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山本:「FX自動売買のツールなんだけど、ググったらいっぱい出てきて何がなんだかよくわからない。これから始める初心者向けにおすすめのツールを教えてほしいです。Progateで少しプログラミングをかじったことがあるので、プログラミング機能がついてるのを希望します。」
私:「了解です。シストレ系(≒通常のシステムトレード)ならMetaTrader4とTradingViewがオススメです。」
私:「了解です。シストレ系(≒通常のシステムトレード)ならMetaTrader4とTradingViewがオススメです。」
どうも。サラリーマンのかたわらFX自動売買を実践してるbauです。
123ishさんのプラットフォームをお借りしていくつかFX自動売買関連の記事も書かせていただいてます。
123ishさんのプラットフォームをお借りしていくつかFX自動売買関連の記事も書かせていただいてます。
- 【FX自動売買の初心者が勝つための実践的戦略】小口で大損を避けトレード回数を重ねてアルゴリズムの経験値、信頼性を上げていこう。
- FX自動売買のプログラミングは初心者・未経験者でも独学できる!その2つの理由とリソース
- FX自動売買のトラリピ系とシストレ系。どっちが勝てる?投資初心者におすすめなのは?
直近の開発&運用状況は↓こちら↓
FX自動売買ツールをざっくり分類すると2種類ある
先日の投稿でFX自動売買ツールは2種類に分類できると書きました。
1つはトラリピ系。もう1つはシストレ系です。
今回の投稿では、「シストレ系」(通常のシステムトレード)の人気ソフトウェア2つを比較してみようと思います。
どちらもユーザー側で自由にカスタマイズやプログラミングできるのが特徴です。
MetaTrader 4 (and 5)
オススメできる1つめのFX自動売買ツールは、MetaTrader4です。
MetaTrader4は2005年に登場しました。2020年の今となっては老舗的な位置づけのソフトです。
MetaTrader4の操作画面
(クリックで拡大画像が見られます)
MetaTrader4のメリット
- 無料で使える
- 操作性が良く、機能も豊富
- 情報が豊富(リリースから今まで、ユーザーが使った情報がnetにたくさん蓄積されている)
1. 無料で使える
MetaTrader4は、無料でダウンロードできるようにしたことで一気に普及しました。
他の高機能ソフトは有料かつソコソコ高額だったので、なかなか普及しなかったのですね。
もちろん使いにくいソフトだと、たとえ無料であっても誰も使ってくれませんけどね。
そのようなことを考慮しつつも、やはり普及したいちばんの理由はフリー(ミアム)戦略でしょうね。
他の高機能ソフトは有料かつソコソコ高額だったので、なかなか普及しなかったのですね。
もちろん使いにくいソフトだと、たとえ無料であっても誰も使ってくれませんけどね。
そのようなことを考慮しつつも、やはり普及したいちばんの理由はフリー(ミアム)戦略でしょうね。
上記の本は"Wired"というCoolで先進的な雰囲気の雑誌の編集長をしていたクリス・アンダーソン氏が書いたものです。氏はフリー(ミアム)戦略に加えてロングテールの法則など、めちゃんこ重要かつ知ったその日から役立つ概念を紹介しました。
人は"無料"で価値のあるモノを配られると、どうしても反応してしまいますよね。
たとえば、最近の例ですとZOZO前澤さんのTwitterアカウントが挙げられるんじゃないでしょうか。
ある時から、「お金」という価値のあるものを無料でどんどん配っています。自らを「お金配りおじさん」と称していますね。
その結果、何が起こったのかというと・・・Twitterのフォロワーが1,000万アカウントに達しました。
これ、松本人志さんを抜いて堂々の日本一だそうで。
似たような行動として、アマギフ(Amazonギフト券)を無料で配るインフルエンサーの方もいらっしゃいますよね。
けっきょく配る以上のリターンがあるんでしょうね。それか、お金とは別のなにか価値あるものを手に入れるか。
厳密なフリー(ミアム)戦略といえるのか自信ないですが、MetaTrader4の世界的な普及もZOZO前澤さんのTwitterアカウント日本一も、広い意味でのフリー戦略になるんじゃないかと思います。
だいぶ脱線しましたが、、そんなフリー戦略で、MetaQuotes社はMetaTrader4を無料でばらまきました。
その結果しっかり普及して、今ではみんなが使ってるという安心感がありますよね。
けっきょく配る以上のリターンがあるんでしょうね。それか、お金とは別のなにか価値あるものを手に入れるか。
厳密なフリー(ミアム)戦略といえるのか自信ないですが、MetaTrader4の世界的な普及もZOZO前澤さんのTwitterアカウント日本一も、広い意味でのフリー戦略になるんじゃないかと思います。
だいぶ脱線しましたが、、そんなフリー戦略で、MetaQuotes社はMetaTrader4を無料でばらまきました。
その結果しっかり普及して、今ではみんなが使ってるという安心感がありますよね。
2. 操作性が良く、機能も豊富
また、MetaTrader4は使いやすいです。
