「目がかゆい」「鼻がムズムズする」「くしゃみが止まらない」…春先になると毎年こういった花粉症の不快な症状に悩まされてる方は多いと思います。
日本人の4人に1人が花粉症と言われる現在、いくつもの製薬会社から花粉症治療薬が販売されています。
そこで今回は、数ある市販薬のなかから現役の薬局薬剤師であるまっちが、おすすめの市販の花粉症治療薬を紹介したいと思います。※医薬品の分類に関しては2021年12月時点のものです。
現役薬剤師がおすすめする市販の花粉症治療薬
【内服薬】 おすすめの花粉症治療薬3選
● 眠くなりにくいおすすめ市販薬「クラリチンEX」
大正製薬のクラリチンEXは眠くなりにくいので仕事や勉強、運転、機械操作などをする方にもおすすめしやすいお薬です。また、1日1回の服用なのもうれしいですね。2021年1月に第一類医薬品から第二類医薬品へ移行になり、薬剤師の常駐していないドラッグストアなどでも購入できるようになりました。
● しっかり効果を得たい方には「アレジオン20」
エスエス製薬のアレジオン20は1日1回で長く効くタイプのお薬です。2015年に医療用と同じ要領の20㎎という規格が発売されました。クラリチンやアレグラよりも効き目が強いです。眠気が出る場合があるので注意が必要です。第二類医薬品です。
● コスパ重視な方向け「アレルビ」
皇漢堂のアレルビは、アレグラと同じ有効成分「フェキソフェナジン塩酸塩」を含有する後発商品となります。ネット販売価格では、アレグラFXの半額以下で購入できるのでコスパがよくおすすめです!アレグラと同じ第二類医薬品です。
【点鼻薬】 おすすめの花粉症治療薬2選
● 鼻の炎症を抑えるステロイド点鼻薬「フルナーゼ点鼻薬」
フルナーゼ点鼻薬は2019年11月に発売された商品です。医療用成分「フルチカゾンプロピオン酸エステル」を配合した季節性アレルギー専用の鼻噴霧用ステロイド薬になります。花粉症などアレルギー性鼻炎の3大症状である、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに効果があります。要指導医薬品なのでネット購入は不可。薬剤師による対面販売のみで購入できます。
● 鼻詰まりを改善するには血管収縮薬がおすすめ!「ナザールスプレー」
花粉症の方が苦しむ症状である鼻づまりをすぐに改善したい場合は血管収縮薬であるナザールスプレーがおすすめです。花粉症の原因であるアレルギー症状を抑えるものではないので、対症療法になります。そのため内服の抗アレルギー薬と一緒に処方されることが多いです。
【市販薬で症状が改善されない方へ】
近年では花粉症の症状を軽くするために医師の診察のもと、本格的に症状が出始める前から抗アレルギー薬の内服を開始する方もいます。
また、舌下免疫療法というスギ花粉の抽出液で作った薬を、1日1回舌の下に入れ、スギ花粉に対するアレルギーを軽減していく治療法もあります。舌下免疫療法は花粉の飛んでいない時期(6〜11月頃)に治療を開始し、少なくとも2〜3年は続ける必要があります。約8割の人に効果があり、多くの場合は服用を始めた翌年の花粉症シーズンから症状が軽減したと感じるそうです。
市販薬で改善がなければ医療機関へ受診するようにしましょう。
おすすめの花粉症治療薬まとめ
私がおすすめする花粉症治療薬を解説しました。
本記事で私が選択した薬のポイントとしては、今現在も実際に医療用医薬品として医師から処方されることの多い成分であることです。
理由としては現場で使用されている比較的新しい薬の方が効果が高かったり、副作用が少なかったり、1日1回など服用回数が少なく飲みやすくなるように作られているためです。
本記事がつらい花粉症の時期を少しでも快適に過ごすための助けになると幸いです。
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