2020年、世界で多くの人が新型コロナウイルスに感染してます。日本でも例外ではありません。
日本は特にPCR検査が進んでないのが実情です。今回はPCR検査が進まない5つの理由と日本で行ってるPCR検査の方法をまとめてみました。
日本は特にPCR検査が進んでないのが実情です。今回はPCR検査が進まない5つの理由と日本で行ってるPCR検査の方法をまとめてみました。
目次
【1】日本で行ってるPCR検査の方法とは?
【2】PCR検査が進まない理由とは?
2-1 人手不足
2-2 検査をするための機械が高価
2-3 政府が消極的
2-4 誤判定が出る
2-5 入院ができる場所が足りない
【3】終わりに
【1】日本で行ってるPCR検査の方法とは?
理由を話す前に、日本で行ってるPCR検査の方法を解説します。
PCR検査とは、ウイルスの有無を調べる検査のことをいいます。ウイルスは人の目だけでなく、顕微鏡でも見ることが不可能です。
そのため、ウイルスのDNAを100万倍まで増加させ、色を染めたあと装置にかけます(単にPCRと言われていますが、実際に行われているのはReal-Time RT-PCR:リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応によるウイルス検知です。この記事でも単にPCRとします)。
そのあと、病気にさせるウイルスのDNAを目で確認ができたたら陽性、確認ができない時には陰性という判断を出します。
引用元:DIAMOND online
工程は上記の通りです。詳しく解説しますと、まず検査をする人が防護服などを着ます。そのあと、検体を採取し、保存するための箱に入れるんです。終わるとイスや机などを除菌し、防護服などを脱ぎます。
単純そうに見えますが、ここまで患者さん1人あたり平均1時間くらいかかるんです。
そのあと、検体前処理やPCR検査を行うのですが、それだけで3時間から6時間かかってます。テレビの映像だけ見てると、すぐに終わるイメージがありまが、実際にはかなりの時間がかかります。
単純そうに見えますが、ここまで患者さん1人あたり平均1時間くらいかかるんです。
そのあと、検体前処理やPCR検査を行うのですが、それだけで3時間から6時間かかってます。テレビの映像だけ見てると、すぐに終わるイメージがありまが、実際にはかなりの時間がかかります。
ところが、日本でも富士フィルムなどが時間を短くする検査キットを開発してます。少しでも検査時間を短くしてほしいと熱願したいですね。
【2】PCR検査が進まない理由とは?
次は、日本でPCR検査が進まない理由をまとめました。
2-1 人手不足
なんといっても人手不足が一番の問題です。患者の粘膜を取る人、保健所の職員、検査をするための機械を扱う人、全てに関して不足してます。
日本でもドライブスルー検査が検討し始めていますが、人手不足が原因で医療崩壊する可能性があるという理由から、検査体制が進んでないです。
早く人手不足を解消してほしいですね。
2-2 検査をするための機械が高価
引用元:日本経済新聞
2つ目の原因は、PCR検査をする機械の値段が高いことです。最近は検査キットなど検査をするための道具や機械などが多く開発され、値段が安くなってきてます。ところが、100回分の検査をするための道具が1つ25万円くらいするので、とても高いですよね。
しかし、上の図を使うと、PCR検査が1時間短くなるので、検査のスピードをアップすることができます。
理由は不明ですが、今まで揃えられなかったのは事実です。新型コロナウイルスの患者が多くなってきてるため検査をするための機械や道具も出回ってほしいと切に願います。
理由は不明ですが、今まで揃えられなかったのは事実です。新型コロナウイルスの患者が多くなってきてるため検査をするための機械や道具も出回ってほしいと切に願います。
2-3 政府が消極的
3つ目の原因は、政府が消極的だからです。これまで何度かPCR検査をする機械を作るチャンスはありましたが、日本の政府はやる気がなかったため、メーカーに生産をお願いしてませんでした。
それだけでなく、民間企業がPCR検査のキットを使ってほしいと厚生労働省の職員に話してたんです。しかし、厚生労働省の職員は消極的になり、採用することはありませんでした。
一つ、日本には防疫に関する専門組織がなかった事も原因とも言えます。
例えば台湾であは、今回のような非常時に中央流行疫情指揮中心(Central Epidemic Command Center)のような防疫に関して一元化された権限をもつ行政組織が始動して、検査・隔離・治療の整合性のある防疫態勢を整えることによって封じ込めています。
ですが防疫専門の行政組織がない日本では初期判断が政治的でもあり、検査後の陽性であった場合の処置が現場任せで医療現場の崩壊の危機もあったことで、検査自体も抑えられていました。
今回のコロナウイルスは検査・隔離がカギになってきます。待ったなしの状態なので、どんどん採用してほしいとお願いしたくなりますね。
2-4 誤判定が出る
4つ目の理由は、誤判定が出てしまうことです。これはどの検査にも言えることですが、正確な判定ができない場合があるのも事実です。特にPCR検査はこのような理由があります。
最も重要な点は、検査の精度が低いことである。検査の精度は、感度と特異度の2つの観点から評価する。感度は感染者を陽性と判定できる確率であり、特異度は非感染者を陰性と判定できる確率である。PCR検査の感度は最大70%とされており、感染者の30%は検査で陰性と判定される。
PCR検査は難しいので、他の検査に比べ正確に出ない時の割合が高いです。また、PCR検査に関し、このような事故が起こりました。
実施したPCR検査で、検体から遺伝子を抽出する作業中に何らかのミスで陽性者の検体が飛び散り、陰性者の検体に混ざったことが原因とみられる。新城保健所から送られた検体がすべて陽性だったことから疑問が生じ、再検査で発覚した。すでに遺族や関係者らには連絡して謝罪したという。
引用元:朝日新聞DIGITAL
主に人間が行ってるのでミスは起きてしまうんです。少しでも精度が高い検査機を出してほしいと心から望んでます。
2-5 入院ができる場所が足りない
5つ目の理由は、入院する場所が足りなかったからです。今までは検査の数を増やすことができても、新型コロナウイルスの患者が入院できる場所が足りませんでした。
2020年4月になり、東京都などがホテルを借り上げ、軽症者や症状がない人を入院してる病院からホテルに移ることができたんです。
新型コロナウイルスは8割の患者が軽症か症状がない人ですが、それまでは設備が整った病院へ入院させる以外の方法はありませんでした。。
一方、韓国では対応が早く、3月末までに12,000人がホテルなどへ泊まれる施設を作ったんです。このような施設を123か所作ったことにより、軽症者などを早く収容することができ、医療崩壊が免れました。
日本は4月上旬現在、医療崩壊が寸前のところまで来てます。軽症者を病院以外のところへ移動させ、医療崩壊が起こらないよう切願したいですね。
【3】終わりに
今回は日本で行ってるPCR検査の方法と、検査が進まない5つの理由をまとめました。
現在の混乱を見てますと、国として科学に基づく防疫政策を進める機構があるのを期待してしまいます。現実は、日本では体制を整えてる途中です。早く終息してほしいと願いたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。