これまでLGBTに関する記事を複数投稿してきたわけだが、そもそも、日本においてLGBTの認知度はどのくらいなのだろうか? とても気になる。というのも、 私の周りの人間で「LGBT?何それ?」という人が非常に多いのだ。。 世間に浸透しているようで、全然浸透していない気がしてきた。 分かる人には分かるだろうか? 先日の池上彰の番組で、LGBTの割合を聞かれた芸能人が「1,000人に1人ぐらい?」と答えていた。 ‥‥実際は13人に1人の割合である。 意外と知られていないのだろうか。 さて、Googleで「LGBT 認知度」と検索すると上位に出てくる、「学生総合研究所Students lab」が実施した『LGBTについて学生がどう考えているのか』のアンケート結果を元に、記述していく。 インターネット社会になり、1分も時間があれば知りたい情報を何でも手に入れることができるようになった現在、大学生のLGBT認知度はどのくらいなのだろうか? 【出典元:http://lab.oceanize.co.jp/lgbt-know-be/】 これが現実である。 LGBTという言葉の認知度は、「ある」と「なんとなくある」を合わせて4割。 インターネットにたくさん触れている大学生でこれだ。 日本全体で考えると、LGBT認知度はさらに低いと予想できる。 認知度は4割にすら届かないかもしれない。 【出典元:http://lab.oceanize.co.jp/lgbt-know-be/】 さらに、略称の認知度も4割以下という結果。 LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの略称だ。 最近だと「LGBTs」と表すことも増えてきた。 「s」には、性的マイノリティであるアセクシャル(他社に対して恋愛感情と性的欲求を抱かない)やXジェンダー(心の性別が男性・女性のいずれでもないとする人)などが含まれている。 他のサイトで行われた調査を見てみても、だいたい日本でのLGBT認知度は4~5割ぐらいだ。 10人いたら4~5人しか知らないということ。 半数以上の人間は「LGBT?何それ?」状態なのである。 さて、この数値を見てどう思うか? 多いだろうか、少ないだろうか。 私は、すごく少ないと感じてしまった。 最近、雑誌やテレビでLGBTが取り上げられたりしているのに、認知度はこんなに低いのか、と。 なぜなのだろうか?色々原因・理由はあると思うが、2…
今回は日本国憲法から見る婚姻制度とLGBTというテーマで書いていく。 2018年現在、日本において、同性結婚はまだ法的に認められていない。 アメリカやオランダ、オーストラリアなど数十か国で同性結婚が認められている一方で、同性結婚どころか同性愛が犯罪になる国も多く存在する。 日本においては、渋谷区を皮切りに「同性パートナーシップ制度」を採用する自治体も少しずつ増えてきて、これが積み重なっていけばいつか日本でも同性結婚が認めらる日が来るのではないか、という希望もある。 しかし、何故日本では同性結婚が出来ないのか? 平等を謳うのなら、「同性同士だから」という理由で結婚できないなんて本来おかしなことである。 日本の法律はどうなっているのか? 日本における同性結婚に関する決まりごとについて、日本国憲法を紐解きながら記していきたい。 … 日本では同性結婚ができない。その答えは、日本国憲法第24条1項と2項にあった。 "「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」 「配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して制定されなければならない」" この「両性」とは、「男性」と「女性」を指しているという説と、それぞれが独立した両方の性として同性同士の組み合わせも含まれると解釈する説もある。 つまり「両性」という言葉の捉え方によって、解釈の仕方が180度変わるということだ… ■「両性」は「異性」を意味するのか? 2018年現在、日本で同性結婚が認められていない理由としてはやはり、「両性」が「男性」と「女性」として解釈できるからと言える。 第97代内閣総理大臣安倍晋三も、2015年の参議院本会議において「現行憲法の下では、同性カップルの婚姻の成立を認めることは想定されていない」と述べている。 また2015年4月の衆議院予算会議でも、同性結婚について、「憲法で結婚については"両性の合意"ということになっている。慎重に議論していくべき課題だ」と真剣な眼差しで述べている。 "慎重に議論していくべきだ"か… そもそも、日本国憲法制定時に、同性結婚の可能性については考慮されていなかった(想定されていなかった)と考えるのが一般的だと思う。 ■合憲論を唱える人達。「両性…
