" 治験ってそもそも何なの?"
" 治験って稼げるの? "
" 治験って稼げるの? "
と、治験に対して様々なイメージを持たれている方が多いと思います。
そこで今回は治験経験者の私が、治験の概要と、治験の役割等を説明 していきます。
治験が稼げるか? という疑問は前回記事で解消できます!↓
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筆者 :逃げ男
TwitterID :@ Jinsei_nigeo
- 治験とは
- 治験の役割
- 治験の薬害
- まとめ
治験とは
端的に言うと、治験とは動物を用いた非臨床試験を経てOKが出た薬を人間に投薬して効果を試す事 です。
治験には、薬ができるまでの流れ がありますので、説明させていただきます。
◆基礎研究
研究室で新しい物質を作ったり自然界に存在する物質の中から薬の候補を選ぶ
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◆非臨床研究
マウスやウサギ等で動物実験を行う
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◆第一相
薬の安全性と薬が体内に入ってどのように変化し、排泄されるかを明らかにする試験。
少数の健康な被験者に投薬し、治験薬の安全性を調べる。
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◆第二相
有効性と安全性を調査し、薬の適切な使用量と使用方法を特定するための試験
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◆第三相
多くの被験者に投薬し、既存の薬と治験薬を比較し、治験薬の長期的な有効性と安全性を調べる。プラセボまたは類似薬がすでにある場合にはそれとの比較試験。
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◆厚生労働省に承認申請
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◆厚生労働省に審査・承認
医薬品として適切な特性をもっているかどうかの審査を受け、その審査を通過して承認される
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販売。
以上が、薬ができるまでの流れです。
厚生労働省の見解では、第一相から第一三相までの臨床試験を治験 と定義しています。
治験の役割
治験の役割は、大勢の人達の命を救う事です。
医療用の医薬品(ワクチン等)を販売するには、厚生労働省の許可が必要です。
その許可を得る為には、治験をする必要があります。
私が参加した治験の場合は、抗がん剤のスプリセル錠50mgのジェネリック医薬品を販売する為に、抗がん剤を飲んで情報収集を図るというものでした。
この抗がん剤の中身に含まれるダサチニブという成分が、腫瘍進行及び腫瘍血管新生等に関与する複数のタンパク質リン酸化酵素を阻害する事で、がん増殖を抑える という効果を発揮します。
この抗がん剤は今後、慢性骨髄性白血病や再発、又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療薬のジェネリック薬品として使用されて行きます。
つまり、私が飲んだ抗がん剤のデータが集積された結果、がんに苦しむ人に抗がん剤が届く という流れになります。
もちろん、がん以外にも
インフルエンザ
コロナウィルス
肺炎球菌
等々、人類の命を奪ってきたウィルスはたくさんあります。
そのウィルスに対抗する為に作られたのがワクチンです。
特にコロナワクチンの場合、接種率の向上で大勢の人達の命が救われているのは間違いありません。
また、日本だけでなく世界でもコロナワクチンの普及によって、経済が回復しているの事は明らかです。
そんな 人類の命と経済を救うワクチンは治験がないと絶対に完成しない のです。
なぜなら、多数の被験者に投薬してデータを取らないと机上の空論となり、効果があると実証できないからです。
つまり、オーバーな表現になりますが、治験は人々を病気から守る主人公になる事 なのです。
治験で主人公になりつつお金を稼ぐ事ができるので、やりがいを感じつつ生計を立てられる のが治験のメリット と言えるでしょう。
薬害について
薬害とは文字通り、薬を飲んだ事による健康被害 の事を指します。
薬害にも程度があります。
- 医薬品を適正使用したのに副作用が起こってしまった
- 薬を酒で飲む等、適正使用せずに健康被害が起きた
- 医療機関等の不手際で健康被害が社会問題化したもの
治験を得て販売許可された市販薬やワクチンですら、薬害が起きる事があります。
治験の被験者の場合、サンプルが少ない中で投薬をするので薬害の発現は必至です。
私は治験で飲んだ抗がん剤では、38℃の熱が出てしんどい思いをしました。
実は1例だけですが、2019年に治験の薬害によって1人の被験者が命を落としたかもしれない 事件が起きています。
薬との因果関係は不明ですが、てんかん患者にてんかんの薬を投与した結果、窓から飛び降りて亡くなった というものです。↓
薬害を個人レベルで防ぐには2つの対策方法があります。
1つ目は治験に参加する場合で、治験に参加する方は薬害のリスクを受け入れた上で受診し、不明点は医師に相談する事が重要です。
治験を受診する前に治験医師に相談し、薬害の少なそうな治験を選ぶ等の対策もしておいた方が賢明です。
2つ目は治験参加可否は問わず、市販薬を適正使用する事 です。
薬は水で飲む事によって適正効果を発揮しますが、アルコールで飲むと薬の効果が大きくなり、副作用が発現する事がある為です。
まとめ
治験とは、治験は人々を病気から守る主人公になる事。
治験の役割は、大勢の人達の命が救う事
この2点が治験を経験した私が感じた役割です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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筆者 :逃げ男
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