それは多くの人にとってはやる気を奪ってしまうものです。なぜなら今まで自分が正しいと思って積み上げて来た、そして辿り着いた場所が否定されているように思えてしまいますからです。そして不安になり、諦めという感情さえ出てきてしまいます。
今回はそんな「自信を無くした時の対処法」を書いていこうと思います。
他人と比較しない
まずそもそも自信をなくす原因は、他人と比べてしまうことです。
人は他人と比べたがる生き物です。「収入」という分野であったり「仕事の速さ」という分野であったり「モテ度」という分野であったり、そういったカテゴリで自分たちをグループ化して、その中で比較するのです。
しかし、これは人を決して幸せにはしません。
人は比べられるほどそう単純にできていないのです。例えば「収入」というカテゴリで周りと比べると、もちろん1次元的な比較はできます。誰かと比べて収入が多かったら優越感も得ることもできるしょう。しかし、勝ち負けがあるということは、逆に言えば「上には上がいる」ということです。「比較」が人を幸せにしないのはなぜか、それは「比較」は決して人に「オリジナリティ」を与えないからです。
一番大事なのは、他人と比較されようがない自分だけの"個性"や"特徴"を持つことです。お金で負けていても人望があったり、肩書きでもっと優秀な人がいても別の肩書きでは優っていたりと。
人は複雑にできています。一つの強みだけで勝負しても上にはキリがないほど上がいます。別の強みを掛け合わせましょう。それが自分のオリジナリティとなって、あるカテゴリで比較しても劣等感は避けられますし、そもそも自分の個性や特徴が磨かれてくるならば、周りと比較のしようがなくなるのです。
比較をしないこと、そして比較しようがない自分だけのフィールドを作りましょう。
自分の強みを再確認する
いろんな強みを掛け合わせる為にも、自分の強みや特徴などを自己分析して理解しておかなければいけません。そして問題なのは、人は自分の特徴や強みというのは忘れがちだということです。
人は自分の強みに慣れてしまうことがあります。「デザイン力」という強みを生かして仕事をしていても、ずっと同じデザインの仕事を繰り返していると、何が自分の強みなのか、特徴なのかというのが自分で感じづらくなってきてしまいます。次第に、その結果が当たり前なものとして自分の中で要求され始め、達成することが「強みを活かせた」という自信の源から遠ざかってしまうのです。
もっと簡単な例をあげれば、「コミュニケーション力」があったとします。しかし、家族なり恋人なり、ずっと同じ人と毎日話している場合と、新しい人に出会って初めて話す場合とじゃ、後者の方が"強みを活かせた自信"がつくと思いませんか?
人は自分の強みを忘れがちです。
そして自分の特徴や強みを再確認、再発見するならば「新しいことをする」ことが重要です。
自分の強みや特徴がわからなくなるということは、自分を見失うということです。よく「自分探しの旅」をするという人がいますが、彼らはループしていた日常から抜け出し、自分の特徴や強みを再確認するために環境を変えるという選択を取っているのです。
新しいことに挑戦し、そこで強みを生かせれば、それが"新鮮な自信"となって自分に定着します。新しいことに触れ続けてかつ自分の強みや特徴を活かすことができれば、自信をキープしていくことができます。そのためにも「同じことをずっと繰り返さない」ということを習慣化しましょう。
簡単に達成できることをする
そもそも自信がないから行動力すら起こらないという方は、まずは簡単に達成できることをしましょう。それも自分の「強み」を活かせる分野に限ってです。そうすることで応急的に自信を回復させることができます。
自信を無くしたその原因を乗り越えるのは、往々にしてそれなりの時間がかかるでしょう。
上記でも書いた「他人と比べない」「自分だけの強みを知る」と言ったことは簡単に身につくものではないです。
文才があるのならブログを書いて反応をもらったり、分析力が強みならそれを必要とするゲームをクリアしたり、人を楽しませることが好きなら誰かに会って存分に楽しませてあげてください。その時の相手のリアクションで自信を取り戻せますし、かつ自分の強みの再確認としても機能するので、自信を無くした時の瞬間的な対処としては、この"簡単に達成できること"をするのはとても有効です。