我慢に我慢を重ね、傷付き過ぎて来たから、すぐキレる親 自分のコミュニケーション能力が低いのは十二分に分かっているから、そこに家族がズカズカと本当の事を言って来たら、今まで長年会社で我慢して来た分、キレてしまうという事なのですー。 父親は、ご近所の変わっている方と深く関わってしまい、近所で怒鳴り合い合戦を繰り広げてしまったり、母親もその人に急にクラクションを大きく鳴らすなど、近所で目立つ行動を取ってしまっていました。それにより私が、両親が悪くならないための時系列での状況整理の書類を作成し、警察に提出したりなどして両親を守ってきました。 この状況を上手くまわすのには、コツが要るー。 それが分かってしまっている時点で、もう二人の介護を同時にこなしているのです。 毎日毎日、親の介護から逃げられないとどうなるか でも、自分がそれに気付いていなかったので、自分の心に負担をかけ過ぎてしまいました。 「どうして、こんなに私ばかり、大変な役をやらなければならないのだろう?パートナーは、仕事だけで、いいな。 私は、仕事にすら行かせて貰える環境にないのにー。 私がやらなければならない事は全て、無償の役目ばかり。私はどんなに勉強して大学を出ても、求められるのは所詮、発展途上国の家事労働を全てやらされる女の子と同じだな。 どこに働きに出る時間が捻出出来るのだろう?結婚なんて、ただの愛情の搾取だな。体よく騙されたって訳か ー 私も若くて愛とか信じて、馬鹿だったな」 そんな事ばかり考えながら、日々台所に立っていたので、台所に立つとその考えが頭から離れなくなり、台所に立っただけで泣いてしまう現象が続きました。悔しくて、仕方がなかった。 それを同時にこなしていたら、人生で初めて鬱になってしまいました。 台所に立つと、結婚して18年間の、女性として生きる全ての悔しさを思い出して、泣いて過呼吸になったり、泣いて興奮してしまうので、近寄れなくなりました。 パートナーの事は「ジャックと豆の木」に出てくる、その家の鬼の主人のように見えていました。 台所に立つとパニックになるので、一時は離れた場所で過ごしました。 両親2人と、パートナーに二人の子供、全員が私にぶら下がっているから、家から一生出られないんだという妄想が自分に取り付いていました。私には妄想でも何でもなかった、ただ毎日続く辛い現実なだけ。 夜中に寝られなくて、裸足で外に駆け出したい衝…
人気者のチューヤン まだ就学前の、幼い頃だったと思う。周りの人からチューヤンと呼ばれているおじさんがいた。いつもふらっと現れて、近所をうろついていく。あまり覚えていないが、家の前で遊んでいた私たち子どもたちともいろいろ話していたのだろう。私はというと、チューヤンの姿を見つけると家に帰り、祖母に来ていることを告げていた。すると、祖母は家の中にあるお菓子を集めて半紙で包み、私に手渡す。 「チューヤンにあげてきて」。 それがいつもの行動パターンだった。なにかを手渡すのはうちだけでなく、近所の友だちの家からもいろいろ持ってきていたように思う。それは、子どもであったりおとなであったり。 チューヤンは、ある意味、人気者だった。 弱者だったチューヤン おとなになってから考えてみると、今でいう“ホームレス”だったのではないか。ホームレスとしての住処はどこかにあり、気が向いたり、何か必要になったら、顔見知りの多いうちの周りに現れていたのだろう。 おそらく戦争の焼け跡に整備された町で、三軒長屋と呼ばれるような住居が建ち並ぶ下町の風情を残していた。呼び名は、チューヤンなのか、ちゅうやん、ちゅやん、なのか。実は、長年、「チューヤン」はホームレスのような暮らしをする人の当時の通称だと思っていた。だが、できる範囲で調べてみたが、そのような記述は見当たらなかった。由来は、名前なのか、仕事なのか、当時ホームレスのような人の総称だったのか。想像はふくらむ。以前は近所に住み、どの家とも家族ぐるみの付き合いがあったが、何かの理由でそこを離れなければならなくなり、顔見知りのうちの祖母ををはじめ、いつのまにかみんなが心ばかりの施しをするようになった。 または、何かの行商で度々訪れていたことから、(これもうろ覚えだが、当時は、花、パン、ぽんぽん菓子などを屋台を引いて売りに来ていた)近所では誰もが知る人気の商売人だったが、これも何かの理由で商売ができなくなり、以前行商していた町を訪れている。 何れにしても、私が知るチューヤンは“弱者”だった。 にぎやかで、平穏な毎日 町の人たちは拒絶するのではなく、受け入れていた。彼がふらっと現れると歓待するわけではないが、ごく自然にそれぞれのできる範囲で施しを行う。次にいつ来るのか尋ねることもなければ、現状を共に憂うわけでもなかった。 そんな人もあんな人も居て当たり前。みんなでちょっとずつ助け合った…
令和の時代に入って、さまざまなアニメ映画が放映されていますが、やはり思い出されるのは昔のアニメです。 女の子から女性へと、成長する過程で思い浮かぶのはやはり『恋』ですね。今も昔も、変わらないのは恋愛や夢を楽しめるアニメがあるということです。しかも、映画ならたっぷり楽しめて最終回を待つ必要もないですね。 こちらでは、子供から大人まで楽しんでいただけるように、女性なら一度は憧れる昭和や平成に映画化されたアニメをご紹介いたします。 Amazon.com~くるみ割り人形 [DVD] より 映画『くるみ割り人形』(リメイク前) こちらでご紹介するのは、リメイク前の『くるみ割り人形』です。 『くるみ割り人形』は、1979年にファンシーなキャラクターで人気を集めたサンリオの創設者である辻信太郎(現社長)が企画、サンリオが製作したオリジナルストーリーの映画です。2014年に、増田セバスチャンがメガホンを取っておしゃれにリメイク、2D/3D映画として公開されたのが記憶に新しいところでしょう。 『くるみ割り人形』は、豪華なスタッフ陣で構成されています。 声優には、杉田かおるや志垣太郎、西村晃や森山周一郎などそうそうたる俳優陣が配役されました。それに加えて、劇中に登場する歌は作詞をあの寺山修司が手がけ、作曲(編曲)には羽田健太郎も加わり、バレエの場面には日本を代表する名プリマバレリーナ・森下洋子と清水哲太郎という豪華なメンバーが顔を揃えました。 《ストーリー》 クララは、親戚のドロッセルマイヤーおじさんからお世辞にもかわいいとは言えないくるみ割り人形をもらいます。明日は、いとこのフリッツが来る予定。楽しみにしながら眠りについたクララを二つ頭の白ネズミの女王が襲われて…。クララが人形の世界に迷い込み、不思議な出来事に巻き込まれて行きます。 批評家のコメント自体はあまりよくないようですが、温もりを感じる人形劇という手法に実写のバレエをおりまぜ、ファンタジーの世界を再現したこの作品は夢の世界とほのかな恋心を感じさせる素敵なアニメ映画。やっぱり、リメイク前のこの作品がおすすめです。ぜひ、お子さまと一緒に楽しんでいただけたらと思います。 映画『千年女優』 『千年女優』は、2002年に