前回の記事で予告した通り、今回もデンマークの小島Skarø島について引き続き紹介します。今回はそんな人口50人未満のSkarø島が誇る恐らく世界一のアイスクリームについて紹介していきます。ですから今回は旅行というよりはグルメ記事の方が当てはまるでしょうね。筆者はあの味が忘れられなくてまた食べたくて仕方がないのですがそれはパンデミックが収束してからのお楽しみですね....。 復習ーSkarø島はどこ 前回の復習も兼ねてまずは位置関係について再確認しましょう。Skarø島(スカロー島)は首都コペンハーゲンから電車で1時間ほど西へ移動したところにある、デンマークで3番目に大きい島であるフューン(Fyn)島からほど近いところにある離島です。島の面積はたったの1.97平方㎞と、2時間もあれば島を一周できそうなほどの小ささで、住民はたったの20人ほどです。 極めて少ない人口ではありますが実は夏場を中心に音楽フェスなどが催されるので多くの観光客が訪れる上、インターンで滞在する日本人も毎年一定数います。そのインターン先こそ今回紹介する例のアイスクリームです。 Is fra Skarø
Is fra skarøがこの島のご当地アイスクリームブランドです。デンマーク語でスカロー島のアイスクリームという意味を持っており、事実上この島の基幹産業になっています。長閑な小島の中に忙しく動いているアイスクリーム工場とはイメージしにくいですが忙しいのにはもちろんそれなりの理由があります。それにしてもこのアイスクリーム、どこが凄いのでしょう? とにかくオーガニック スカローアイスクリームはとにかく「オーガニック」にこれでもかというほど徹底してこだわっています。人工甘味料など一切不使用であることはもちろんなのですがその一言では徹底ぶりを表すには不十分です。幸運にも筆者は島での滞在中はスカローアイスクリームの社長夫婦によくお世話になっていたので色々とお話を伺うことができました。 甘くするものといえば砂糖が真っ先に思い浮かぶと思いますが、スカロー島では思わぬ材料でオーガニック甘味料を作り出しました。甜菜や人参の根の先端部というのは欧州では伝統的に使用されていた糖料ですが、なんとここでさらに海藻が登場です。社長ご自身がもともと水産分野で研究されていたそうで、その知識を活かしてこのアイデアにいたったんだとか。フレーバー…