Hello!!! アメリカ在住のLadyMです。
毎日暑いですけれど、お元気ですか?
前回に引き続き、アメリカ生活の信じられないあれこれを書いていきますね。
今回は驚愕の医療事情も書きますよ!
【驚愕のアメリカ生活】ショッピング編
服、靴、アクセサリーなど身につけるものや、テーブル、ソファ、ベッドなどの日常生活に使用するものなど、日本では通常、購入すればよほど破損などの不具合がない限りは返品できません。ですがアメリカでは、ほとんどの商品の返品が可能なんです!
もちろん返品や交換には、購入日からの期限はありますが、ギフトでもらったものも、受け取って気に入らなければ返品可能。
クリスマスや誕生日などのプレゼントを贈り主がお店で買う時には「ギフトレシート」と呼ばれるものを発行してもらうことが出来ます。これは“気に入らなければ返品交換に応じます”、と店名が記載された証明書のようなもの。受け取った人が、サイズが合わないとか必要ないものは、後日そのレシートを持っていくことで返品、交換が可能なのです。
ですが、ギフトレシートがなくても商品を持ってお店に行けば、お店でその商品の取り扱いがあるものなのかどうかを調べて、そのお店のものであれば、その商品の金額をギフトカード扱いにして渡してくれる所もあるんです。
2年前、少し高価な金額のマットレス購入を検討していたのですが、「返品、交換しない場合の値引きサービス」をセールスマンから提示され、それにサインをしてさらに数パーセントの値引きをしてもらい購入しました。
商品と一緒に、無料のベッド台が届いて大喜びで寝転ぶと、なんだかマットレスが平均ではなくゆがんでいる気が・・・1週間経ち、2週間経っても心地よいものではなく、私たちはベッドを使わず、床で寝たりするのを繰り返していました。
どうも、マットレスの台の歪みもあるようで、お店にそれを伝えることにしました。マネージャーからはマットレスと台の写真提示を求められましたが、それは写真で見てよく伝わるものではありません。マネージャーからの条件は、
①運送会社を使ってマットレスを返品する場合にかかる数百ドルは支払うこと。
②商品代金と同額かそれ以上の商品を追加金で購入するのであれば交換を認める。
③ベッドの台の交換はしない、
とのこと。
それで何度もお店に足を運び、数多くの商品に寝転んで、商品選びを重ねていたのですが・・・いいなと思う商品が手元に届くには数ヶ月先、そしてそれが、私たち家族の日本一時帰国の時期と被ってしまうことなどが重なり、どうしても決断できずにいました。するとマネージャーから、さらにこんなオファーが。
「もしも、すでに購入しているマットで我慢してくれるなら、ある程度の金額の返金に応じるわよ。どう?」
どう?って・・・驚きましたね。マットレスは正直いくらなんだ?と思いました。
最終的に、納期時期のタイミングがやはり悪いことを考慮して、今のマットレスの返品はしないで、いくらか返金してもらうということにしたのですが、この返金に関しても、やはりスムーズに手続きが行われることはありませんでした。担当者が電話に出ない、折り返し電話しますということでも、電話がかかってくることはない、など。
そしてようやく話ができて「購入先のクレジットカードに返金手続き完了しました」と言われても数ヶ月間、返金されることはありません。一体、何回電話をしたでしょうか。
最終的には、購入先のお店ではなく本社にコンタクトを取り、今までの事情をすべて伝えて、半年以上もかけてようやく一件落着となったのでした・・・。
え?マットレスの返金はどれくらいだったのかって?なんと約45%です。驚きの返金率ですよね。
でも、ここまでかかった手間とそれに費やした時間や商品の不具合などを考えると、この金額であれば仕方ないか、的に思えるものでした。
とはいえ、手間がかかっても購入商品の返品ができるというのはありがたいこと。これはアメリカにいて、つくづく便利に思うことですね。
【驚愕のアメリカ生活】気軽に行けない、信用できない医療体制
日本の国民健康保険システムは本当に素晴らしいと思います!
