NFT 123ishゴールドコイン3Dアートコレクション選出 今回は、ヴァイオリンを弾く/聴くなら知っておきたい名曲を紹介します。 「これ知ってる!」という超有名曲から、これを知っていたらヴァイオリン通、なコアな曲まで動画付きで解説していきます。 優雅でかっこいい!フリッツ・クライスラーの小品 オーストリアはウィーン出身のヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラー。20世紀を代表するヴァイオリニストにして作曲家だった彼は、ヴァイオリンのためにあまりにも有名な作品を多く残しています。例えば、「前奏曲とアレグロ」はその程よい難易度から現在も演奏会で頻繁に取り上げられます。 何と言ってもかっこいい!演奏会のアンコールにもよく演奏されますね。 また、こちらは「愛の喜び」(Liebesfreud)「愛の悲しみ」(Liebesleid)という対照的な2曲。聞き覚えのある方も多いのでは? どちらも、クライスラー本人による演奏!現代の演奏に比べ、落ち着いたテンポで演奏されている印象があります。 これらの小品はいわゆるサロンで演奏される機会が多く、一曲一曲も短いため、ヴァイオリンの演奏会に行くとよく演奏されています。ヴァイオリン初心者のかたは、難易度的にも易しいため、まずはこれらの曲を目指して練習するのも良いかもしれません。 高難易度、でも絶対に外せない名曲。J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ ヴァイオリン名曲を語るなら絶対に外せない、それがこの、J.S.バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」です。 J.S.バッハは、クラシック音楽を語る上で避けては通れない偉大な作曲家。彼は生涯に、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(組曲のこと)を、それぞれ3曲ずつ残しました。これらの楽曲は現在でもコンクールの課題曲に挙げられる筆頭曲で、特に各ソナタに含まれる「Fuga」(フーガ)は屈指の難易度、そして美しさを誇ります。 有名なものは、パルティータ第2番 BWV1003より、「Chaccone」(シャコンヌ)でしょうか。 また、パルティータ第3番 BWV1006の「Gavotte en ronde」(ロンド風ガヴォット)も有名ですね。
以前、ヴァイオリンの名曲をご紹介しましたが、今回はクラシックのピアノのかっこいい名曲を紹介していきます。 クラシックでピアノの名曲といえば、優雅で華麗……なイメージの人も多いかと思われますが、ここではあえて「かっこいい」ものに絞って紹介していきます。 かっこいいピアノ曲・1 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番 イ長調 Op.82 セルゲイ・セルゲイエヴィチ・プロコフィエフ(1891-1953)は、ロシアに生まれ、ソビエト連邦体制のもと活躍した作曲家です。革命前のロシアで生まれた彼は、若くしてフランスやアメリカ、日本を旅して帰国しますが、ロシアはすでにスターリンの独裁体制の只中。さらに第二次世界大戦が始まり、ソ連は文字通り桁違いの犠牲者を出すのですが、プロコフィエフはそんな激動の時代を生き抜いた作曲家でもあります。 ところで、ロシア音楽といえば、チャイコフスキー(1840-1893)の『くるみ割り人形』をご存知ではありませんか? この優雅なバレエ音楽が旧ロシア帝国で初演された翌年、プロコフィエフは生まれました。そこからおよそ半世紀の間……ロシアは国内でいくつもの革命を経て、共産党体制へ。多くの血を流しながら、第二次世界大戦の戦禍に自ら足を踏み入れます。こういった時代の激変が、まさに音楽にも表れています。 プロコフィエフが戦時中に書いた6~9番目のピアノソナタ、これら3つのソナタは、のちに「戦争ソナタ」と呼ばれました。その前衛的で金属的な響きは、今聴いても耳に新しいかっこよさ、そして、複雑さです。同じくロシア出身、やや下の世代にドミトリ・ドミトリエヴィチ・ショスタコーヴィチという作曲家がいますが、彼の作品もオススメです。 かっこいいピアノ曲・2 カプースチン:8つの演奏会用練習曲 Op.40 同じく旧ソビエト、そしてロシアで活躍する作曲家、ニコライ・カプースチン(1937-)の「ピアノのためのエチュード」。聴いてみるとお分かりの通り……すごく、ジャズっぽい。 それもそのはず、カプースチンはジャズの作風を取り入れた作曲家で、彼自身もまた優れたピアニスト。演奏者にとってもその難易度は屈指のレベル。ともかく、音が多いし音が飛ぶしリズムは複雑だし…… ちなみに、カプースチンは存命中の作曲家。一言に「クラシック」と言っても、今なおいきている作曲家の作品も含まれているのです。 …