大学四年間を無事スペイン語スペイン文学科で過ごした私は、卒業旅行に友人達とイタリアを二週間程周りました。 ローマは観光名所だらけの歴史的価値の高い街。 ヨーロッパの噴水が大好きな私は、中でも「トレヴィの泉」に行くのが本当に楽しみでした。 現在は日本でもプロジェクション・マッピングなどで噴水などもどんどん面白くなって来ましたが、そんなものが無い20年前などでも既に、ヨーロッパでは水量や勢いがどんどん変わる夜の噴水の多様なライトアップが存在しており、私の目を楽しませてくれました。荘厳なトレヴィの泉は、夜のライトアップがまたとても美しい!けれど夜のローマは益々スリが多いので、訪れる時は気を付けて下さいね。 2015年に修復を果たしているそうです。驚いたのは、小道のようなところから、そこを抜けるといきなり大迫力のトレヴィの泉が堂々とそびえているところでした!でも、泉の周りは人・人・人・・!!人だらけ。 みんなラフ過ぎるいで立ちで、足を広げて座っていました(^^; そして肝心の泉と言えば、お金だらけ...( ゚Д゚) 投げられるコインは一日に三十万円にもなるとかで、集めてローマ市と慈善事業とに使われているそうです。 古代ローマ皇帝アウグストゥスの命で造られたトレヴィの泉は、はじめにヴィルゴ水道から水を引いたのが起源で、現在の場所に落ち着いたそうです。教皇クレメンス12世が建築家に依頼して改造して1762年に完成しました。この泉の建築に携わった人々の名前の凄さからも、歴史的な建造物である事が分かりますよ。 ポーリ宮殿の壁を背にして海の神ネプチューンをはじめとするバロック彫刻の数々は重厚で重みがあり、大きさでも圧倒されます。昔は石灰成分も無く、とても美味しい飲み水が存在したそうです。 少女達が戦に行く恋人へ忠誠を誓う為にこの泉の水を一杯飲み、コップを割る事で忠誠の証とし、将来の愛を誓ったとか。 人間の歴史はいつでも、戦禍と争いの中にあり、今生きているこの時代もまた未来から見れば争いと自己主張の絶えない歴史の一部。地球の自然災害にも翻弄され、安心・安全・確実とはいつの時代も遠いのかもしれません。 人間の存在はとても危なっかしく、過去の歴史への痛みを考える時間やそれを大切にする心、各国の文化への尊敬や憧れなど、お互いにお互いを認め合い讃えあわなければ、なんとか今ギリギリの均衡で保たれている平和も、も…