今、多くのバレエ団が閉鎖となり、様々な公演が中止となっています。 踊る場を失ったダンサーたちはどうしているのでしょうか。 https://pixabay.com/photos/ballerina-ballet-active-balance-3223322/#content 答えは、「踊り続けている」です。 バレエダンサーたちは、舞台がなくても、練習場に行けなくても、自宅で踊っているのです。 ここでは、衣装も舞台装置もないなかでもやはり美しい、「自宅で踊るバレエダンサーたち」の動画をご紹介いたします。 芸術の世界には 1日練習しなければ自分に分かる。 2日練習しなければ批評家に分かる。 3日練習しなければ観客に分かる。 という言葉があります。バレエダンサーたちは、次に観客に見せる機会が来た時のために、努力を続けているのです。 今は、世界中の人が、何らかの制限の中で暮らしている状況。 でも、家の中で工夫をしながら美しく、時にはコミカルに踊るダンサーたちの姿は、すべての人に「希望」という光を見せてくれるのです。 バレエなんて見たことがないという方々もぜひ、彼らの「芯のある美しさ」に触れてください。 Opéra de Paris(パリオペラ座)のバレエダンサーたち バレエファン垂涎のスターダンサーたちが、家でバレエを踊る様子をダイジェストで見られる動画です。 冷蔵庫につかまってみたり、狭くなっている廊下を利用したり・・・お子さんが乱入してきて、ともに踊る姿も微笑ましいですね。 そしてやはり、美しい! ぐっと力の入ったつま先はバレエダンサーにとって必須なのですが、同じ人間のものとは思えないほどに細くなったつま先には見惚れてしまいます。 お家でSleeping Beauty(「眠りの森の美女」) こちらは、「眠りの森の美女」というバレエのプログラムをまさかのお家で実現! コミカルですが、美しく長く伸びた足や、豊かな表情は、見るものをひきつけます。 パリオペラ座のエトワール ドロテ・ジルベールさんのおうちでリハーサル インスタグラムの動画ですが、ぜひ見てほしいドロテ・ジルベールさんの動画。 パリ・オペラ座バレエのエトワール(トップ)ダンサーの彼女が、おうちで「白鳥」を踊る姿は、スポーティな格好をしているのに、嘆く白鳥そのもので、スポットライトがあたっているようにさえ見えてきます。 菅井円加さんのおうちでレッスン
メロディ楽器の花形である“バイオリン”であるにも関わらず、なぜか裏方である“伴奏”に取り憑かれてしまう“セカンドバイオリン”。 前回は、『あなたの知らない、“セカンドバイオリン”という世界』と称し、セカンドバイオリンとは?ファーストバイオリンとは何が違うの?など、簡単にご紹介してまいりました。 今回は、そんな“セカンドバイオリン”的目線から、あなたの知らない“セカンドバイオリン”がカッコイイ曲を、定番曲から選りすぐってご紹介します。 セカンドバイオリン的聴きどころも、合わせてご紹介したいのですが、悲しいかな、“伴奏”はなかなかスピーカーでは聴きとりにくいのが難点です…。ぜひ、イヤフォンやヘッドフォンなどで、聴いていただけたら嬉しいです。 “刻み”に燃える! ベートーヴェン作曲 交響曲第7番イ長調作品92より第4楽章 イヴァン・フィッシャー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏です。『のだめカンタービレ』でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 どの楽章も素晴らしいのですが、セカンドバイオリンを語るなら、欠かせないのが4楽章(34:06~)。舞台に向かって左手手前のファーストバイオリンは軽やかなメロディを奏でていますが、右手手前のセカンドバイオリンはというと、お隣のビオラと一緒に右手を激しく上下に動かし、細かいリズムを弾いています。このように、同じ音で細かくリズムを刻む音型は、文字通り“刻み”と呼ばれます。 この“刻み”の音型、ご覧の通り、演奏する側はかなり疲れます。ストレッチ必須。腱鞘炎多発。それでも、音楽の時間感覚を支配し曲に推進力を与える“刻み”に、つい取り憑かれてしまうのがセカンドバイオリンの性なのです。我が身を削って刻み続ける、セカンドバイオリンがカッコイイ! もはや“打楽器”!ヨハン・シュトラウス2世作曲 美しく青きドナウ バレンボイム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。毎年1月1日に開催される『ニューイヤーコンサート』をご覧の方は、すっかりおなじみの曲でしょう。 序奏と5つのワルツ、後演で構成されるウィンナ・ワルツですが。しかし、1:39から始まるワルツ以降、舞台右手手前のセカンドバイオリンは、全くと言っていいほどメロディを弾きません。『ワルツ』と呼ばれる3拍子の踊りの曲の中でも、ウィンナ・ワルツ(ウィーン風のワルツ)は特に、セカンドバイ…