もしも県外にいて急に体調がおかしくなっても、近くにある病院に連絡をせずに行くことができますし、休日や夜間でも気軽に総合病院に行くことができますが、アメリカでは通常、ドクターに会うには予約が必要です。夜間などの緊急病棟に行けば、驚くほど待たされる挙句、多額な金額を後から請求されることも。
また、日本であれば、数日入院相当の手術入院でも、アメリカでは麻酔が切れた直後に追い出されてしまいます。
私の友人ミュージシャンの身に起こった、とっても恐ろしい話があります。
彼が演奏を終えた後、車に向かおうと道路を横断しようとしたところ、トラックにひかれました。トラックはそのまま逃走。彼はその場で意識を失い、緊急搬送されましたが、顔の骨から身体中の骨を複雑骨折して生きるか死ぬかの瀬戸際でした。
彼はその後意識を取り戻し、病院にそのまましばらく入院となったわけですが、驚くことに身体中、複雑骨折して動けないというのに1ヶ月で退院させられ、自宅療養となりました。その後、目撃情報や街灯のカメラなどからトラックの運転手が捕まりましたが、このトラック、実は無保険だったのです。
その後、事故に遭った友人の元に届いた医療費ですが・・・なんと1億円を超えていたそうです。彼は未だに支払っていません。というか彼は被害者ですし、もちろんそんな金額支払えないですよね。これ、嘘のような、本当の話。
こんな風に、日本では考えられないようなことがアメリカではとにかく毎日起こります。
ありえない!とイライラすることばかりですが、日本の常識は通用しないのだから仕方がありません。郷に入っては郷に従え、まさにその言葉の通り。
ですがこんなにストレスいっぱいであっても、仕事をするにはとってもプラスに思うこともあります。
日本では、公務員は副業ができないなど、多くの人が会社や規則にしっかり管理されています。もちろんそれは素晴らしいことでもあるのですが、文化の違いもあってか「会社員であることが当たり前」とされ、自由な発想で仕事を自ら築き上げることをしにくい環境でもあると思います。
ところがアメリカでは年齢や経歴など関係なく、自由な発想で取り組むことが可能です。
私はアメリカ人ミュージシャンの主人と共に、音楽の仕事を長年行っておりましたが、あることをきっかけに、日本の大企業様と契約させて頂く運びとなり、音楽とは全く関係のない、日本政府相手のコンサルティング会社をアメリカに設立いたしました。
日本で培ってきた長年の音楽の経歴は、アメリカに引っ越してきてゼロになり、この会社の仕事もまた、ゼロからのスタート。・・・いえ、未経験、未知の世界でもあったので、マイナスからのスタートとなったわけですが、多くのアメリカ企業様とのやりとりから地道な業務をこなして数年。このコロナウイルス状況下で思い通りにいかないですが、毎日精進させていただいております。
当たり前が通用しないストレスの多い状況の中でも、発想を変えてビジネス展開ができたのは、やはりアメリカにいるから。
もう少し、私たちは前を向いてこのアメリカで頑張っていこうと思います。
アメリカで心地よく生きるための対策
日本とアメリカでは、文化も習慣も全く違います。何もかもが違うわけです。そこに日本の当たり前を当てはめて考えようと思ったって、納得ができるものではありません。
「日本人であること」そこに誇りを持って、日本人らしさを大切にする。
言葉にするととっても難しいですが、配慮ができること、繊細なことに気がつけること、相手を思いやること、どこに生まれ育ったって大切なことだと思うのです。
でもそれはアメリカではうまく相手に伝わらないこともあります。
例えば、「断ったら失礼かな、と思って我慢する」ということは日本人同士ではよくあることだと思いますが、アメリカでは断ってしまっても構いません。そして断ったことに罪悪感を持つ必要もありません。
もしあなたが理解されなかったり、嫌な思いをすることがあっても、それを気にしないこと。
「No」を言ってもいい、ということは、我慢強い日本人としては最初は抵抗があるかもしれませんね。ですが、これが心地よくなってくれば、アメリカでの生活も心地よく感じられるのではないでしょうか。
いかがでしたか?今回は長くなってしまいましたが、また是非いろんな記事を書かせていただけたらと思います。
私のブログでも身近なアメリカ生活を書いていますので、よかったらご覧くださいね。
暑さに加え、コロナウイルスで本当に大変な毎日ですが、一緒に我慢の時を過ごしましょうね。