今回はちょっと軽い(?)テーマで書いていこうと思う。 恋。そう、恋愛について。 LGBT当事者ならきっと多くの人が「ノンケに恋をする」という経験をしたことがあると思う。 そして99%の人が片思いで終わっている。 仕方ない。これがノンケに恋をするということなのだ。 私が今までノンケに恋をしてきた回数は3,4回ぐらい。本当に切ないことばかりだったが、意外といいこともあった。 過去の実体験を絡めながら、紹介していく。ぜひ、悩んでいる若者は参考にしていただきたい。 ■中学生 中学生の頃、学校内で可愛いと言われていた女子と付き合ったことがある。 しかし、「なんか違うな」ということですぐに破局。その後、K君という大柄な友達に恋をした。 K君はノンケだったが、たまにゲイっぽいところがあり、とにかく全てにおいて本当に好きだった、と思う。 彼のことをずっと目で追っていたのを今でも思い出す。告白すらできないことが辛かった。 結局、想いを告げる機会もなく、中学を卒業。高校も大学も、完全に別々だった。 ただ、成人式の日をきっかけにまた絡むようになり、今ではたま~に会う仲。 別に恋心はもうない。ただ、彼を見る度に、話す度に「本当に好きだったな」という懐かしくも切ない思いが毎回溢れてくる。 いつか「あの時は好きだった」と言えればいいと思っている。そうでもしないと、当時の自分に申し訳ない(?)ような気分である。 中学生の頃、一体どれほどのLGBTが切ない思いをしたのだろう。。 考えるだけで胸が痛くなってくる。まぁ、仕方がないのだが。 ■高校生 卓球の強豪校に進学。日々卓球と勉学に励んでいた。 そこで、人生史上最大レベルの恋をしてしまう。お相手は、卓球部の先輩。1個上のSさんだった。 Sさんも完全ノンケ。彼もまた大柄系だった。 どうしてあそこまで好きだったのか今ではよく分からない。というか、下の名前すら覚えていない。 でもとにかく本当に好きだったし、どうしようもなかった。 毎日一緒にチャリで帰り、たまに釣りをしに行ったり、ゲーセンで遅くまで遊んだりした。 結局、Sさんにも想いを告げることはなかった。Sさんが卒業する日、告白してしまおうかと思ったが、やっぱりできなかった。 そしてSさんは、高校を卒業して、しばらくしたら結婚をした。奥さんとの写真が送られてきて、なんとも言えない複雑な気持ちになったのを今でも覚えている。 もう電話番号も、メアドも知らない。…
LGBTとカミングアウト。 カミングアウトをしたことがない人もいれば、日常的にしている人もいるだろう。自分次第なので正解とかはない。個人的には、会う人会う人全員にカミングアウトするべきではないと思っているが、誰にもカミングアウトしないという選択もまた悲しいと思っている。 例えば、職場。ビジネスマンなら、一生のうちに会社で働く時間が最も長い。友人や家族、恋人と会う時間よりも長いのではないか。 今の職場でカミングアウトしているだろうか? 私場合、特に必要性を感じなかったので、カミングアウトはしなかった。でもしないと、異性愛者だという前提で彼女の有無や結婚観の話を聞かれるのでまぁめんどくさい。 よく、「異性愛者の男性は、自分から"私は女性が好きです"なんて言わないよね?ゲイの人だって言う必要ないんじゃない?」という綺麗事を言われれうが、確かにそれも一理ある。 だが、カミングアウトしない限り、ずっと異性愛者だと思われてしまうのも事実。。なんとも難しいところだ。 日本には何百万という会社が存在し、LGBTフレンドリーな会社もあれば、LGBTフレンドリーとは程遠い会社もある。当然、カミングアウトしやすい環境もあれば、しずらい環境もあるだろう。カミングアウトできる雰囲気ではなく、直属の上司やグループに隠しているために、ストレスを抱えている社員も多いはずだ。 さて、そもそも、職場でLGBTを隠すのはストレスに繋がるのだろうか? 色々調べていたところ、米国での面白い研究結果があった。 ジョージア大学で心理学を研究するRachel Williamson氏は、性的指向と関連した職場的行動についての研究結果を纏めた論文を発表した。 LGBTセンターなどで募集された89組のカップルに対し、職場におけるカミングアウトの状況を綿密にヒアリングし、それが生活に及ぼす影響や仕事へ与える影響、満足感、家庭における満足感や幸福度を調査したのだ。 結果、職場においてLGBTを隠すことは、不健康に繋がることが判明。 さらに、仕事だけでなく家庭環境にも影響を及ぼし、パートナーとの関係にも緊張をもたらしていることが分かったのだ… 研究者のRachel…
