令和の時代に入って、さまざまなアニメ映画が放映されていますが、やはり思い出されるのは昔のアニメです。
女の子から女性へと、成長する過程で思い浮かぶのはやはり『恋』ですね。今も昔も、変わらないのは恋愛や夢を楽しめるアニメがあるということです。しかも、映画ならたっぷり楽しめて最終回を待つ必要もないですね。
こちらでは、子供から大人まで楽しんでいただけるように、女性なら一度は憧れる昭和や平成に映画化されたアニメをご紹介いたします。
映画『くるみ割り人形』(リメイク前)
こちらでご紹介するのは、リメイク前の『くるみ割り人形』です。
『くるみ割り人形』は、1979年にファンシーなキャラクターで人気を集めたサンリオの創設者である辻信太郎(現社長)が企画、サンリオが製作したオリジナルストーリーの映画です。2014年に、増田セバスチャンがメガホンを取っておしゃれにリメイク、2D/3D映画として公開されたのが記憶に新しいところでしょう。
『くるみ割り人形』は、豪華なスタッフ陣で構成されています。
声優には、杉田かおるや志垣太郎、西村晃や森山周一郎などそうそうたる俳優陣が配役されました。それに加えて、劇中に登場する歌は作詞をあの寺山修司が手がけ、作曲(編曲)には羽田健太郎も加わり、バレエの場面には日本を代表する名プリマバレリーナ・森下洋子と清水哲太郎という豪華なメンバーが顔を揃えました。
《ストーリー》
クララは、親戚のドロッセルマイヤーおじさんからお世辞にもかわいいとは言えないくるみ割り人形をもらいます。明日は、いとこのフリッツが来る予定。楽しみにしながら眠りについたクララを二つ頭の白ネズミの女王が襲われて…。
クララが人形の世界に迷い込み、不思議な出来事に巻き込まれて行きます。
批評家のコメント自体はあまりよくないようですが、温もりを感じる人形劇という手法に実写のバレエをおりまぜ、ファンタジーの世界を再現したこの作品は夢の世界とほのかな恋心を感じさせる素敵なアニメ映画。やっぱり、リメイク前のこの作品がおすすめです。ぜひ、お子さまと一緒に楽しんでいただけたらと思います。
映画『千年女優』
さまざまなアニメ映画が上映されるなかで、平成13年度(第5回)文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞を、なんと『千と千尋の神隠し』と同時受賞した奥の深い作品なのです!マニアックな作品とも言えるだけに、アニオタ(アニメオタク)に片足を入れているかもしれませんね(笑)。
また、メガホンを取った今敏は、初監督作品『パーフェクトブルー』で注目された実力派でしたが、42歳という若さで惜しまれながらこの世を去りました。非常に残念です。
《ストーリー》
大女優として名を馳せた藤原千代子は、引退の身ながらあるインタビューに応じます。千代子のファンであるインタビュアーの立花から、千代子は小箱に入った鍵を受け取ると「一番大切なものを開ける鍵…」とつぶやき、過去の想い出を語り始めるのでした。
特におすすめしたかった作品で、女心が手に取るようにわかるドラマ化して欲しいほど素敵な作品なのですが、ラストシーンの千代子の言葉が物議をかもしました。
しかしながら、千代子がさまざまな世界を行き来する映像の素晴らしいこと。千代子が、初恋の『鍵の君』など過去を語るなかで、現実と幻想と芝居の世界を戦国時代から未来までタイムマシーンで行きかうように描かれます。
そして、千代子が『鍵の君』を一途に想い続ける心も引き立てているのです。
中高生でもちょっとわかりづらい解釈なので、大人向けと言ってもよい作品です。ぜひ、楽しんで下さいね。
映画『魔法の天使 クリィミーマミ ロング・グッドバイ』
『魔法の天使 クリィミーマミ ロング・グッドバイ』は、1985年に劇場版として公開された大ヒットテレビアニメ『魔法の天使 クリィミーマミ』から生まれた映画です。
魔法少女シリーズのひとつで、ヒロイン・優(クリィミーマミ)の声優である太田貴子が歌った主題歌なども人気となり、テレビ版は当初26週で終わるはずの番組は視聴者から多数の支持を受け、52週まで放送される大人気番組になったのでした。
平成に入ってからも、アニソン(アニメソング)ブームに乗って、主題歌『デリケートに好きして』や挿入歌『BIN・KANルージュ』が再人気となり、しょこたんこと中川翔子などさまざまな声優や歌手がカバーしています。いまだ、人気のある作品なのです。
《ストーリー》
小学生の森沢優は、妖精ピノピノが乗った舟を助けたことから1年間という期限つきで魔法のステッキをもらい、猫の姿をした使い魔・ポジとネガも預かります。
優は、魔法を使って16歳に成長した姿に変身して大好きな俊夫や友達をからかいますが、その姿をプロダクションにスカウトされたことから超人気アイドル歌手としてデビューすることに。小学生とアイドルとの二足の草鞋を履く忙しい生活が始まったのでした。
そして月日は過ぎ、魔法のステッキを返却する約束の日を迎えます。
まだ学生だった私が、はまりにはまったアニメでした。本当に魔法を使えるようになるかもしれない…と思わせる歌と恋の楽しいストーリー。ラストシーンで歌う『デリケートに好きして』は、特に女の子たちの心を鷲づかみにしたことでしょう。
ちょっとおしゃまな優の恋の行方や、クリィミーマミの歌、ポジとネガのかわいらしさをお子さまと一緒に楽しんで下さいね♪
まとめ
今は、コロナウイルス対策で学校がお休み(2020年3月20日)。この機会を利用して、「家で」お子さまと一緒に楽しんではいかがでしょうか?
それだけではなく、夏休み、ゴールデンウイークも楽しめますね。
また、大人向けのアニメ映画はランチがてら女子会を開いてもいいかもしれませんね。
あなたも少年少女に帰って、懐かしいアニメ映画を楽しんでみましょう♪