こんにちは!
フリーランスの主婦のぴおっぷと申します。
過去に、短期大学の音楽科を卒業し、卒業後に結婚式場で歌う聖歌隊の仕事をしていました。
私が勤めていた結婚式場は、格式が高いチャペルでした。
チャペル内の家具は全て、ヨーロッパの伝統のある本格的なチャペルの家具と同じ素材で作られているので、本当にヨーロッパの聖堂に来ているようなとても美しいチャペルです。
本格的なステンドグラスと美しい照明、パイプオルガンの演奏と聖歌隊の歌声で、挙式見学をしたお客様が感動で泣いていたときもありました。
挙式は、本格的にキリスト教を学んだ牧師先生が静かに祈りを捧げる、とても厳かな雰囲気で行われます。
今回は、そんな格式高い結婚式場の聖歌隊で経験した、私にとっての驚きの出来事3つを紹介していきたいと思います。
①顔を合わせたくない!新郎の両親
ある新郎の両親が離婚されていました。
お二方とも式には絶対に出たいということで、式に出席されました。
ここまではよかったのですが・・・。
実は、この両親は、決して円満とはいえない別れ方をしているようで、特にお母様の方が
「絶対に(新郎のお父様と)顔を合わせたくない!」
と仰っていました。そして、上司から
「絶対に、お二人方を鉢合わせさせないように!」
と指示され、私たちはとてもひやひやしていました。
しかし、そうしたら結婚式中はどうするのだろう。
結婚式のリハーサルが始まり、お二方を見てみると・・・
なんとお母様が、絶対にお父様から見えない位置にいて、とても照明が暗い場所から式を見ていました。
薄暗い場所から、式を真顔で見ていたので少し怖さがありました。
その様子が、リハーサル中の暖かで優しい照明のチャペルや新郎新婦の幸せそうな笑顔と、あまりにもかけ離れていたことを覚えています。
②美しいチャペルに響き渡る「ウェーイ!」の声
続いて、ある新郎新婦の友人の出来事です。
私たち聖歌隊は、チャペルの会場にお客様を迎え入れ、ご案内をする仕事もしていました。
式のリハーサルが終わり本番が始まるので、扉を開けてお客様をお迎えすると
「ウェーイ!!」
という声とともに、いわゆるパリピのような友人がチャペルに入っていきました。
男性の友人の恰好は、独特なスーツの色に、キラキラした蝶ネクタイ。そして、ショートパンツスタイル。
女性の友人の恰好は、強い色の(蛍光に近い)ピンクのドレス。そのドレスを着た方がたくさんいました(皆でお揃いのドレスにしたのだと思います)。
あまりにも強い色で装飾されたパリピたちは、穏やかで優しい雰囲気のチャペルと合わず、目がチカチカしました(笑)
そして、式が始まる前の新郎が座っている姿の写真を連写で撮りまくり、とにかく騒がしかったです。
新郎新婦の親族もいる中、そんなに友人だけで盛り上がり騒ぐのは、失礼だと思いました。
とにかく、格式の高いチャペルとあまりにもかけ離れた格好をしていたので、驚きました。
③声が通らない!大勢の参列者
ある結婚式で、新郎が日本人、新婦が中国人の国際カップルの方がいました。
上司からこの挙式のお客様の人数が、とても多いことを聞かされていましたが、私は後に驚くことになります。
開場し、チャペルにお客様を迎え入れると・・・
とてつもない数の中国人!!(新郎側も)
あまりにも人数が多く、とても驚いたことを覚えています。会場が溢れるかと思いました。
式が始まるので着席を促すも、一人一人話す声が大きすぎて声が通らず苦戦。
チャペルの中は、天井が高い造りなのでとても声が響きます。
普段は、オルガンと聖歌隊の美しい声がとても心地く響きますが、その日は大勢の話し声により、とてもうるさく感じられました。
式中も騒がしかったです。
牧師先生が、ありがたいお言葉と共に、新郎新婦に静かに祈りを捧げているシーンで、子供が大きな叫び声と共に、壇上に乱入しました。しかし、その親は子供を放置。
急いでスタッフが子供の元へ駆け寄り、なんとかなりましたが、
その光景は、なんだかカオスでした・・・(笑)
式場にあった佇まいを・・・
「一生に一度」と言われる結婚式。
式場にあった服装や佇まいをと思うのですが、感性の違いが結婚式にも出てきます。
人それぞれのお祝いの仕方があるのを、聖歌隊に入っていたことから経験できました。
でも、結構なレベルで想定外のことが起こると、背後にいるスタッフは大混乱してます・・・(笑)。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ぴおっぷ