ソフトの動作も軽いですし、直感的に操作できます。
プログラミングしないトレーダーさんもMetaTrader4を使っています。
MetaTrader4をチャート表示用にして、注文は別のFX会社から出す。
といった使い方をしている人もたくさんおられます。
それだけ見やすい・使いやすいということなんだと思います。
僕はこのMetaTrader4にもっとも時間を割いてます。
ソフトの動作も軽いですし、直感的に操作できます。
プログラミングしないトレーダーさんもMetaTrader4を使っています。
MetaTrader4をチャート表示用にして、注文は別のFX会社から出す。
といった使い方をしている人もたくさんおられます。
それだけ見やすい・使いやすいということなんだと思います。
僕はこのMetaTrader4にもっとも時間を割いてます。
補足ですがMetaTrader4にはMQL4というオリジナルのプログラミング言語が搭載されています。
VisualStudioCodeみたいなプログラミング用のエディタもセットでついてきてすぐにプログラミングをはじめられます。
エディタ(IDE)の名前はメタエディターといいます。
MQLの情報も、ソースコードとともにたくさんnet上に蓄積されています。
Kindle本でMQL4を学ぶなら、「世界一カンタンなFX自動売買EAプログラミングの教科書: 初心者が無料で自作EAを作る方法【最新MT4完全対応】」がオススメです。最近読んだなかではいちばんわかりやすかった。とにかく初心者目線なのです。
3.情報が豊富(ユーザーが使った情報がnetにたくさん蓄積されている)
3つ目のメリットはnet上に情報の蓄積がある点です。このため、トラブルになっても解決しやすいのです。
ブログがいちばん情報蓄積されてるため、手軽にトラブル解決できると思います。YouTubeにも情報が蓄積されてきてますね。書籍も30冊くらいは出ています。(後述するTradingViewは日本語書籍が1冊しか出ていません)
MetaTrader4のデメリット
- パソコンにインストールしないといけない
- ヒストリカルデータをダウンロードしないといけない
- あやしいFXブローカー(FX会社)がけっこう多い
1. パソコンにインストールしないといけない
これはたいしたデメリットではないようにも思えます。
インストールなんてすぐ終わりますから。
ただ、あくまで私の経験になりますが、インストールはすぐ終わるしMetaTrader4そのものの動作も軽いのですが、ヒストリカルデータを20年分入れると重くなってくるんです。1通貨ペアだけならまだ軽いのですけど、1つのMetaTrader4に20年分のヒストリカルデータを3通貨ペア分(EURUSD, USDJPY, GBPUSD)格納すると、、MetaTrader4の起動に10秒~数十秒くらい時間がかかってしまいます。
このへんはWindows OSの仕様も絡んできます。
インストールなんてすぐ終わりますから。
ただ、あくまで私の経験になりますが、インストールはすぐ終わるしMetaTrader4そのものの動作も軽いのですが、ヒストリカルデータを20年分入れると重くなってくるんです。1通貨ペアだけならまだ軽いのですけど、1つのMetaTrader4に20年分のヒストリカルデータを3通貨ペア分(EURUSD, USDJPY, GBPUSD)格納すると、、MetaTrader4の起動に10秒~数十秒くらい時間がかかってしまいます。
このへんはWindows OSの仕様も絡んできます。
2.ヒストリカルデータをダウンロードしないといけない
こちらも、バックテストやプログラミングといったことをするユーザー限定の話になります。
システムトレードをやるにあたって、ヒストリカルデータはとても重要なんです。
統計的なデータ分析をする人の場合、素材であるヒストリカルデータがないと勝てるパターンを見つけられないです。
システムトレードをやるにあたって、ヒストリカルデータはとても重要なんです。
統計的なデータ分析をする人の場合、素材であるヒストリカルデータがないと勝てるパターンを見つけられないです。
チャートを目視して勝てるパターンを見つける人の場合であっても、チャートの元ネタはヒストリカルデータの4本値ですのでけっきょくは同じことです。
後述するTradingViewはクラウドタイプということもあって、このヒストリカルデータが最初からクラウド環境に格納されています。
また、相場が動くたびにリアルタイムでデータが蓄積されていきます。
後述するTradingViewはクラウドタイプということもあって、このヒストリカルデータが最初からクラウド環境に格納されています。
また、相場が動くたびにリアルタイムでデータが蓄積されていきます。
3.あやしいFXブローカー(FX会社)がけっこう多い
これも古い話で恐縮なのですが、2010年代の前半に500万円入れたのに返金に応じないという海外FXブローカーの話をブログで読みました。( 500万円が戻って来なかったブログのURLは失念しました)厳しい当局規制やライセンス取得無しに営業できてしまう状況が2010年代前半にあったようです。
儲 もう かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意
