COVID-19が収束したらまた訪れたい小島があります。その小島というのは北欧デンマークにある島で、人口は50人にも満たないSkarø島です。
筆者が何故そんな島に惚れたのか、今回は過去の旅の記憶をたどりながら振り返っていきます。当時は2018年の年明けと、冬の真っただ中でした。
Skarø島はどこ?
Skarø島(スカロー島)は首都コペンハーゲンから電車で1時間ほど西へ移動したところにある、デンマークで3番目に大きい島であるフューン(Fyn)島からほど近いところにある離島です。島の面積はたったの1.97平方㎞と、2時間もあれば島を一周できそうなほどの小ささです。このSkarø島は人口50人未満の島でもあり、住民はたったの20人ほどです。
この島の最寄りの都市はSvendborg(スヴェンボー)で、そこからSkarø島へフェリーが運行されています。アクセスについては最後の方で改めて解説します。
Skarø島に来てー長閑な日常と自然
よくぞ初めてデンマークにやってきていきなりコペンハーゲンを飛ばして超穴場な島にたどり着いたものだと今でもよく思います。
訪れた当時は冬の真っただ中だったので本来なら観光客がそもそもあまり来ないシーズンです。そんな時期にも関わらず訪れることができたきっかけはその島でインターンをしていた大学の先輩がいたおかげでした。
おかげさまでしばらくの間はその島で過ごすことにしました(オフシーズンなこともあってインターン生やワーカー用の宿舎で泊まらせていただきました)。なお、この島では毎年一定数の日本人がインターンなどで滞在しているそうですよ。
本題に戻りまして、筆者が訪れたのがオフシーズン真っただ中とは言え、いざSkarø島に到着してみれば心を奪われっぱなしでした。
牧歌的な風景
いくら島が小さいとは言え、人口が少ないだけのことはあって広々としているように感じられます。島内を歩き回ればそこには牧歌的な風景が広がっています。平原の真ん中に家がポツリという構図も映えますね。
この島にいると通信が圏外になるのでグーグルマップを開かずに思い思いの方向へ向かってぶらぶら歩いていました。やがて海が見えたところでさらに一枚です。茶色と緑の混ざった風景は冬ならではです。それにしてもこの島は地形が全体的になだらかなんですね。
海辺まで出てみるとそこには小舟がありました。漁船かどうかは分かりませんが、この島のある海域は遠浅で、長いこと水深1m以下のところが続きます。それにしても風が強かったですねぇ。
夏の様子は知らないのですが冬場の風は強い上に身にとてもしみます。日本で例えるなら鈴鹿おろしでしょうかね。
写真の標識も風で強く揺られていましたが、これもこれで冬ならではの景色なのでしょうね。よく見ると真ん中左よりに教会がポツンと映っています。なんだかノスタルジックな気分になった筆者がいました。
芦原のようになっているところも島内の海辺にいけばあり、そこには多くの野鳥がおり、バードウォッチングにももってこいです。牧歌的な風景と共に自然に恵まれた場所だなぁと感じさせられる、そんな島です。
スローライフな日常
一言で完結にまとめればここは日の出とともに目が覚め、夜空になると眠気がさすようなスローライフとでもいったところでしょう。基本は時間がゆっくり流れる場所ですが、例外があるとすれば夏場です。この時期は島内でフェスなどをやることも多く、実はそれなりに多くの観光客も来るので大忙しだそうです。
それにしてもひとつ印象的な日がありました。それはある週末に島内の狩りでとった野鳥(主に雁など)の解体(?)の手伝ったときのことです。(島民には一定条件のもと狩猟が認められています)
初めて羽毛がついた状態からいわゆる肉になるまでの過程を見れたのは忘れられません。とは言っても筆者は湯がいたあとに中に残った内臓をとって袋詰めにする作業でしたが、あの寒い風にさらされながらなので途中から手の感覚が鈍くなってました(笑)。島民の皆さん、すごいです。
作業もですが何より作業中と作業後のビールですね(笑)。一緒に作業していた島民の皆さんがコンテナのような倉庫から何を取り出すかと思えばデンマークビールでした(笑)。
休憩中にビールを片手に島民の皆さんと会話の輪に入れてもらったあの温かさが忘れられません。
あとは作業後のビールですね、手の感覚が鈍った状態で飲んだビールもまた何か特別な味わいでした。同日夜は宴だったのでさらにビール瓶が開きましたが(笑)。
アクセス
前半でも述べた通り、スヴェンボー(コペンハーゲンからオーデンセ経由で2時間前後)からフェリー(時刻表、運賃はここをクリック)を利用します。所要時間は概ね35分程度で、運賃は往復75クローネです。(スヴェンボー出港時に往復運賃をあらかじめ船内で払います)
冬季にSkarø島からスヴェンボーへ向かう場合は事前に運行会社に連絡する必要があります。
予告:世界一のアイスクリーム?
いかがでしたでしょうか?
実はSkarø島に来て心を奪われたのはノスタルジーすら感じる風景や島民の皆さんの温かさと、他にここでまだ述べていないもうひとつのことがあります。ここではまだ述べられていないことについてはまた次回の記事でのお楽しみです。ヒントはアイスクリームです。たかがアイスクリーム、されどもアイスクリームです。