「チャラン・ポ・ランタン」という、実の姉妹ミュージシャンがいます。
ボーカルは妹の「もも」、姉はアコーディオンの「小春」という、異色な編成のユニットです。
筆者はかれこれファン歴5年で、ついでに言うと、チャラン・ポ・ランタンがきっかけで結婚した人間です。
色んなジャンルの曲がありますが、何だか激しめで狂喜乱舞する、超バッドエンドな曲も多いです。
実際に自分がバッドエンドを迎えるのは嫌ですが、聴いたり歌ったりする分には、スカッとして楽しいんですよね。
そこで、今回はそんな 「どん底にバッドエンド」な曲を、ランキング形式でご紹介したいと思います!
【第5位】コ・ロシア
タイトルからして不穏な空気を感じ取れるかと思います。
「殺し屋」という言葉を使いたかったらしいですが、大人の事情でそれがアウトらしかったので、「コ
・ロシア」にして、MVもロシアで撮影したそうです。
以下、歌詞ネットからの引用です。
貴方はコ・ロシア
言葉のナイフをチラつかせ
愛してる人さえ
握り潰すよ
コロブチカが終われない
音が止まったなら
矛先は
一番最後の歌詞として登録されています。
が、この歌詞、実はまだ続きがあるんです。
YouTubeのMVでいうところの、3:44あたりからじっくり見ると、よりバッドエンド感が増す仕掛けが登場します。
この仕掛けについては、以前姉妹のラジオで小春さんが暴露していたんですが、ももさんは全く知らなかったようで、とてもびっくりしていました(笑)
該当部分は、34:35あたりから。
曲を購入したい方はこちらから!
【第4位】カシスオレンジ
第4位は、「カシスオレンジ」です!
こちらは、「今の、誰?」バージョンと、「もう、いいわ」バージョンの2曲が存在するんです。
(歌詞はほぼ同じ)
この2バージョンからも何となく察せられる通り、「男の浮気が発覚して別れる」というストーリーです。
まあ、本当に恋人かどうかも怪しい関係性だったようですが・・・。
これだけ聞くと「なんだそれだけかあ」という感想で終わってしまうかもしれません。
ですが、途中のセリフが違うことで、それぞれのストーリーの違いを表しています。
ねぇ もう 前の彼女とは
終わったって言ってたよね。
今の電話だれ?
ねぇ なおみってだれ?
ねぇだれ?
ねぇ聞いてんの?
ねぇ、ねぇってば
もういいわ 今日で終わりにしましょう
別に悲しくなんかないのよ
だって 恋人とかじゃ なかったものね
こういう関係とか なれてるし
あなたと別れたからって、
べつに…べつに…べつに…
ボーカルももさんの、感情のこもった歌やセリフで、この曲の悲壮感がより伝わります!
また、舞台は「新宿ゴールデン街」ということも実はポイントです。
小春さんは昔、新宿ゴールデン街にある「ソワレ」というバーに、定期的に立って、ママさんをしてたんです。
アコーディオンの流しをしていたりとか。
(ももさんもたまにいたらしいです。)
チャラン・ポ・ランタンが売れてからは、滅多に立ってないですが(人が溢れちゃうので)。
なので、この曲の歌詞は小春さんがママさんをしているなかで、色々発想を得たのかなあと。
(本人の体験談かどうかは知らないです。)
そんな、悲壮感溢れる曲をしっかり聞いてみたい方は、こちらから!
【第3位】みきちゃんの目玉焼き
第3位は、「みきちゃんの目玉焼き」です。
タイトルだけ聞くと、「なんだこの曲?」という印象かもしれません。
では、歌詞ネットで、順を追って歌詞を見てみましょう!
ママはいつもの踏み切りで
降ってもいないのに雨降り顔
みきちゃんの声も聞こえないふり
何だか、みきちゃんのママが悲しそうです。
スーツのポッケの写真はだあれ
ああ、パパのスーツですかね・・・。
あの女の髪の色した朝ごはん
「あの女」とは・・・。
パパはいつものエレベーターで
嵐でもないのにボサボサの頭
両手に抱えた書類と悩みだけ
パパ、生活環境悪めですね。
みきちゃんに起こされた
今日は潰れた目玉焼き
ママはどうしたんでしょうか・・・。
私はいつものアスレチックで
晴れていないのに独り遊び
雨で滑って泥まみれだよ
雨で独り遊んでいて滑る。つらい。
パパはママにあの人の隠し事
もう分かりますよね。そういうことです。
朝だけみんなで食べられる
嬉しいはずの朝ご飯
目玉焼きも焦げてて
みきちゃん悲しいな
悲しいですね・・・。
みきちゃんからしたら、災難に巻き込まれましたよね。
歌詞自体は初めから仄暗さが漂っていますが、緩やかに家庭崩壊していく様子が描かれていて、ぞっとしますね。
実際に曲を聴いてみたい方はこちらから入手してください!
