この記事を読むことで、品質管理の場面でよく使われるQC7つ道具を使って、工場だけではなく、間接部門でも仕事の効率を上げることが出来るようになります。 また、指導する立場の管理職の皆さんも、QC7つ道具を用いて自分のチームの仕事の効率を上げることができるようになります。 1.QC7つ道具って何? QC7つ道具という言葉を、皆さんは知っていますか? ものづくりをする会社にお勤めであれば、お聞きになったことがあるかもしれません。 QC7つ道具のQCは、”Quality Control” の略で品質管理を意味します。 「弁慶の7つ道具」という言葉を知っていますか。源義経の家来だった弁慶が、いつも刀や弓矢などの武器を7種類持っていたということから7つ道具という言葉が生まれました。 品質を管理するためには、寸法のばらつきや不具合が発生してときになぜ不具合が発生したのかを調べるなど、データを取り扱うことが非常に多いです。 これら品質データを処理して、皆にわかりやすくして対策を打てるようにするために、QC7つ道具を使います。QC7つ道具というのは、一般的に次の7つを言います。 (1)パレート図 ウィキペディアより データを項目別に分類・集計して、出現度数が多い順に棒グラフで表します。また、それらを順番に足し算して線グラフで表します。重要な問題を発見する手法です。重要項目が全体に占める割合がひと目でわかり、問題解決の重点的に取り組む項目を絞りこむのに有効です。 (2)特性要員図 ウィキペディアより 結果の特性と、それに影響を及ぼすと考えられる要因をすべて洗い出し、それらの要因を分類して矢印で関連付けを行い図表にしたものです。原因と結果との関係が系統的に層別されて、整理して示されるので、原因を追究するのに有効な手法です。 (3)ヒストグラム ウィキペディアより 数値データすべてが含まれる範囲を等分にいくつかに分割して、それぞれの範囲に入るデータの数を棒グラフで表して、データのバラツキの状態を把握する手法です。データが規格値に対してどのようにばらついているか、データの平均値の偏りの状態がどのようになっているかが、一目でわかります。 (4)管理図(グラフ) Wikipediaより 取得したデータをグラフ用紙に時系列にプロットして、工程が安定した状態を維持できているかを可視化することを目的とする手法です、データの推移を時…