2020年、新型コロナウイルスが世界各地で感染者が確認されています。日本でも例外ではありません。 それだけでなく、コロナウイルスに関するデマや詐欺が広がってます。今回はどのようなデマや詐欺が広がってるか、わからない時の注意点などをまとめてみました。 目次 【1】このようなデマや詐欺が広がってます 1-1 岩に殺菌作用がある1-2 26度〜27度で死滅する1-3 アイスクリームを食べることを辞めたら感染しにくい1-4 服を日なたに干すとウイルスは死ぬ1-5 マスクを販売するというメール1-6 助成金が出るからATMに行ってほしい1-7 ウイルスが付着してるため除菌したほうがいい 【2】わからない時には 【3】終わりに 【1】このようなデマや詐欺が広がってます 最初は新型コロナウイルスに関するデマや詐欺からまとめてみました。 1-1 岩に殺菌作用がある 日本で多く使用されてる花こう岩(かこうがん)。墓石に使われてれるだけでなく、川原にあるため一般的な石です。ところが、花こう岩に関するデマが広がってます。 「ウイルスの分解に即効性がある」などSNSでの不確かな情報をきっかけに、インターネット上のフリマサイトではここ数日、「花こう岩」などの石が数多く出品されています。 実際に商品ページを開くと「ご高齢の方やご病気の方がいらっしゃり、コロナウイルス対策が必要なかた。よかったらどうぞ」などと記されたものもあります。 引用元:NHK NEWS WEB これに関して、花こう岩に詳しい専門家は「病気への効能は確認されていません」と話してます。それから、「岩を探すより、こまめに手洗いや換気をしたほうが効果があると思う」と、東京慈恵会医科大学の吉田正樹教授が話してますので、忘れずに行いましょう。 1-2 26度〜27度で死滅する 新型コロナウイルスを死滅したいと誰もが思いますが、このようなデマが広がってます。 ウイルスは「26〜27度で死滅する」、予防のために「お湯を飲むと良い」 引用元:ニコニコニュース このことについて愛知県にある陶生病院の感染症内科部長である武藤義和さんは、「人間の体の中は38度くらいなので、すでに死んでることになる」と否定してました。またこの情報は、初めて発症した中国の病院で働いてた人の情報ですが、真意がわからないのも実情です。
こんにちは、自宅待機もそろそろ一ヶ月、ろこそです。一ヶ月も経つとだんだん普通の生活はどうだったかなと色々思い出せなくなってきましたね。 日本もこれからどうなるかまだ心配です。 現在はアメリカはニューヨークにいますが、さすが感染者が爆発的に増えた地域、まだ緊張が続いています。道を歩いていてもスーパーのレジに並ぶのもソーシャルディスタンスを空けろ、とのお達しで守らなかった場合およそ1000ドル(日本円で11万近く)の罰金が課せられます。この間に加えてまた値上がりしたそう。。。 今が丁度予測としては感染者がピークに達する期間らしく、人気も大分減り日中町を歩いていても前はどのぐらい人が歩いていたかな、と嘘のようです。 スーパーやお店など人が集まる場所では常に警察の車が常駐して見張っており、定期的にマイクで人とは常に距離を作るように、家に帰ったらすぐ手を洗うように、ずっとアナウンスする声が聞こえます。 スーパーや幾つかのレストランなどはまだ自主的に経営を続けている所もあり、ですがお店で食べることは出来ません。 持ち帰りかデリバリーオンリーでまだ開けててくれています。飲食関係も本当に瀬戸際でしょうに、感謝です。 一部では、どうせいつもは食べられないからと高級料理店のデリバリーをするのが流行っているらしく、お店側もそれに応えてディスカウントを始めたりしています。デリバリーについてはまた色々と個人的にストーリーがありましたので、今度詳しく書きますね。 さて私達ニューヨークのアーティスト、特にフリーランスはどうしているかというと、皆んなやはり自宅待機になり事実全て失業の人が殆どです。私も講師をしていた先の生徒さんやカンパニーがバーチャルクラスに切り替えなんとかやっていますが、それでも普段のようには出来ないため給料も圧倒的に減り皆んな本当に大変な事になっています。 アーティストに対する失業保証ですが、ニューヨークにあるアーティストやフリーランス向けの機関が色々とファンドを立ち上げており、コロナによって潰れてしまった仕事の予定や詳細の証明をそれぞれのウェブサイトから提出することによって受けることが出来ます。 私も今色々と調べて試みている最中なのですが、もう既に周りでは受け取った方が何人か出てきているみたいです。保証金は今までの納税の詳細と、被害総額などによるようです。また詳しい詳細が分かり次第追記します。 ま…
