下記の疑問に答えていきます。
- 「アスリートのセカンドキャリアは大変ってよく聞くけど、具体的に何が大変なの?」
- 「セカンドキャリアで、アスリートだからこそ得することってないの?」
こちらの記事を読むとこれらのことがわかります。
- アスリートならではの「セカンドキャリアにおけるメリット」
- アスリートだからこそ 苦労する「セカンドキャリアにおけるデメリット
私は空手の選手をやっており、選手としての活動をしながら格闘技指導で生計を立てていました!選手時代は空手の世界大会で2位、全日本大会で優勝しています。
現在はセカンドキャリアでWebエンジニア、Webライター、ブロガーとして活動しております
それらの経験からみなさんに役立つ情報を共有したいと思います。
「メリットその1」トップアスリートだと他分野でも結果を出すと勘違いしてくれる
アスリート・格闘家は、競技で結果を出すと世間が勝手に「この人はスポーツで1流だから、他のこともできるだろう!」と勘違いしてくれます。
実際はそんなことありません(笑)
こんなことを思ったことはありませんか?
- サッカーの本田圭佑選手って、ビジネスでも成功しそう。
- イチロー選手って、一つのことを極めているから何をやっても上手くいきそう。
これ、全部勘違いなんです!
これらのことが事実であるなら今のビジネス界、政治界などあらゆる分野で、元アスリートが席巻しているはずです。
実際はそんなことにはなっていませんよね。
これは、勘違いなんです。
でも、この勘違いはアスリートにとって大きなメリットとなります。
私の話で言いますと、空手で世界2位、全日本大会で優勝をしています。現在、メインの私の仕事はITのWebエンジニアです。現在の会社は、就職・転職の倍率が15倍以上あり、15人受けて1人受かるか受からないかという感じです。
なぜ、私がそのような会社に転職できたかと言いますと、社長や役員の方が「この人は1つのことを極めているから、きっとエンジニアとしても成功してくれるだろう」と勘違いしてくれたからなんです。
私は落ちてしまった15名より、エンジニアとして優れていたかと言われれば、そんなことはないと断言できます。
転職後に社長から何度も「日本一は素晴らしいですね!」とお褒めの言葉をいただいています。
私は世間が勘違いしてくれたおかげで「Webエンジニア」として転職することに成功しました。 もし、私が競技で結果を残していなければ、簡単に転職することは難しかったと思います。 スタートラインに
スタートラインに立つのは最初の大きな壁ですから、この「勘違い」がアスリートにとって大きなメリットになります。
「メリットその2」継続の重要性を理解している
下記は、アスリートや格闘家なら誰もが経験していることです。
コツコツと毎日積み重ねることで、当初自分でも予想がつかない程遠くに行けることを経験しています。
富士山を登る時に、ふもとからは山の頂上はなかなか見えません。 ある程度登っても、雲があったりして見えないことがあります。 だから、頂上が見えないから途中で諦めてしまうんですね。 アスリートは、この壁を突破しているからこそ、結果を残しています
積み重ねることで、とんでもなく遠くに行けることを経験していることは、社会でも通じる大きな強みです。
誰もが知っている言葉、「継続は力なり」。
本当の意味で、この言葉を経験している人は少ないと思います。 人は経験することで、深く理解できます。
下記の大事さは誰もが知っています。
- 「継続は大事」
- 「勉強は大事」
- 「バランス良く栄養を取るのは大事」
- 「早寝早起きは大事」
でも、知っていてもできないのが人間です。知っていることと、できることは大きく違いますよね。
アスリートは、「継続の力」をすでに経験し、理解しています。だからこそ、実践することができます。
「継続の力」を経験していることは、アスリートのセカンドキャリアにおけるメリットの1つです。
「デメリットその1」スキルがない
これは競技以外のスキルがないということです。
他の職業でしたら、営業力、マーケティング、プログラミングなど専門性が身につけば職には困りません。
アスリートの場合は競技力が高いですが、引退後にその競技力で職につけるのは指導者か、解説者くらいです。 しかも、その椅子には数に限りがあります。 アスリートのスキルは特殊です。
陸上競技の高飛びの選手のスキルは高く跳ぶことですが、社会にとって高く跳べることは何の価値もありません。
仕事の募集条件に「高く跳べる人」、「速く走れる人」、「強い人」、「ボールを上手に蹴られる人」というのは見たことがありません。 逆に「プログラミングができる人」、「映像編集ができる人」、「看護師免許を持っている人」、「外資でマーケティング経験がある人」などは見かけます。(話をわかりやすくするためにシンプルに書いています。)
残念ながらアスリートの専門性(スキル)というのは直接的には社会にとって必要とされないものです。
「デメリットその2」情報がない
アスリートの多くは、競技以外のことについての情報が乏しいです。
アスリートはごく狭いコミュニティで切磋琢磨しています。
広い世界にいると注意が散漫になりがちなので、多くのアスリートは自分と同じ業界の人だけと時間を過ごします。 同じ業界の人であれば、考え方は似てきますし、得られる情報に偏りが生まれます。
現役の時は、ある種その偏りが強さに繋がりますが、引退した後はその偏りで苦労します。 アスリートは競技以外の情報がないからこそ、引退後に何をやれば良いか検討もつきません。
私は情報の偏りを懸念して、現役中から年間約150冊以上の本を読み、それを10年間継続していました。また、休日は業界以外の方と積極的に交流していました。
もし、私が外部の情報を取り入れていなければ、セカンドキャリアでもっと苦しんでいたと思います。
まとめ
アスリートならではの「セカンドキャリアにおけるメリット」は、トップアスリートだと他分野でも結果を出すと勘違いしてくれること、継続の重要性を理解していることです。 逆にアスリートだからこそ 苦労する「セカンドキャリアにおけるデメリット」は、社会で活かせるスキルがないことと、競技以外の情報がないことです。
こちらの記事を通じて、少しでもセカンドキャリアに苦しんでいる方のヒントになれば幸いです
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