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親の介護へ向かう前段階に気付いて、正しく身を守ろう Ⅱ

2018/11/19 更新 2018/12/27

我慢に我慢を重ね、傷付き過ぎて来たから、すぐキレる親


自分のコミュニケーション能力が低いのは十二分に分かっているから、そこに家族がズカズカと本当の事を言って来たら、今まで長年会社で我慢して来た分、キレてしまうという事なのですー。

父親は、ご近所の変わっている方と深く関わってしまい、近所で怒鳴り合い合戦を繰り広げてしまったり、母親もその人に急にクラクションを大きく鳴らすなど、近所で目立つ行動を取ってしまっていました。それにより私が、両親が悪くならないための時系列での状況整理の書類を作成し、警察に提出したりなどして両親を守ってきました。

この状況を上手くまわすのには、コツが要るー。
それが分かってしまっている時点で、もう二人の介護を同時にこなしているのです。





毎日毎日、親の介護から逃げられないとどうなるか


でも、自分がそれに気付いていなかったので、自分の心に負担をかけ過ぎてしまいました。

「どうして、こんなに私ばかり、大変な役をやらなければならないのだろう?パートナーは、仕事だけで、いいな。

私は、仕事にすら行かせて貰える環境にないのにー。

私がやらなければならない事は全て、無償の役目ばかり。私はどんなに勉強して大学を出ても、求められるのは所詮、発展途上国の家事労働を全てやらされる女の子と同じだな。

どこに働きに出る時間が捻出出来るのだろう?結婚なんて、ただの愛情の搾取だな。体よく騙されたって訳か ー 私も若くて愛とか信じて、馬鹿だったな」


そんな事ばかり考えながら、日々台所に立っていたので、台所に立つとその考えが頭から離れなくなり、台所に立っただけで泣いてしまう現象が続きました。悔しくて、仕方がなかった。

それを同時にこなしていたら、人生で初めて鬱になってしまいました。




台所に立つと、結婚して18年間の、女性として生きる全ての悔しさを思い出して、泣いて過呼吸になったり、泣いて興奮してしまうので、近寄れなくなりました。

パートナーの事は「ジャックと豆の木」に出てくる、その家の鬼の主人のように見えていました。

台所に立つとパニックになるので、一時は離れた場所で過ごしました。
両親2人と、パートナーに二人の子供、全員が私にぶら下がっているから、家から一生出られないんだという妄想が自分に取り付いていました。私には妄想でも何でもなかった、ただ毎日続く辛い現実なだけ。

夜中に寝られなくて、裸足で外に駆け出したい衝動がありました。そうすれば、家族でない誰かが、この緊急事態に気付いて、助けてくれるかもしれないと思ったからです。家族には通じない、私の気持ちよりも道理を優先させる人達だから。


警察の人なら、私の話をそのまま聞いて、

「それは大変だったね。」

って、我慢をこれ以上強いるような事は言わないでしょう。私はパートナーに相談した時、

「離婚は子供が可哀想だから、子供が成人してから」

と言われて、絶望的になりました。


私の辛さは、子供が成人するまで毎日ずっと放置されるんだ、それならどうやって逃げればいいのだろう・・。そう考えて、夜中に外に走って逃げ出して、異常さに気付いた警察に保護してもらうしかないって本当に考えてるようになりました。

が、自分がおかしいのは自分で分かりました。パートナーが帰宅するまでは普通だったのに、帰宅した途端に台所で涙と過呼吸のような状態になり、誰にも見えない所から30分出てこれない事もありました。

「パートナー=敵」という認識から、逃れられない。敵が帰って来た、どうしよう、上手く笑えるかなと思うから、過呼吸が治せない。息を吸わないと、取り乱してしまうからです。




色んな本を読み漁って対処法に気を付けて、極力無理をしないよう、仕事を減らしました。

公立小学校の役員の仕事も丁度終える事が出来ました。

少し前から、夕飯後のお皿洗いをパートナーがやってくれるようになり、強い波のように繰り返す、怒涛のような鬱の感情との闘いも、時間をかけて少しずつ回復してきました。

鬱のマンガを読んで笑って、ようやく笑えるようになりました。他人の異常さが、まるで自分のように異常な内容だったから、鬱になった理由が自分で冷静に分かって、初めて笑えたのです。

