こんにちは!
私は「手書きPOPライター」として4年半ほど働いていた経験のある、ぴおっぷと申します。
現在はフリーランスの主婦です。
「手書きPOPライター」の具体的な仕事内容については【文字で接客!手書きPOPライターの仕事内容とは?】をご覧ください。
今回は、新人POPライターの直面する壁、悩み、その解決方法を紹介していきたいと思います。
文字をひたすら練習
(POP文字の漢字見本)
新人POPライターとして働き始めると、まずはひたすらペンの使い方の練習と、文字の練習をします。
手書きPOPに主に使われるペンは、ペン先が丸い「丸芯」、ペン先が四角形の「角芯」に分かれており、
しっかりとした字が書けるよう、ペンの使い方になれる練習をします。
小学生が漢字を覚えるためにひたすら練習をするのと同じで、新人POPライターもPOP文字の「ひらがな」「カタカナ」「漢字」を練習します。
POP文字はベースが「角ゴシック体」ですが、特に決まった形はありません。
ですが、私の職場では決まった形があり、見本通りに練習しなければいけませんでした。
(フリーの手書きPOPライターとなった今では、形に捕らわれず書いています)
一ヵ月ひたすら練習。
私はその間ずっと思っていました。
「早くPOPを書きたい」
「もう練習はいいでしょ」
ベテランさんが手書きPOPを書いているのを見ながら、私はこんなに練習する意味があるのか、と思っていました。
「練習ばかりでつまらない、この仕事やっていけるかな」
それが手書きPOPライターとして初めて感じた悩みでした。
手書きPOPが上手く書けない
文字の練習が終わり、やっと手書きPOPが書かせてもらえるようになった頃、新たな悩みが出てきました。
「POPが上手く書けない」
自分のPOPと他のPOPを比べると、とても違和感でした。
ベテランさんのPOPや、他のお店の手書きPOPをずっと見ていたので、「こういう感じで書こう!」という想像はしていたのですが、現実は違いました。
なぜ書けないのかの理由が分からず、なんとなく手書きPOPを作成する日々が続く・・・。
手書きPOPが上手く書けない、という壁を乗り越えられずに苦悩していました。
手書きPOPを依頼してくださった担当者にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
お店に、自分の上手くないPOPが飾られているのがとても恥ずかしかったです。
改善点を一から見直す
何がいけないのか、一から見直すことにしました。
自分の書くPOP文字に違和感があったので、ベテランさんに見てもらい、アドバイスをいただきました。
「まだ基礎ができていない」
と、はっきり言われました。
確かに、文字を見てみるとベテランさんの字よりも細く、小さい字でした。
これでは、人の目につく手書きPOPを作成できません。
POP文字ではなく、無意識に普通の字で書いている所もありました。
POP文字や、ペンの使い方の練習を怠ったとは思えませんが、できていなかったのです。
体にしみこむほど練習が必要でした。
さらに、私はベテランさんの完成したPOPばかりを見ていました。
しかし、ベテランさんが実際にどのようにしてPOPを作成しているかは見ていませんでした。
改めてベテランさんがPOPを作成している作業過程を見ると、POPを作成する際に様々な工夫をしていました。
例えば、
- POPの空いている所に、100円ショップのクラフトパンチを使い、隙間を埋める。
- ペン以外にパステルなどを使い、色鮮やかにする。
などの工夫をしており、なぜ自分のPOPが味気ないのかに気づかされました。
これらの工夫も、基礎ができているからこその技だと思いました。
最初から上手いPOPは書けない
(ぴおっぷが実際に書いた手書きPOP)
「早く上手くなりたい」「早く書けるようになりたい」
そればかりを思って、自分のPOPと向き合っていなかったと思います。
思えば私は、ベテランさんの真似をするのに必死でした。
上手い人のPOPを真似することも大事ですが、それに固執せず自分のセンスを信じることが重要でした。
自分のPOPには、思い切りがなかった。
字を間違えることを恐れ、文字を小さく書く。目立つ文字を細く書いていた。
自信のなさが表れたPOP。そんなPOP誰が見るでしょうか。
それに気づいた私は、自分の書くPOPの良さを見つけ、それを伸ばしていきました。
すると自信に繋がり、良いPOPが書けるようになっていきました。
最初から上手いPOPを書こうと焦っても、上手く書けません。
地道な練習の積み重ねと、様々な工夫によって手書きPOPはできています。
ということで、新人手書きPOPライターが悩むのも当たり前なのです。
この投稿は、このように悩んでいる方の力になれればいいなと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
手書きPOPに興味を持っていただいた方は、ぜひ私が書いているブログのぴおっぷの物語をご覧ください!
ぴおっぷ