これまで旅行のことを中心に書いてきました私kinpirafishでございますがついにグルメの領域にも踏み入れることにしました(笑)。
それはさておき、今回はシンガポールのソールフードとして知られている料理のひとつ、「ラクサ」についてマレーシアとシンガポールを舞台に食べ比べしてみました。それにしても筆者が初めてラクサを食べたのがこともあろうにマレーシアなんですね(笑)。
そもそもラクサって何？
ラクサ（Laksa)とは端的に言えばココナッツミルクベースのスパイシーなスープに麺やその他おかずが入った熱帯湿潤気候にマッチした料理になります。出汁は基本的に魚介類ベースで豚は一切使わないのでムスリムの方々からも支持の厚い食べ物になっています。麺については米粉（ビーフン）や小麦ベースの麺など、バリエーションは豊富です。
さらに詳しく説明するとラクサはいわゆるニョニャ料理の一角をなしています。
この語彙を理解する上で地域の歴史が大きく関係するのですが、要するは中華系移民と結婚したマレー人のことをニャニャと呼んでいます。つまり、彼らの料理がニョニャ料理になるんですね。余談ですがシンガポールやマレーシアでよく「プラナカン文化」という言葉を耳にすることができますがこれはババ（マレー半島に移住した中華系）とニョニャの子孫を指す言葉がプラナカンになります。
ともあれ、ラクサは文化の垣根を通り越すどころかブレンドして生まれた料理と言えそうですね。
ジョホールバル：筆者の祝ラクサデビュー（笑）
筆者が初めてラクサに出会ったのはシンガポールの対岸にあるマレーシア南部最大都市のジョホールバルでした。
ジョホールバルはマレーシアとは言ってもシングリッシュ（シンガポール独特の英語）が飛び交っているなんとも不思議な場所です。
ジョホールバルは夕方になると路地に突如としてホーカー（マレーシアやシンガポールでは屋台をこう表します）が軒を連ねている光景が見られます。屋台だからといって侮ってはいけません、レストランも顔負けな本気のグルメ激戦区と筆者は勝手に表しています（笑）。
そして何よりコスパ最強です。
ということで7リンギット（140円前後）払って早速いただきました。
ジョホールバルでの初ラクサでしたが、なんとも不思議なコンビになってました。
麩の類ならラクサによく入れられていますがさすがにパンまで入れるとは驚きでしたね。これは稀に見るコンビらしいです。もやしもたっぷり入っていてスパイシーなラーメンを食べているような感覚でしたね、暑い気候には大変心強いものです。
ココナッツミルクベースと聞くとまさか甘すぎるのではと警戒される方も多いと思いますがご安心を、そんなことはありません。サラサラしたあっさり、でもどこかまろやかな舌触りのスープから主張がしつこくないココナッツの香りがやさしく広がってこれが病みつきになっちゃうんです。
ジョホールバルのホーカーで食べたラクサについてまとめてみると
- さらさらしつつまろやかなスープ
- さすがにパンまで入れるのはイレギュラー
- ココナッツの香りがしつこくない
- 麺は焼きそばで使うような麦ベース
といったところです。
本場シンガポールのラクサは如何に！ゲイラン地区にて
ジョホールバルでラクサに初対面した翌日にはシンガポールに筆者の姿はありました。
筆者の宿泊先はゲイラン地区で、シンガポールの中では比較的物価の安い界隈でした。
とは言ってもマレーシアと比較してしまうと何でも高く感じてしまいますが飲み食いする分には案外日本よりも安かったりするものなのです。ということでさっそくゲイランのホーカーでラクサを注文する筆者でした。
今回は念願だったシンガポールの地ビール、タイガービールと一緒にいただきました。
なお、シンガポールのホーカーはまず席を陣取ってあとは中の店舗に個別に注文していくスタイルです。あとは席で待ってたらもってきてくれるのでその時に清算することが多いです。写真の場合だとラクサとビールで2店舗お世話になった感じです。
今度はカレーのルーのようなとろみを帯びたスープが特徴なラクサでした。麺はビーフンで、具はというと麩、ゆで卵、もやし、そしてなんと貝まで入っていました！！海鮮好きの筆者には思わぬ朗報です！ココナッツの香りもしつこくなくて優しく広がる感じもたまりません！
そしてのんびりした雰囲気の中、夕方の生ぬるい風を浴びながらビールといただくのですからこれはなおさらたまりません！
軍配は？
結論から申し上げて勝敗付かずです（笑）。
どちらもとてもおいしかったですし、コスパも大変よかったです。物価が高いと言われるシンガポールでもラクサは500円以内で収まることが多いのでありがたい食べ物です。
それにしても新型コロナのおかげで海外渡航がもはや無理に近い今日ですが日本でも食べれます。しかも外食である必要はありません。もし、お近くにカルディの店舗があればそれで解決です。というのも、そこにインスタントラクサが置いてあるからです！
ということで、この機会にラクサを食べてみませんか？