上の子に始まり、今は下の子ですが、7年間ほとんど毎日欠かさなかった子供の勉強を見る事も、パートナーが初めて参加してくれるようになりました。

朝は一番早く5時半に起きて、娘のお弁当を作っていましたし、夜は子供優先で本の読み聞かせをして幸せに寝かせてあげる、皆が寝てから皿洗いをして、夜中に出来る仕事をしましたー。

私には、休みはありませんでした。





家族という形態を考え直す


日本においては特に、家族という形態を崩壊させて、もっと個人が自分の世話をしながら自分の為に生き、早くから気に入った施設や病院の側で個別に暮らすなどの対処法をこれからの人達は身に付けていかないと、一番弱い立場の人が全てを調整する係となって、鬱になっていくのです。

家族に甘んじず、自立して生きる事を辞めない、諦めない、緩めない、パートナーの転勤にも付いて行かない、そのくらいの自立スタイルが、一番自分の身を守る方法だったと思い、今でも後悔が絶えない日があります。

善意でやってあげていた全ては、与えられて当然と家族内で思われるようになっていくからです。

戦後の昭和の価値観-、男が外で働き、女性は家を守るという日本の古い価値観は、平成になってもそのまま回し続け、結果行き詰ってしまいました。

男性がバブルの頃のように稼げる時代は終わっており、共働きが主流です。

ですが、女性の賃金は思うように上がっておらず、介護・育児・家庭のほとんどの負担を背負いながら、働きにも出なければならず、子供の勉強を見たり、親の世話をしたり、仕事での疲労で帰宅してからはテレビしか見ない無関心なパートナーにも、手伝ってと言える環境はありませんでした。

日本の女性達は壊れかけています。




私の友達は殆どの人が結婚して壊れていきました。出産して何度も死を味わった後に、一円にもならない地獄の労働ばかりが待っていました。

好きな仕事は、戦後の男社会の男性並みに働くようにと言われ、全部諦めていかねばならない構図でした。私が最後の砦くらい、ギリギリまで健康で持ちこたえていたと思いますが、私もついに壊れてしまいました。

せめてパートナーが、

「俺は仕事、仕事の飲み会、おまえは朝から晩まで育児と家事、介護。とにかく全般」

という概念を捨てて、自分で料理をしてみたり、妻の代わりに同じ事をして、妻にも外に出る時間が出来るように工夫してあげないと、期待される家事能力が昭和時代の専業主婦のレベルを求められていますから、応えられない自分が

「出来ない自分」
「情けない自分」
「給料も稼げなければ、家庭も回せない」
「みんなが出来る事が私には出来ない」

となって、戦後教育の代名詞でもあった

「とにかく頑張る」

事を親から強いられて来た、沢山の女性達が壊れていきます。





楽しい筈の行事が逃げられない役目となり、憂鬱に


現に私は、日本の多すぎる家庭の行事が憂鬱です。楽しみたいのに、楽しめない。

仕事、家庭、育児、学校の役員、子供の勉強、習い事、お弁当作り、三食作り、行事に合った季節のお食事・・気が狂います。

全てが義務で、忙しすぎる。

今は子供との限られた時間が、何より大切。あと5年で子供は反抗期です。

その中の、貴重な一日に、何を教えられるか、何を楽しめるか、好きな事を見つけてやれるか、自信を付けさせてあげられるか・・日々考えています。

だから、極力家事に力を入れ過ぎないようにしています。

家なんて、散らかっていてもいい!

子供の笑顔を先にして、片付けが後でも構わない。全部なんて、出来ないから・・。





行き詰まり社会「平成」の終焉


来年平成31年4月30日を最後に、昭和を引きずりながら行き詰まりに行き詰った平成の社会が、天皇陛下の譲位により終わりを告げます。

5月1日からは、はれて新しい年号が始まるでしょう。


平成が、行き詰まり社会であった事は、誰の目にも明らかでした。

昭和の上司が君臨したまま、ブラックギリギリまで働かされて、ようやく休みを取ってもいい風潮にはなりましたが、実際まだまだパートナーが会社を自由に休める様子はありません。

そんなパートナーを見て、女性達もやらざるを得なかった。


そろそろやめましょう、我慢の競争。
そろそろやめましょう、昭和的家族への依存。




そろそろ個人が自立して、自分の為に働いたまま、自由に子育てして、年取ったら自ら好きな施設に入りましょう。

逆にそれが出来ない国は、先進国にはなれないでしょう。

ましてや、女性達が最終的に全員鬱になりながら、親の壮絶介護をする国ー

最終段階まで歳を取る前に、自分で自分が入る施設くらいは見つけておきたいと思っています。





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