【第2位】あの子のジンタ
第2位は、「あの子のジンタ」です。
こちらは、映画版「少女椿」の主題歌として使用されました。
(「少女椿」の内容は結構アングラで、個人的には結構トラウマになりました。)
曲紹介の前にまずは「ジンタ」の意味を確認しておきましょう。
ジンタは、明治時代中期の日本に生まれた民間オーケストラ「市中音楽隊」の愛称。大正時代初期に付けられた。ヂンタとも表記され、演奏を模した擬声語であると言われている。
民間オーケストラが無かった明治時代、1887年(明治20年)に海軍の軍楽隊出身者を中心に、30名ほどのメンバーで「東京市中音楽隊」が結成された。東京市中音楽隊は行進曲、ポルカ、ワルツ等を演奏し、西洋音楽を庶民に普及させることに貢献した。市中音楽隊は日清戦争を機に全国で増えたが、乱立気味になった。やがて経済的に苦しくなるジンタが増え、広告業者等に依存するようになり、本来の音楽活動よりもサーカス、映画館等の客寄せ、あるいは広告宣伝の町回りをするようになった。それと共にジンタのメンバーも10名程度に減少し、曲目も通俗曲に小ぶし風の装飾をつけた独得の哀調をおびた節回しで演奏するようになって、大正時代後期に衰退。チンドン屋などに取って代わられ、昭和に入ると消滅し、以降は音楽関係者に一部使われる他は、廃語(俗に言う「死語」)となっている。
「少女椿」の舞台がサーカス団なので、そこから「ジンタ」という言葉が使われているのでしょう。
歌詞ネットからは、最後の歌詞を引用します。
ジンタジンタジンタッタ
負けて悔しい花いちもんめ
寄ってらっしゃい見てらっしゃい
夢見た少女は
花と散る
散ってしまいました。
そのまま後奏に入って曲が終わるのですが、最後に「扉を勢いよくバタンと閉める」ような音が聞こえてくるので、より絶望感が醸し出されているように感じます。
この絶望感を覗いてみたい方は、こちらから曲を入手してみて下さい!
【第1位】今更惜しくなる
第1位は、「今更惜しくなる」です!
もう、タイトルで分かる通り、「大後悔」って感じですよね。
歌詞ネットで、歌詞をかいつまんでみていきましょう!
夢にまで見た ハネムーン夢にもみない こんな結末昼ドラの結末 アンハッピー
歌詞をピックアップしてみましたが、だんだん人生が狂っていく様子が分かりますよね。
そして、随所随所に下記のような歌詞が。
一度きりの人生を
こんな結果で締めくくり
一度きりの人生が
こんなところで惜しくなる
私はこれを、学生時代に聴いたのですが、「こんな人生は歩みたくないな・・・。」と思ったのを覚えています。
この曲の人の人生はまだ終わってはいませんが、このままだと確実にバッドエンドですね。
また、歌詞ネットで歌詞を見ただけでは分かりませんが、ライブではももさんが、
「将来の夢は、幸せな家庭を築くこと♡」
と、うきうきした感じのセリフを言っています。
そして、その最初のフラグを回収する形で、曲の最後ではもっと悲痛な叫びを歌っています。
いやあ辛い。
残念ながら、ライブ版の音源は現状出回ってないようなのですが、気になる方は原曲を聴いてみて下さい!
【まとめ】人の不幸は蜜の味?
自分がそうなるのは嫌でも、人のそういうのを見聞きするのは、何だかんだやめられないんじゃないですかね?
現実の人に対してそういう扱いをするのは気が引けますが、創作された曲を通してなら、罪悪感も薄れるような。
チャラン・ポ・ランタンの楽曲には、そういった不幸、絶望感、悲壮感漂う、バッドエンドな曲が色々とあります。
気になる方は、ぜひ試聴などしてみて下さいね!