体外受精を目的とした2回の採卵経験後、新しいクリニックの先生の提案で、3回目の採卵期間にヒト成長ホルモンを加えました。 理由:小さなチョコレート嚢胞の存在と、高めのAMHで卵胞が育ちにくい可能性 右の卵巣にできた子宮筋腫は0.5-2cm。自覚症状はありません。 これまでの観察では大きくなる様子はなく、逆に少し小さくなったりしたこともありました。 また、AMHの値が8と高めであるため、卵胞の成長スピードが遅い可能性がありました。(多囊胞性卵巣 ;PCOの診断は出ていません) AMHが高いということはどういうことなのか 実際に、アンタゴニスト法を用いた過去2回の採卵では、卵胞の育ちが遅くなりがちでした。卵胞が育ちにくいので、平均9日といわれる誘発期間を13日くらいかけてやっと採卵できる大きさに近づけていました。 初めての採卵周期には、卵胞をどうにか育てようと、平均以上の期間で(多量に)ゴナドトロピン製剤を使用したので、血中エストラジオール値が増加し、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危機になりました。症状としてはおなかが張るだけでしたが。 過去2回の採卵(胞)数は問題なく、平均18でした。 また、凍結に至った胚は、6日目のが1つか2つ。7日目のが2つ。 ヒト成長ホルモン剤:Omnitrope (皮下注射) 使用したヒト成長ホルモンは、ソマトロピンBS皮下注「サンド(Omnitrope)」5.8㎎粉末バイアル瓶入りでした。冷蔵保存必須でした。 必要アイテムはアルコール消毒綿の他に、希釈液バイアル1本、再調製用の注射器(22ゲージ)、投与用の注射器(1ml/100ユニット、使い捨て)。 希釈液1ml分を使って薬剤を作りました。 ソマトロピン製品説明 ソマトロピンのペン型注入器はこんな感じ ソマトロピン薬品の基本情報 注射時期:14日間 注射は0.5ml(50ユニット)を一日一回。期間は、14日間。採卵周期始めの診察の日の夜(Day3)に開始し、誘発注射を開始した日(Day8)も含め、誘発期間9日目まで続きました。 注射エリアは腹部、おへそから3センチは離れたところを、毎日左右交互にしていました。 結果: 採卵胞数は以前と変わらずも、成熟卵がそのうちの約半分(50%)。新しいクリニックの基準が高い、厳しい可能性もあり単純に比較はできませんが。 最終的に、6日胚を3つ凍結にいたりました。 今回得られた凍結胚の質につ…