運動会での遊びといえば?
「パン食い競争」 障害物競争の「飴玉探し」
みんな大好き「パン食い競争」!!紐に平行につるされて並んでいるアンパンを、飛び上がって口にくわえてもぎ取り、ゴールする定番の競争です!手を後ろに縛り、大量の小麦粉の中でお父さんが顔を真っ白にしながら飴玉を探す「アメ食い競争」も、見ているだけで楽しかったものでした。でもいつの間にか『不衛生』という理由で、姿を消しました。
「人間ピラミッド」
運動会で名物だった子供達の組体操の「人間ピラミッド」は、何年か前に行き過ぎた5段以上のピラミッドがどこかの学校で崩れて以来、危険だと社会問題になり、とうとう何年か前に姿を消しました。そして組体操の「扇」なども含めて、なんと組体操自体が悪者扱いされてほぼ無くなっていきました。ここ3年(2015~2018年)くらいの間にです。
私の上の娘は5月の真夏日に近い熱い校庭で、体操服を着て裸足で人間ピラミッド(三段)や、扇、そのままバタンと土の上に胸から倒れるなど、一通りやりました。その後に社会問題となって組体操自体が無くなってしまったので、「私達が組体操をやった最後の世代ってこと!?」と娘自身が時代の変化にとても驚いていました。
「騎馬戦」
現在ではうちの小学校も騎馬戦だけは残っているのですが、全体の印象は随分と面白くない和やかな運動会になってきました。いわゆる「面白さにかける」感じです。平成は文明の変化により社会全体が「危ない事はやっちゃダメ!」という風潮になり、学校側も「波風を立てない方法」を選ぶ、クレームが来たら従って・・というような風潮が蔓延していきました。
ただし騎馬戦だけは唯一毎年物凄い見ものです。
戦国武将の闘いを見る様な本気の闘いで、小学校では大盛り上がりです。頭の上の紅白帽を取られたら負けなのですが、大抵最後まで残る騎馬隊は、学年でももともと有名な気の強い女子や荒っぽい男子だったりする訳です。その頂上決戦たるや、罵詈雑言を吐きながら子供が相手の帽子を奪う為に必死に上半身だけ組み合い、爪を立てたり引っかいたりしながら、ズルも込みで、手を組み合って押したり引いたり叩いたり、泣きながら帽子を奪い合う、小学校六年生の赤組対白組の負けられない戦いは、毎年、親も生徒もみんな立ち上がって声援を送っています。
2019年 我が家のお正月
将棋
中学生の娘が、小学校高学年からおじいちゃんと将棋をやるのをとても楽しみにしています。
最近ではおじいちゃんには負けたくないと、一生懸命やっており、おじいちゃんもいいボケ防止になっているようです(^-^;
私も小学生の時は父と将棋をやりました。
人生ゲーム
普段は何かと忙しくて出来ない「人生ゲーム」は敢えてお正月用に昭和感の残るアイテムとして活用しています。お金(紙)がどんどん飛び交うので、子供が大喜び(^-^;です。色んな職業になれたり、株券を購入、家を購入など大きな賭けが出てくるので、ワクワクするようで、毎年おじいちゃんとおばあちゃんも一緒に大人数でやっています。
上毛(じょうもう)カルタ
パートナーが群馬県民のため、群馬県民の心、「上毛カルタ」を大喜びでやっています。群馬県民で知らない人はいないらしいのと、群馬県の特産品や特徴の全てが出てくる面白いカルタです。大人になる頃までには出だしをちょっと読んだだけで、答えの言葉が分かるようになるという、群馬県の郷土愛たっぷりの内容です。
小倉百人一首
私立の女子中・高一貫校に通う娘は、日本人の教養としてという事で、2月に校内で百人一首大会があります。これから百人一首大会に向けて、家で練習を始めるところです。
下の子供はまだ小1のため、今年はみんなで「坊主めくり」をしました。裏側を表にして高く重ねられた札を一枚ずつ開けていき、坊主が出たら、みんなが捨てていた積み上げられた札の全てを引き取らなければなりません。終わった時に札が少ない方が勝ちです。平安時代の姫や殿方が美しい着物を着て沢山描かれている中で、どんなに徳や品性、位が高くても「坊主」である見た目だけで判断される見た目にシビアなゲームです。分かり易いので、子供が喜んでやっています。
花札
一年を12か月に分け、各月ごとに花鳥風月を取り入れてあり、遊び方は本格的なものから簡単なやり方まで色々あると思いますが、そこまで詳しくない一般の私としては、札の美しさを楽しみ、特定の札で点数を競う程度の楽しみでお正月に子供と親しんでいます。
近年ではその美しさにむしろマニアな外国人の方が一部熱狂しているようです。
高倉健と藤淳子主演の1969年の映画「緋牡丹博徒花札勝負」などを見て日本に来たとか(笑)。日本人でも驚きますよね。
こうやって並べて見ると、美しいですね!!
いかがでしたか?
小学生が外で遊ばず、みんなでゲームばかりしているのも問題と言われていますが、日本の中高生の病的なインターネット依存はこの五年で倍増し、2018年末の時点で全国で93万人と推計されていることが厚生労働省研究班の調査結果から明らかになっています。
調査は2017年12月から2018年二月、全国の中学校48校、高校55項の合計103校を大将に実施しています。中高生6万4,417人からのアンケート結果です。利用するサービスはLINEなどSkype, CHAT, メッセンジャーを含むもの、動画サイト、情報検索が多く、男子はオンラインゲームが多く、使用機器はスマートフォンが多かったそうです。
大人には「インターネットを超える楽しい遊び」を、子供に提供してあげる義務があると私は考えています。
親が面倒だからと子供に簡単にゲームやスマホを渡すより先に、一緒に真剣に遊んであげる事が何より子供の将来の頭脳を作る土台になると私は思っています。簡単なロボットを製作をするなどを一緒にやってもいいし、ただ受動側になって与えられたゲームをやるだけよりも、なるべく作成側に回れるようになったら良いですよね!
自分の子供達には、最近継承者が減っている、日本の伝統工芸をやらせてみたいと私は考えています。
ちなみに娘は機織り機でコースターや布など作るのが好きみたいです。
日本には組子細工や寄木細工、織物、ガラス工芸に陶芸、木の彫刻など沢山学べるものがあるのに、それらを一つもやらずにいきなりゲーム行き、は淋しい気がします。
親が真剣に遊んであげる時間が昔に比べて減っていて、親も子もそれぞれスマホでユーチューブを見ながら沈黙している状態が多いと思いますので、みなさん、ここにあげたようなすたれつつある遊びも真剣に導入して、子供の脳を鍛えながら、もっと子供と一緒に沢山遊んであげてください!