いまだ遺族と大学側が争っている一橋大学アウティング事件。 事件からもうすぐ3年を迎える。 この事件について改めて調べて、思うことがあったので書き残しておきたい。 実はつい最近、アウティングしてしまった同級生と遺族は「和解」という形で裁判が終わった。 ただ、一橋大学との裁判はいまだ継続中。一橋大学の対応があまりにも酷かったのだ。 もう少し"まし"な対応をしていれば命を失わずに済んだのではないか?ということ。 この事件は、アウティングしてしまった同級生も、一橋大学側も、LGBTということについてほとんど無知だったのだろう。 結果、アウティングされてしまい、大学側も適切な処置を取らなかった。軽く考えていたのだと思う。 アウティングの危険性はこの事件をきっかけに広く知られることになった。 現在もなお責任を認めようとせずうやむやにする一橋大学。 今回、明治大学で一橋大学アウティング事件裁判の報告会が行われたらしく、LGBT非営利団体Fairがその一部始終を記録。(ハフィントンポストが転載) それを絡めつつ、記述していく。 ■一橋大学の当時の対応について 自死してしまった一橋大学生をAさんとする。 Aさんは、同級生に告白をし、結果的にアウティングされてしまった。 それ以降、担当教授だけでなく、ハラスメント相談室や大学の保健センターへも相談をしている。 ただ、アウティングされてから自死を選ぶまでの2か月間、まともな対応はされなかった、という。 ハラスメントの専門相談員は、「学生委員会での対応がいい」とたらい回し。 さらには、あなた自身が堂々としてればいい、と適当なアドバイスをしたという記録がある。 保健センターへ相談した際は、なんと性同一性障害かどうかの受診をすすめられたという。 ふざけてる。完全にふざけてる。 そして担当教授は、両者の話を聞いた上で「人間関係のトラブル」とし、適切な対処をしなかった。完全に軽視していたのだ。 さらに。 Aさんが自死をしてしまった後、一橋大学から遺族に対する一番最初の説明は、 「ショックなお知らせがあります、息子さんは同性愛者でした」 【引用:http://fairs-fair.org/outing_20180716/】 という有り得ない一言。もう鳥肌が立ってくる。LGBTに対する無知が行き過ぎると、こんなことになってしまうのか・・・ しかも一橋大学がどのような対応をしてきたかなど、何も教えてくれなか…