カミングアウトについての動画をYouTubeで見ていた。 ・ゲイが母へカミングアウト | Coming out to my mother【LGBT】 https://www.youtube.com/watch?v=wM1CeZbHzWE ・LGBTQ100人のカミングアウト!僕らはひとりじゃない!100 Japanese LGBTQ people celebrate National Coming Out Day ! https://www.youtube.com/watch?v=Gk5zdDF2bBk YouTubeに上がっているカミングアウト系の動画について、ある程度の共通点がある。 それは、 ・みんな違ってみんないい、あなたは一人じゃないよというメッセージ性 ・カミングアウトを遠回しにでも促す構成 ・カミングアウト=正義みたいな風潮 つい最近、バズフィードという月間数億PVを誇るニュースメディアが、勝間和代さんのカミングアウトについて触れ、インタビューを実施していた。そこでもやはり、「(セクシュアリティをオープンにして)自分らしく生きているLGBTの人達がすごく素敵だった」という勝間和代さんを正義とするような内容だった、と思う。 このメディアの傾向について、私は少し危機感を覚える。 当事者がカミングアウトについて語るのはまだいいのだが、非当事者がカミングアウトを促すようなシーン・情報発信も少なくない。 カミングアウトは、そんな簡単なものじゃないし、言って取り返しのつかないことになる可能性もある。 それに、これは前にも述べたのだが、カミングアウト=正義ではない。 カミングアウトが正しいのか正しくないのか、するべきなのかしない方がいいのか、いまだによく分からない。カミングアウトは、「カミングアウトされる側」に負担を負わせてしまうことでもあるので、もはや一人の問題ではないのだ。 ということもあり、私は親友であれば親友であるほど、カミングアウトができない。 相手に負担を負わせてしまうのも申し訳ないし、「言って楽になりたい」という自分のエゴの押し付けでしかない気がしてしまうのだ。 私の親友は私のセクシャリティを知らない。もはや言うタイミングも逃した。 それでも親友は親友だし、二人の関係は良好なのだ・・・ だから、「カミングアウトしたから必ず関係が良くなる」とは思わないで欲しい。もちろん良くなるケースもあるが…