―自動売買ソフト等を購入させ、海外FX取引に誘う手口―
【補足】Metatrader5について
ちなみに、MetaTraderには最新版のMetaTrader5もありますが、あまり普及していません。
MetaTrader5がリリースされてすでに9年経ちますが、いまだにみんなMetaTrader4を使っています。
MetaTrader4のバランスが良すぎて、FX会社もユーザーも「今で十分だから別にバージョンアップとかしなくていいよ。」と考えてるフシがあるような気がしてなりません。実際、僕もそのような考えです。
MetaTrader5はプログラミング言語もオブジェクト指向の考え方が反映されているC++なので難しく感じます。
MetaTrader4のMQL4は文法がC言語なのでそのような概念はなく、まだ気楽な感じがあります。
MetaTrader 5用のプログラミングですが、JavascriptでいうところのjQueryみたいなライブラリがあって、そちらを使わせてもらってプログラミングしています。
TradingView
2010年代になって新しいタイプのFX自動売買ツールが登場してきました。
その中でも、もっとも普及してるのはTradingViewであるように思われます。
TradingViewの操作画面
今ではMetaTrader4より、こちらのTradingViewのほうが人気あるみたいですね。
Googleトレンドで比較してみた結果は以下。2017年11月頃から一気に伸びてます。2017年末の仮想通貨ブームとタイミング一緒ですね。
TradingViewのメリット
- PCへのインストール不要。ブラウザだけあればOK
- ヒストリカルデータのDL不要
- プログラミング言語PineがPythonと文法一緒
TradingViewはPCにインストールしなくていいです。TradingViewのいちばんの特徴はブラウザだけで動作することだと思います。PCを買い替えた場合であっても、環境を構築しなくて大丈夫です。
TradingViewにもプログラミング言語が搭載されています。Pineといいます。このPine、Pythonと文法がほぼ一緒です。ProgateなどでPythonを学んだ人ならすぐに自分用のLogicを開発できちゃいます。
一方、MetaTraderのMQLはC/C++と同じなんで、世代的に1つ前になるのかな。
今からFXの自動売買をはじめるなら、TradingViewを使ったほうがいいかもしれないですね。
TradingViewのデメリット
- TradingView単体での自動売買環境が未整備
- 新しいソフトなので情報が少なめ(日本語での書籍が1冊のみ)
1. TradingView単体での自動売買環境が未整備
TradingView内にあるStrategyと呼ばれるトレーディングシステム。数は豊富なのですが、そのStrategyから発生したシグナルを利用しての自動売買が気軽にできません。
現時点ではシグナルを発生させるだけです。OANDAなどのFX会社とつながってはいます。手動での注文は出せるようです。ただ、自動売買には未対応のような感じです。(もうちょっと調べてみます) 国内海外の証券会社、暗号資産取引会社ともつながってはいます。しかし、その数は少なく、5社ほどです。
MetaTrader4の場合、単体で自動売買できます。
MetaTrader4の場合、単体で自動売買できます。
サーバーにさえ接続できれば、OrderSend関数などを使ってすぐに自動で注文を入れられます。
MetaTrader4のサーバーに接続する方法も簡単です。クライアント側のMetaTrader4にサーバ名とパスワードを入れるだけだからです。
TradingViewで行うようなAPIを利用したトレードはデメリットにもなります。
Pineに加えて、TradingView外部の処理には他のプログラミング言語を使用しないといけないので、技術的なハードルが高くなるためです。たとえば Pine+javascript や Pine+Ruby といった感じで実装します。Pine+Python を利用するのであればどちらも同じ文法(シンタックス)でイケるので少し楽だと思いますが・・・。
2.新しいソフトなので情報が少なめ(日本語での書籍が1冊のみ)
新しいソフトなので情報が少なめです。2020年9月現在、日本語での書籍が1冊しか出ていません。自分が見落としてるんじゃないかと思って何度か検索してますが、タイトルに「TradingView」や「トレーディングビュー」を含むのは以下の1冊のみです。電子書籍のKindleにいたっては0冊です。
書籍:あなたの FX 投資を成功へと導くTradingView究極ガイド
また、TradingViewを学ぶUdemyのコースも1つしか出てないです。Pineのチュートリアルとか需要ありそうなんですけどね。
書籍:あなたの FX 投資を成功へと導くTradingView究極ガイド
また、TradingViewを学ぶUdemyのコースも1つしか出てないです。Pineのチュートリアルとか需要ありそうなんですけどね。
おわりに
MetaTrader4とTradingViewをいちユーザー観点で比較してみました。
少しでも参考になれば幸いです。
少しでも参考になれば幸いです。
