こんにちは、ぴおっぷと申します。私は、現在フリーランスの主婦です。
過去に、手書きPOPライターという職業に就いていました。
今もその経験を活かし、手書きPOPやイラストを作成したり、手書きPOPにまつわるブログなどを書いております。
今回は、「手書きPOPライター」という職業の話をしていきたいと思います。
手書きPOPとは?
飲食店や販売店などで、商品の説明や値段、イラストなどが書いてあるものをPOP広告といいます。
POPとは、「Point Of Purchase (advertising)」の頭文字を取った略で、「購買時点の広告」という意味です。
手書きPOPは、パソコンなどを使用せず、POP広告を全て手書きで作成します(主に紙に書く)。
パソコンで作ったPOPより、書いた人の温かみ、オリジナルティが感じられる手書きPOPは、人の目を惹きつけます。
お店に手書きPOPを置くと、売り上げが上がる、眠っていた商品も注目される、なんてこともあるのです。
手書きPOPライターという職業
私は、4年半ほどスーパー(仮)で、「手書きPOPライター」という仕事をしていました。
アルバイトですが、結婚するまでフルタイムで働いていました。
そんなに作業することがあるのか?と思われがちですが、実は結構大変な仕事でした。
スーパーは、同じ商品が毎日置いているわけではないですよね。
新商品、季節ごとに変わる商品など、毎日どんどん入れ替わっていくのです。
その度にPOPを手書きで書きます。それだけではなく、値段変更や商品説明の変更なども全て手書きで作成します。
求められるのは、
❏POPを書く「スピード」
❏文字を間違えない「正確さ」
❏誰が見ても凄いと思えるような「クオリティ」
❏他のPOPのはない「オリジナルティ」
これを意識して作成しなければなりません。
小さなPOPだけを作成できれば良いのですが、「ボード」と呼ばれる、店の頭上などにある大きなパネルのPOPを作成することもありました。
「ボード」は紙ではなく、パネルを使い文字やイラストを書きます。それをカッターで切り、貼り付ける作業も時間がかかり、大変です。
最初は、慣れなくてとても大変でした。ボード1枚を作成するのに、1日かかったこともあります(慣れれば、3、4枚作成できます)。
文字で接客
販売員は、対面で話しながら接客をします。接客の他にも品出し、レジなどの業務があり、忙しいです。
❏手書きPOPライターは、忙しい販売員の代わりに、文字で接客をします。
そして、POPは寿命が短いです。
いくら凄い手書きPOPを作ったからと言って、それがずっと残っていることはありません。
商品が、入れ替わる度にPOPも入れ替わっていくのです。
その短い期間の中で、何人にPOPを見て貰えるか、いかに商品の魅力を伝えられるかを考えながら、手書きPOPライターは、文字で接客をするのです。
主な仕事の流れ
1・清掃
作業場周りの簡単な掃除。
2・在庫確認
ペン、紙、ラミネートフィルムなどの備品の在庫をチェックし、在庫が少なければ発注します。
3・売り場のチェック
POPがない商品はないか、剥がれ落ちているPOPはないか、POPを掲示している場所は問題ないかなどをチェックします。
4・担当者との話し合い
食品、生活用品、青果、鮮魚などそれぞれ手書きPOPを依頼する担当者がいます。担当者とコミュニケーションを取りながらどのような売り場にしていくか話し合い、POPを作成していきます。
5・POP作成開始
手書きPOP専用の紙を使って、商品の説明、コメント、値段、イラストなどを書いていきます。
手書きPOPを書くペンは、水性顔料インクマーカーのPOSCA(ポスカ)、PROCKEY(プロッキー)などを使用していました。
ペンについては、私が書いているブログに詳しく載せています。
手書きPOPライターとして働いていた感想
センスが試される「手書きPOPライター」の仕事。
最初は、自分のセンスのなさに落ち込んで、何回も辞めようと思っていました。
徐々に仕事に慣れ始めた頃に、手書きPOPを依頼した担当者から
「あの商品売れたよ!」
「POPを出した途端に売れ始めたよ!」
「POPがすごいって褒めて貰えたよ!」
と、言われることもありました。
それにやりがいを感じて、仕事を続けられてきたと思います。
今は、フリーランスの仕事で手書きPOPの技術を生かせているので、「手書きPOPライター」という仕事を経験してよかったと思っています。
この投稿で、手書きPOPに興味を持っていただいた方は、ぜひ私が書いているブログのぴおっぷの物語をご覧ください!
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。