こんにちは。ろこそです。 コロナで色々と状況が変わり疲れますよね。ニューヨークも自宅待機になってからおよそ一ヶ月を過ぎ、たまに友達とするラインやスカイプが気持ちを保つ糧みたいになってきてます・・・。 今4月13日現在の状況はというと、スーパーはまだ人数制限をしている所もあり、この間はマスクをしないと入れない、なんてお店も見かけました。 病院や現場での医療器具の不足が問題になっていますが、近くのドラッグストアなどももう閉まってきており、みんなコーヒー用の紙フィルターをマスクに代用したり、ストールを当てたり、アイデアを出し合ってなんとか対策しようとしています。 日本人は特に子供の時から何かと折り紙や裁縫など学校でもやらされる機会が多く、こういう工夫は比較的慣れているように見えますね。私もアメリカ人の友達に動画は見たがどうやるか分からん!と質問を食らい連日マスク講座に明け暮れています。。。 こちらは靴下から作るマスクの作り方。 よく考えましたね・・・!こういう時、やはり女の人は早いですね。 さて私自身にこの期間中何があったかというと、やはり家におりずーっとバーチャルによる教えか自炊をしているのですが、やはり自分の作るものってレパートリーが決まってくるので飽きてきて、ついついデリバリーを頼んでしまいます。 で、そのデリバリーなんですがこの状況化で寧ろ外に出たくない人達からの売り上げが上がってるらしく、ディスカウントしてるレストランが多いんです・・・! 私も久しぶりに大好きなタイ料理を頼んでうきうきしてたのですが、頼んで来た袋になんとメッセージが書いてありました。。 "貴方のサポートをありがとうございます!私たちは貴方の料理を安全にパックしましたので、心配せずに楽しんで下さい。” 開けた瞬間に正直、少し泣いてしまいました。 この状況下で外に出て働いている人達は皆んな既にリスクがありますから、好きに頼んだこちらの心配なんてと思いますけど、こういう時だから人の心遣いが余計に沁みますね。こういうの久しぶりにとてもニューヨークっぽいと思いました。 毎週日曜日は医療関係者の全ての人のために夜7時になると皆んなで窓を開けてバルコニーから拍手をするようになったのですが、本当に毎日命がけで外へ行っている人がいるのですよね。 まだ命があるだけ少しのわがままは当然我慢しないといけないな、と思う日々です。。。 ダンサーの自分に…
世界の人々の生活や生命を揺るがす感染症。新型コロナウイルス(Covit-19)だけではなく、様々な感染症が世界には存在しています。感染症とは環境の中にいる細菌やウイルスが体内に入ることで引き起こす疾患です。細菌やウイルスだけでなく、微生物、寄生虫なんかも感染症を引き起こすと言われています。 2020年は世界中でパンデミックを引き起こしているCovit-19が、世界を不安に悩ませ、世界中の医療従事者を悩ませています。今回は、感染症予防に普段から病院のスタッフがどのようなことを行っているのかを解説していきたいと思います。 新型コロナウイルスについての各機関の動きはこちらから。 厚生労働省 WHO(世界保健機関) CDC(アメリカ疾病予防センター) 基本は標準予防策 標準予防策(スタンダートプリコーション)とは感染症の有無にかかわらずすべての患者のケアに関して普遍的に適応する予防策のことを言います。 その内容は、手指衛生・個人防護具の使用(手袋・ガウン・マスク・ゴーグル・アイシールド等)・患者配置・機材、器具、リネン類などの取り扱い・労働者の安全・咳エチケットや安全な手技などがこれに該当します。まさに感染予防の基本の基。 なぜ標準予防策が重要かというと、感染症は基本的に検査結果に基づいてありか、なしかを判断します。 しかし、感染症には潜伏期間が存在します。なので感染症の検査から漏れ出た未知の感染症や潜伏期間には対応できないデメリットがあります。陰性でものちの検査でやっぱり陽性であったということもあるため、自分自身や他者に感染症を罹患させないためにも重要になってくるというわけです。 血液、体液、粘膜、排泄物、創傷した皮膚を感染している可能性があるものとしてすべての患者に標準して用いられています。 感染予防で一番重要な技術とは 手指衛生は感染予防の基本であり、最も重要な技術と言われています。病原菌を防ぐ最も有効な方法であり、感染の危険がある血液や体液から自分自身を守り、患者を守る役割を果たします。 手指が目に見えて汚れている(血液や体液が付着し汚染している)場合は石鹸と流水で手を洗います。手指が汚れていない場合は消毒剤を使用し消毒をするのが基本です。 手指消毒のタイミング 手洗いや消毒のタイミングは一人の患者さんと触れ合う中でどれだけ発生するでしょうか。医療行為やオムツ交換などがあれば1患者で複…
