普段それなりに人と接していると、 「それくらい察してくれよ」 っていう愚痴とか、 「言ってくれなきゃ分かんないよ。」 っていう嘆きを聞くこと、ありませんか? 前者が女性に多く、後者が男性に多いと言われることもありますが、結局のところは個人差があるという見解もあります。 私自身、男性と付き合う前は 「言ってくれなきゃ分かんないよ。『察して』っていう奴なんなの。絶対あんな面倒な人間にはなりたくない。」 なんて気持ちでしたが、初めて男性と付き合ってみてから、 「察して欲しい。そんなのも勘づかないとか無神経では?」 とさえ思ったりして、「察して」側の気持ちも体感するようになりました。 そんな観点も混じえて、「察して欲しい」と「言って欲しい」の心理や主張と、その相手に好かれる方法を解説していきます。 フォールスコンセンサス 本題の解説の前に、前提知識を1つ、ご紹介します。 「フォールスコンセンサス」という心理効果があります。 これは、スタンフォード大学の社会心理学者リー・ロス(Lee Ross)が、1970年代に提唱したものです。 「フォールスコンセンサス」とは、みんなが自分と同じように考えて同じように行動するはずと思い込む認知バイアスのことです。 簡単に言えば、自分を常に「多数派・正常・常識人・普通」と思いこんでしまうことですね。 ムキになったりすると特に、自身の価値観を押し付けてしまいがちですが、これは「フォールスコンセンサス」が働いてしまっているが故の言動ということです。 【察して欲しい】側の気持ち さて、本題に移ります。 細かいことに気がついたり、人より色々と考えを巡らせてあれこれ言いがちな人の中には、察する能力があるが故に、相手も「こう考えてくれてるだろう」と想定してしまう傾向にあります。(フォールスコンセンサスのはたらき) ※他人にばかり「察してよ」と求め、自分は気配りや洞察ゼロの人については、あまりに自分勝手なので、今回は対象外にしています。 私も、周りの友人もそういうタイプなのですが(いわゆるHSP)、やはりどうしても 「普通、みんなこれくらいの【配慮】はあるでしょ?」 と思ってしまいます。相手が自分と同じ価値観とは限らない、と分かっていても。 【察して欲しい】が求めることに応えて好意をゲットしよう 【配慮】の水準が人より高めな人は、相手からの【配慮】がなければ人一倍 「相手は自分に関心ないんだな」 と感じま…