今回は、「トランスジェンダーと性同一性障害の違い」というテーマで書いていく。筆者は、トランスジェンダーでも性同一性障害でもないので、100%彼らの気持ちは分からない。よって、分からないなりに、色々な情報や文献を元に執筆させていただく。 トランスジェンダーはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の中でTに該当し、日本全体で0.7%=約90万人がトランスジェンダーに当たると言われている。 90万人という大きな数字を聞いてもぱっとしないと思うが、都道府県で言うと山梨県ぐらいの規模になる。かなりの人数だ… まず、定義から。トランスジェンダーとは、「生まれた時の性別(身体的性別)と心の性(性自認)が異なる人」のことを指す。 なお、Wikipediaを参照すると、トランスジェンダーに関して以下のように定義されていた。 『トランスジェンダー(英語 Transgender、ラテン語で「乗り越える」や「逆側に行く」を意味する「トランス」と、英語で「性」を意味する「ジェンダー」の合成語)とは、一般に (常にではない) 生まれたときからもっているとされる、伝統的に社会で認識されている役割と同様の規範的な性役割に収まらない傾向を含む、あらゆる個人および行動、グループに当てられる一般用語である。近年の国際的な人権に関する文書においては世界的に承認された普遍的定義はもたないものの、性同一性が出生時に割当てられた性別と対応しない状態を意味する言葉として用いられる。』 【引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC】 トランスジェンダーは、ラテン語で「乗り越える」などを意味する「trans」という語と、英語で「性別」を意味する「gender」という語が組み合わさった合成語,複合語なのだ。 ちなみに、トランスジェンダーの中でも色々な種類がある。 ・MtF(Male to Female)と呼ばれる、身体が男性で心が女性の人。 ・FtM(Female to Male)と呼ばれる、身体が女性で心が男性の人。 ・FtX、MtX(Female to Xgender、Male to…
性同一性障害。 最近、あるLGBT出会い系アプリで性同一性障害の方と交流した。分からないことだらけだったので色々聞いたり、調べたりしてみた。 私達が想像している以上に性同一性障害は辛いらしい。鬱病持ちだったり、自殺してしまう人まで数多くいる。 ちなみに、トランスジェンダー≠性同一性障害であり、性同一性障害は「医学的な疾患名」として知られている。生まれた時の性別と心の性が異なっていることに対し、性同一性障害者はトランスジェンダーよりも「性の適合を願っていたり、嫌悪感や違和感が持続的に存在している状態」を指す。 図で表すとこうだ。分かりやすい図を発見した。 【出典元:http://rainbowflag.hatenablog.com/entry/2015/12/07/231233】 この性同一性障害、日本での推定患者数はおよそ4万6000人(約2800人に1人の割合で存在する)だと言われている。少ないようで多いような…その中には、言葉にできない辛さや苦しみを日々味わっている人、毎日絶望している人、命を絶とうとしている人がいるというのだ。 言葉にできない辛さ。当事者に色々聞いたり、調べたりしたことをまとめてみる。 【LGBTと性同一性障害は別?】 大きなくくりで考えると、LGBとTが一緒で括られているように、LGBと性同一性障害(GID)も一緒のグループだと言えそうですよね?しかし、これに関しては慎重に考える必要があります。というのも、性同一性障害は性的指向ではなく、「疾患」です。LGBとTを一緒にすることすら違和感があると言われているのに、性同一性障害も一緒にしてしまったら、さらに違和感がありますよね。 よって、性同一性障害は全くの別物として認識しといた方がよさそうです。 【性自認とは異なる身体に苦痛を感じる】 性同一性障害者にとって、身体的性別は異性にほかならない。自分の身体が成長するに従って露になってくる身体の特徴に、憎悪を抱くという。 成長期には、男性だと肩幅が広くなったり、声変わりしたり、筋肉が付いてきて男らしい身体になっていく。女性だと、身体が丸くなり、乳房が膨らんできたり… 例えば自分の性自認は男で、身体的性別が女だとしたら。日に日に女の身体になっていく自分に嫌気が差し、鏡を見るのすら嫌になってくるそうだ。FtM(Female to…
