国に文化や習慣があるように、ダンスにもその国ならではの魅力がある。
ざっくり分けるとしたら
ざっくり分けるとしたら
欧米が発祥のジャズ、ヒップホップ、タップダンス。
欧州が発祥のバレエ。
アフリカ発祥のアフリカン
ハワイ発祥のフラとタヒチアン。
日本発祥の日本舞踊、ポピュラーな線で行くと盆踊り。
欧州が発祥のバレエ。
アフリカ発祥のアフリカン
ハワイ発祥のフラとタヒチアン。
日本発祥の日本舞踊、ポピュラーな線で行くと盆踊り。
また更に細かく分けていくと、バレエから生まれたコンテンポラリー、創作ダンス。ジャズにヒップホップをMIXさせたジャズヒップホップ。
民族から生まれた、タイのワイクルーダンス、バリ島の伝統舞踊ケチャ、アイリッシュ発祥のケルトダンス、リバーダンス。
最近ではラグビー最強チームによるパフォーマンスの影響もあって知られるようになったハカ。
きっと私が知らないだけで、魅力あるダンスがこの世には沢山存在していると思う。
生まれた場所が違うのなら、リズムの取り方、ビートの刻み方も異なってくる。
例えば1・2・3・4とカウントをとる表拍と1と2の間にある・の部分でカウントがある裏拍のように。
ワルツやバレエが三拍子でカウントをきちんと取るかと思えば、コンテンポラリーのように突然変調したり、太鼓の音に合わせて踊るアフリカンや掛け声とともに踊るケチャやハカはそれこそ音や振動によってリズムの取り方が変わってくる。
数を数える時普通に数えれば1からスタートだが、ダンスは時として5からスタートしたり7からスタートする時がある。もっというと・1からスタートする時がある。
メロディーやリズム、振り付けによってビートの刻み方が変わる。
そう考えると、ダンスはとても自由である。そして自分自身を解放するツールにもなる。
少し昔になるが、「RIZE」という映画がダンスに通ずる人間だけではなく、周りの人間にも衝撃を与えた。
RIZE ライズ (字幕版) アマゾンプライムからはこちら
というのもその映画の出演者に俳優や女優は1人も居ない、アーティストのツアーに参加しているダンサーも勿論いない。
完全なるダンスドキュメンタリー映画でCMでのナレーションがこれまた強烈だった。
『踊っているのではない、闘っているんだ!!』
これはこの映画のキャッチコピーなのだが、まさにその通りだ。
DVDを購入して観た時はかなりの衝撃だった。
DVDを購入して観た時はかなりの衝撃だった。
サウスセントラルという、アメリカ史上最悪と言われるスラム街に住む若者達がメインに映されていくのだが…その街に住む若者はギャングになるかダンスチームに入るかの2つしか選択肢がない。
強盗、抗争、銃声の音がひしめく中生まれたダンス。それが、今ではメジャーになっているクランプだ。
映画の中の彼らはクランプを踊る事で自分の怒りを解放しているのだ。
"なんで自分の親が殺さるんだ!"
"なんで仕事が無いんだ!"
"なんで最悪な事が続くんだ!!"
胸を締め付ける程辛い現実を迫力のあるダンスでぶつけ合う。
でも、踊っている時の彼らは実に楽しそうなのだ。音を楽しみ、ビートを楽しみ。
自分の感情丸出しで踊る姿は実に圧巻だった。
彼らはダンスを怒りをぶつけるツールとして使いつつも同時に人生を楽しむツールとして生活の一部にしている。
もしかしたらダンスの本来あるべき姿はこういう事なのかも知れない。
色々書いてきたが、私が言いたいことは、難しく考えず身体を動かしてみて欲しい。
好きな曲を流してただリズムを楽しみ、ビートを楽しんで欲しい。それだけでダンスになるのだから。
ただそれだけだ。