庁は、コンプガチャが違法であると考え、ゲーム会社に注意を促します。この結果、2012年5月に全面廃止となりました。
この問題が発生した2012年に、今後のゲーム配信の方法を大きく変えるゲームがリリースされます。ガンホーが運営開始する「パズル&ドラゴンズ」、いわゆる「パズドラ」です。このパズドラは、従来のソシャゲとは違う点が2つあり、
- SNSアカウントを使用しない
- スマートフォンにアプリをインストールする
という点が挙げられます。
基本的にSNSアカウントを登録しないとゲームができなかったソシャゲとって、AppStoreやPlayストアからアプリをインストールしてプレイ可能なパズドラはとても画期的でした。今後は、このタイプの配信方法がソシャゲの主流になっていきます。
衰退期?
パズドラ以降、アプリをインストールするゲームは膨大な数がリリースされていきます。ゲームジャンルも、単純に30種類以上あるかもしれません。多くのヒットタイトルが生まれ、長く続けば6~7年続くタイトルなども出てきます。ですが、それとは比較にならないほど不作のタイトルが存在し、わずか数ヶ月でサービスが終了するタイトルも出てきました。
一概には言えませんが、早くに参入したタイトルには固定客いて、新規参入は限られた潜在需要を取り合っている状況が考えられます。現状ではゲーム自体のクオリティが上がり、開発費が高騰。更に、宣伝広告費も非常に高額になります。出費に対して採算が取れず、一発当てにいく博打の様相を呈しているのが現状のようです。
競争率が激しいため、必ずしも衰退とはいえませんが、市場が伸び悩んでいるもの事実です。
その苦境の中において、2018年6月のWHO(世界保機関)が「ゲーム依存症」を精神疾患として認定します。細かい基準は割愛しますが、「日常生活に支障をきたすほどゲームにのめり込む状態」がゲーム依存症になります。これはソシャゲに限定されるものではなく、家庭用ゲームなども含めてゲーム全般が該当します。
ソシャゲ離れの原因
ツイッターでトレンド入りしたことにより、様々な意見が投稿されていました。どのような意見があるのか、一部ご紹介いたしまします。
ソシャゲの場合は課金がいつも問題になることが多いのですが、今回のソシャゲ離れは時間的、もしくは体力的な理由ではないかという意見が多い印象です。ゲームに夢中になっているときはいいですが、現実に立ち返ると意味が見出せなくなってしまうのかもしれません。
これらの意見以外にも、コンテンツが定型化してきていることや、ガチャというシステムを問題視するなど様々な意見がありました。ただ、全体的にはソシャゲ自体に疲れを訴える意見を中心に投稿されていました。
まとめ
今回は一過性の話題ですが、「ソシャゲ離れ」についてご紹介いたしました。社会におけるゲームの評価は本当に様々で、賛否も両極端な気がします。
eスポーツや医療などで注目が集まる一方、記事で紹介したゲーム依存症があるのも事実です。ゲームが「毒にもなれば薬にもなる」と紹介する記事などもあります。
要するに、ゲームをどう向き合うかという問題で、いかにして自分をコントロールすることが重要といえるでしょう。筆者自身もソシャゲをやっていますが、ちゃんと自分を見つめ直して心も体も制御できるように心がけていきたいと思いました。