私は子育て経験がありません。
ですが、「子育て」というカテゴリで主張したいことがあります。
それは、「いじめ」についてです。
私は、小学校4年生~中学3年生まで、いじめられていました。
田舎の学校なので、保育園から中学までメンバーはほぼ一緒(1学年1桁人数レベル)という狭い世界でも、いじめは普通に起こります。
約6年間、色んな人にいじめられてきましたが、初めにいじめてきたのは「転校生」でした。
親や学校に相談もして、何とか我慢して過ごしていましたが、担任の先生の対応が何とも残念だったことは、20年近く経った今でも根に持っています。
しかし、それだけを根に持っていても仕方ありません。
振り返ってみれば、「あの時私(もしくは親)がこんな行動に出たら、先生の対応も少しは変わっていたかも。」ということもあります。
そこで今回は、「いじめられた話」、「担任の先生に相談した時のこと」、「 私(もしくは親)がこんな行動に出ていたらよかったかも」ということをお話します。
いじめに悩む・悩んでいそうなお子様をお持ちの保護者の方には、おすすめしたい内容です。
いじめられた経験
小3の終わりごろに、同級生の転校生が来ました。
小3のうちはそこそこ良好な関係だったのですが、小4に上がったあたりから、「バカ」、「アホ」、「その服似合わん」、「こっち来んといて」といった暴言を受けるようになりました。
(もっといろいろ言われましたが、文章にするのも嫌な気分なので割愛します。)
暴力こそなかったものの、上記のような暴言の他、授業中や行事での仲間外れも日常茶飯事でした。
さらに厄介なのが、 1学年1桁人数レベルという狭い世界なので、「この子と仲良くできないから他の子と仲良くしに行こう」という選択肢が、皆無に近いこと。
話せる相手もだんだんいなくなり、誰かに相談する勇気も出ないまま、小4の1年間が終わろうとしていました。
先生に相談したが、対応の不適切さと限界を知ることに終わる
小5に上がる少し前、勇気を出して担任の先生に、
「あの子から、こういうこととかああいうこととか、嫌なことされて、辛いんやけど…。」
と、相談してみました。
すると、その日の放課後に、私と転校生の両方が、同じ部屋に呼び出されました。
先生と、私と、転校生の3人です。
それで、先生は「お互い仲良くできる?」と、いきなり私たち2人に言ってきました。
本当は、 「私この子にいじめられてきた。仲良くするとか無理。」とはっきり言ってやりたかったです。
でも、そんなことを言えてたらきっと、いじめられてなんかいません。
この先も毎日のように顔を合わせる本人を目の前にして、本音なんてとても言えず。
我慢しながらも少し泣きながら、「うん…。」というほかありませんでした。
一方、転校生はというと、特に表情を変えずに「うん。」と言っていました。
一方、転校生はというと、特に表情を変えずに「うん。」と言っていました。
「いじめてくる人って、そういう自覚ないんだよなあ」というのがよく分かる表情をしていました。
そしてその場はすぐ解散。
転校生を目の前にして「仲良くできる?」という無神経な質問をぶつけてきた、その不親切さは、いじめられている側にとってはかなり辛いものでした。
その後、担任として何か対応してくれたわけでもなかったので、あの地獄の三者面談が先生なりの対応だったようです。
先生からの有効な対応策を引き出すための方法
正直、「個別でじっくり話を聞いてもらいたい」とか、「うちの親もしくは、転校生の親と先生で話し合ってほしい」とか、先生にお願いしたいことはたくさん思いつきます。
対面させるにしても、お互い腹を割って話させるようにするとか、もう少し段階を踏んだ、慎重な対応をしてくれても良かったと思うのです。
あれはいくら何でも不親切だと思います。
でも、そういう考えに行きつくのも、ある程度時が経ってからのことです。
当時の私は、先生に相談する時、 「辛い」と話しただけでした。
具体的にどう対応して欲しい、などは特に伝えていませんでした。
当時まだ小4だったというのと、とにかく話すだけ話したいと思っていたのもあり、「先生に何をして欲しいか」までは考えが至らなかった記憶があります。
そういった経験から私が学んだことは、
「先生に相談する時は、【先生に何をしてほしいか】をなるべく具体的に伝える事」
です。
親御さんがその相談に参加できるような状況ならば参加して、先生と直接お話した方が良いと思います。
私たち親子は、その辺りまで考えをめぐらすことができず、結局当事者の私1人だけで先生に相談した結果、「地獄の三者面談」に連れていかれることになりました。
いじめられている本人は、メンタルがやられています。
意外と、「先生にどうしてほしいのか」なんて考えられないものです。
子供なら特に。
なので、親御さんの方で「先生(学校)にどうしてほしいのか」を具体的に固めた上で、相談に臨むのがいいかと思います。
もちろん、お子様に「あなたはどうしてほしい?」などとしっかり聞いた上で話し合って、方針を決めていきましょう。
いじめに悩むお子様とその親御さんが、少しでも楽になりますように。