こんにちは。日本も本格的な自宅待機になってきましたね。。。安全のためには必須なので仕方ないんですが、やっぱり疲れますよね。 さてニューヨークではコロナが流行る少し前から気になっていた動きがありました。。。それは、 “瞑想”が流行りだしている事。。。 眠らない街ニューヨーク、と呼ばれる天下のビジネス街のここですが、前々からダンススタジオは勿論、ジムは何処にでもありますし、オフィスやマンションには大抵併設されているほどハードワーカーの多い事と思っていましたが、実態はアメリカの医療補償の不安さ。 皆んなどれだけ働いても、一度怪我や病気になれば目玉が飛び出るような額を請求されるのもアメリカ。皆んなとにかく病気をしたくないから、体を強く鍛えておくしかないのだそうです。 このコロナでも今保険に対する議論が余計に交わされるようになっていますが、本当に上手く解決されると良いですよね。。。 そしてそのハードワーカーなニューヨーカー達、最近ジム通いも一部では段々とメディテーションの方にシフトしてきているのだそう。 前からヨガやピラティスなど、ワークアウト系はスタジオが山ほどあり、私もかなりお世話になっていますが、最近ヨガを受けていてもトレーニング系よりはリラックス、瞑想系にお客さんが増えているなあと感じます。 日本人だと坐禅を組んだり、意識を深く静かに集中させて、、、という行動、割とお寺があったり日常的に意識をリラックスさせて基盤に帰る、というの慣れているような気がするんですが、こちらの人には文化的に新鮮なようで、これはもともと日本の宗教なの??と聞かれる事も。 私の友達も最近瞑想のスタジオに通い始めたそうで、こうやって座るんだって!と教わったんですが、私としてはそれ、まるっきり日本の坐禅やん。。。 なので何にも特別に感じなかったのですが、毎日仕事で酷使されているニューヨーカー達、最近体もですが、”メンタルマネジメント”の方がビジネスの世界でも注目されてきているのだそうです。体や力による“強さ”より自己の持っているものをマネジメントして成功へ導くという思考、すごく東洋的な気がします。 最近世界は段々東洋的な考え方になり始めている、とよく聞くのですが、健康自体の保ち方も形が変わりつつあるのかもしれません。ベジタリアンやオーガニックのスーパーなんかも増えていますしね。 日本でも最近、アンガーマネジメントが取り上げ…
2020年、世界で多くの人が新型コロナウイルスに感染してます。日本でも例外ではありません。 日本は特にPCR検査が進んでないのが実情です。今回はPCR検査が進まない5つの理由と日本で行ってるPCR検査の方法をまとめてみました。 目次 【1】日本で行ってるPCR検査の方法とは? 【2】PCR検査が進まない理由とは? 2-1 人手不足2-2 検査をするための機械が高価2-3 政府が消極的2-4 誤判定が出る2-5 入院ができる場所が足りない 【3】終わりに 【1】日本で行ってるPCR検査の方法とは 理由を話す前に、日本で行ってるPCR検査の方法を解説します。 PCR検査とは、ウイルスの有無を調べる検査のことをいいます。ウイルスは人の目だけでなく、顕微鏡でも見ることが不可能です。 そのため、ウイルスのDNAを100万倍まで増加させ、色を染めたあと装置にかけます(単にPCRと言われていますが、実際に行われているのはReal-Time RT-PCR:リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応によるウイルス検知です。この記事でも単にPCRとします)。 そのあと、病気にさせるウイルスのDNAを目で確認ができたたら陽性、確認ができない時には陰性という判断を出します。 引用元:DIAMOND online 工程は上記の通りです。詳しく解説しますと、まず検査をする人が防護服などを着ます。そのあと、検体を採取し、保存するための箱に入れるんです。終わるとイスや机などを除菌し、防護服などを脱ぎます。 単純そうに見えますが、ここまで患者さん1人あたり平均1時間くらいかかるんです。 そのあと、検体前処理やPCR検査を行うのですが、それだけで3時間から6時間かかってます。テレビの映像だけ見てると、すぐに終わるイメージがありまが、実際にはかなりの時間がかかります。 ところが、日本でも富士フィルムなどが時間を短くする検査キットを開発してます。少しでも検査時間を短くしてほしいと熱願したいですね。 【2】PCR検査が進まない理由とは? 次は、日本でPCR検査が進まない理由をまとめました。 2-1 人手不足 なんといっても人手不足が一番の問題です。患者の粘膜を取る人、保健所の職員、検査をするための機械を扱う人、全てに関して不足してます。 日本でもドライブスルー検査が検討し始めていますが、人手不足が原因で医療崩壊する可能性があるとい…
