情報が価値を持つときは、決まって"誰にも知られていない"ときです。それは逆を言えば、知られてしまった瞬間に価値を失い始めます。
今までは情報というのは、書籍やテレビ、ラジオなどの媒体によって発信されてきました。しかし、今やブログやSNSなどのソーシャルメディアプラットフォームが当たり前のように利用される現代は、情報が瞬時に更新されていく時代です。つまり今僕たちは、1つ1つの情報の価値が物凄い早さで失われ続け、また新たに情報の価値が生み出され続ける時代に生きています。
そんな中、いかにして価値のある「生きた情報」に触れ続けられるか、そんな立ち回り方が、情報が目まぐるしく変化していく現代では必須になっています。
~死んでいる情報と、生きている情報~
更新されなくなった情報というのは、その時点で時間が止まっているということ、言い換えるならばそこで死んでしまっているも同然です。
これまでの書籍やテレビなどの媒体だと、一度発信されてしまえばその情報はその時点でしばらく変化はありません。
例えばAさんが書籍で誤った情報を発信したり、あとで意見や考え方が変わってしまっても、それを更新して再度読者に届けるにはそれ相応の手数や時間が必要です。しかしブログというメディアプラットフォームを使えば、瞬時にその情報を更新を知らせ、読者がブログのRSSに登録しておけば素早くその情報をキャッチすることができます。
他にも、バラエティ番組やニュース番組で誤った情報が流されている時、SNSではそれをリアルタイムで間違いを指摘するといった例がこれまで多く見られています。
こういったSNSやブログなどといったソーシャルメディアプラットフォームは、情報の更新頻度がはるかに高いです。そのプラットフォームに身を置いた情報配信者は、すぐさまに情報やコンテンツをアップデートし続けることで、「生きた情報」を配信でき、さらにそのプラットフォームに参加している視聴者や読者は、常にそのアップデートに触れ続けられます。
~情報をデザインする~
ここで言うデザインとは、自ら発信する情報をデザインすると言うことではなく、こちらへの情報の入り方をデザインすると言うことです。
時間は有限です。一般的に1日の3/2くらいは睡眠と仕事で奪われていて、それ以外にも趣味や料理、友人との交流にも時間を割くでしょう。残りの時間で入ってくる情報はすごく限られています。その限られた時間で情報を集めようとなると、いかに時短して価値のある情報を手に入れられるかが重要になっていきます。そのためにも、情報をデザインするということは大事なのです。
情報デザイン1:ソーシャルメディアに触れ続ける
上記でも書いたように、今の世の中に溢れる情報は、死んだ情報と生きている情報が乱離拡散しています。その中のどの情報を選択し、信用するかで今後の生活にも影響が出てくるかもしれません。
情報というのは、人そのものです。「その人」からアウトプットされる情報というのは、「その人」が今後どのような体験をし、新たな情報を取り入れ、考え方や思想が変わっていくかによって変化し、アップデートされます。常にアップデートされていく情報を知ることは、その情報源である「その人」に触れ続けることが大事です。
ふと手に取った書籍で、その人について興味を持てば、そのままその人の書籍を買い続けるだけでなく、メルマガやブログ、SNSなどもフォローしておきましょう。
情報デザイン2:コミュニティをデザインする
SNSでは、自分の興味のある情報カテゴリや、思想を持った人たちをフォローすることで、自分が欲しい情報だけを一方的に、こちらから探さなくとも受け取ることができます。ニュースキュレーションサイトでは、好きなカテゴリのニュースだけを選んで、情報の選択を短縮することができます。
これは「ネットの村社会化」とも言えますが、その言葉通り、それらはあなたが作り上げる1つの「村」です。今の自分にとってどの情報が必要か、そのためには誰をフォローするべきか。こういった視点で情報をコントロールし、自分にとって最適な「村」を作り上げていくことが大事です。
「生きた情報」といっていますが、逆に言えば「その情報を生かす人」という人もいます。間違った情報を発信したりアップデートしている人を指摘している人です。こういった人たちをフォローすることで、その村で拾える情報の質を格段に上げることができます。
~まとめ~
書籍やテレビなどの媒体だけに触れていると、生きた情報に触れ続けることは難しい現代です。
かといって、目まぐるしくアップデートされていく情報が正しいとういわけでもありません。そんな時代では、いかにして情報をデザインし、質の高い村を作り上げていくかが重要になっています。