SARS(重症急性呼吸器症候群)は2002年に中国、北京から世界に伝播した呼吸器疾患です。 日本のみなさんはSARSが世間を騒がせたことを鮮明に覚えていますか? 私は医療従事者ですが、私の周りを見ても「あまり覚えていない」という人が多数です。 なぜ日本人はSARSの記憶が薄いのでしょうか。 SARS(重症呼吸器症候群)の概要 SARSは『SARSコロナウイルス』が起因病原体で潜伏期間は2~7日、最大10日と言われています。ヒトに風邪様の症状をおこすコロナウイルスの突然変異とも考えられています。そしてSARSの患者の発生は2004年以降報告されていません。 感染経路は感染者に咳や肺炎などの呼吸器症状がみられることから、感染経路は飛沫感染、また疫学的にも濃厚接触した場合に感染していることがわかっており接触感染と考えられています。 インフルエンザやCovit-19と同様、患者のくしゃみや咳に含まれるウイルスを吸入したり、ウイルスが汚染された物に触れ、その手で顔面の粘膜等に触れることにより感染すると言われています。感染者は患者の家族、医療従事者といった濃厚接触者に多く見られました。 SARSは2002年11月に中国で第一例が発症。 2003年2月には中国外で感染が認められ、流行が急速に拡大していきました。同年3月にWHOが注意喚起をしSARSと命名。2003年ごろには患者数が減少し7月ごろにWHOの終息宣言がでるまで約8000人以上が感染し、約10%の人々が命を落としました。 臨床所見では、38度以上の発熱、咳、倦怠感、筋肉痛、数日で呼吸困難や呼吸不全を起こし、レントゲンでは肺炎のような画像がみられます。また腸管や肺で大量増殖することもわかっています。 検査は、SARSウイルスの分離、血清で抗体価の上昇を見ますが両者ともとても時間がかかります。Covit-19のようにPCR法もありますが、SARSウイルスに対しては感度が低く、その手法は確立されていないと言われています。 治療に関しては、有効な治療法は確立されておらず、対処療法が中心となっています。 流行時、感染者は中国で5327人余、香港で1755人、台湾で665人、シンガポール、カナダは200人余りも感染者が出ました。他アメリカやヨーロッパなど先進国にも発症者が出たのにも関わらず日本人の感染者は出ませんでした。それはいったいなぜだったのでしょう…
新型コロナウイルスの第3次感染拡大で色々な情報が錯綜しています。 専門家の話第1次、第2次感染拡大とその消失に関して総括がなく、一般論、悲観論、楽観論の立場でワイドショーの司会者の質問に答えているだけです。新聞や雑誌あるいはネット記事に専門家が執筆している記事も掲載されていますが、ワイドショーと同じか数値が入っているぐらいです。 私は免疫学の専門家ではありませんが、医薬品の開発に関してはいくつかの仕事をしてきました。。抗ウイルス剤に関しても検討を行ったことがあります。 ウイルス感染→症状発現→重症化に関して、今までのウイルス学で説明できる部分とCOVID-19特有のものがあります。 今までのウイルス学に関しては、ウイルスそのものの研究、ウイルスの病原性に関する研究、ウイルスによって発症する症状の発生機序の研究、疫学的研究が合わさったものが必要です。 現在マスコミにあらわれる専門家はどれか一つの専門家の場合が多いです。もちろん全てに関して詳しい方もいらっしゃいますが、自分の専門外のことに関しては仮説を事実のようにしゃべる方もいらっしゃいます。 その観点で現在のCOVID-19・新型コロナウイルスについて知っておきたいことを話してみたいと思います。 なぜウイルスの話が分かりにくいのか 日本の知識レベルは大学進学率をみれば世界有数です。しかし、生きていくために必要なことに関しては知らないひとが目立ちます。 これは小中学校の教育が悪いと思います。今はプログラミングや英語が小学生の教育範囲に入っています。 しかし、割と単純なことが抜けていることがあります。今回話題にしているワクチンに関してその教育に対しては、こんな研究があります。 カンボジアと日本の中学校と高校でウイルスがどの程度取り上げられているかを比較したものです。結果はカンボジアでウイルスを取り上げている量は日本と比べものにならないほど詳しく取り上げられているということです。健康や衛生、食物、農業、人の生殖と発生などをひっくるめて、カンボジアでは詳しく教えられています。 日本ではCOVID-19の感染が少ないようにいわれていますが、これは東アジア共通です。G7に所属している国で日本だけが感染が少ないので取り上げられているだけで、下の図のように東アジアの感染は少なくなっています。 従って、今回の話はウイルスの基礎の話から始めたいと思います。 ウ…