今回はLGBT(レズビアン,ゲイ,バイセクシャル,トランスジェンダー)と並んでじわじわと知られるようになってきた「アライ」について書いていく。 近年、ダイバーシティ戦略を掲げる企業も着目している「アライ」。 「アライ」とは同盟や支援という意味を表す「Ally」が語源の、LGBT当事者以外の人が、LGBTを含む性的マイノリティを理解し、支援するといった考え方、あるいはそういった立場を明確にしている人を指す言葉である。「ストレート・アライ」とも言う。日本語一言で表すと「支援者」。 もともとStraight Allianceと呼ばれるアライの活動が米国の方で盛り上がり、有名人やスポーツ選手など多くの人達からの共感を得ながら世界中に広がっていった。 2018年現在、アライの捉え方は様々だと感じる。何かLGBTの為に行動している人こそアライだと言う人もいれば、理解を示してくれるだけでアライだと言う人もいるのだ。 例えば、野村證券でLGBT関連の講師など担当している方が、「野村證券ではアライをどのように捉えているのですが?」と質問されたのに対し、下記のように答えている。 『LGBTを理解しようとして、それを広めるために何らかの「行動」を起こしている人、と定義しています。やはり、思っているだけでは変わらないので、一歩踏み出してほしいという思いがあります。逆に小さな一歩でも、たとえば私たちが配っているステッカーをパソコンに貼ってくれるだけで、立派なアライだと思っています。』【引用元:https://dentsu-ho.com/articles/3790】 「思っているだけでは変わらない」ので「何らかの行動を起こしている人」は確かに素晴らしいアライだと思う。虹色やステッカーやシールを貼っている非当事者を見るだけでどれだけLGBT当事者は救われることだろう。 しかし、日本ではLGBTという言葉がやっと浸透してきたばかりで、まだまだLGBTという言葉すら知らない人が大勢いるのだ。何か行動を起こしてくれるアライを増やすのも大事だが、LGBTについて理解を示してくれる,応援してくれるストレート・アライの母数をもっと増やすことが一番大事かと考える。 その為にはまず大前提としてLGBTのことを少しでも多くの人へ知ってもらわないと話が進まない。 【企業も注目しているアライ】 …
同性愛者の人なら1度は自分の『子供』について考えたことがあると思う。 同性愛者として同性パートナーと付き合っていく中で、あえて子供のことは考えないようにして生きている人もいれば、どうにかして遺伝子を引き継いだ子供が欲しいと切望している人もいる。 実際、子供を持つことに対して全く興味がない人もいる一方で、同性間だと子供を残すことができないということに深く悩んでいる人も少なくないのだ。 同性婚が認められている国に移住し、そこで養子を貰うこともできるが…果たして"同性間生殖"は可能なのだろうか? 2014,2015年頃、iPS細胞が頻繁に取り上げられ、2.3年後にはゲイカップルが子供を作れるようになるのではないか、という話が度々浮上した。 あれから数年経ち現在2018年。色々な問題を抱えながらも研究は日々進んでいるみたいだが、まだiPS細胞で同性間の子供が作れるといった話は聞かない。 今回はiPS細胞について振り返るとともに、今後もし同性カップルが子供を作れるようになった場合(近い将来?)の倫理的な問題等に触れていきたい思う。 ■iPS細胞とは iPS細胞は、人工多能性幹細胞と言う。 『京都大学山中教授が作製に成功した、皮膚細胞に特定の4つの遺伝子を導入することで、さまざまな細胞への分化が可能になった万能細胞。再生医療への応用が期待されています。』【引用元:https://www.yokohama-cu.ac.jp/whistle/w19ips.html】 再生医療とは、病気や怪我などで損なわれた機能を回復させることを目的とした治療法のことだ。 iPS細の多分化機能を利用すれば様々な細胞を作り出すことができるので、例えば糖尿病であれば、血糖値をコントロールする能力を持つ細胞を作ることなど出来るようになるなど考えられる。 ■iPS細胞で卵子が作れる? 仮にゲイ男性Aとゲイ男性Bの同性カップル間で子供を作るとしよう。まず、ゲイ男性Aの髪の毛や皮膚などから万能細胞であるiPS細胞を作り出す。続いてそのiPS細胞から卵子を作り出す。そして、その卵子と男性Bの精子を受精させると、見事受精卵ができるという。この受精卵を代理出産可能な女性の子宮内に入れて着手させれば、2人の男性の遺伝子を持った子供が生まれる。 このように、"理論的"にはこの方法で男性同性間でも子供を作ることが可能なわけである。 ■動物での実験…
驚くことに、いまだにゲイ=オカマ、ゲイ=オネエと思っている人が少なくない。 つい最近、 「ゲイってオカマでしょ?マツコ・デラックスみたいな?笑」 と言われた。 オカマさんやオネエは、ゲイの場合もあるしトランスジェンダーの場合もあるし性同一性障害の場合もある。私は、トランスジェンダーでも性同一性障害でもなく、ただのフツーのゲイだ。 という話をしたら、 「いやいや、お前の見た目じゃ分からないよ」 と言われた。つまり、「ゲイっぽくない。せめて分かりやすいゲイになれ」ということだろうか?ゲイっぽくないゲイ。実は分かりやすいゲイより、ゲイっぽくないゲイの方が多い。特にこの日本では。 以前、実家で父親がこんなことを言っていた。(テレビに映っているイケメンオネエを見ながら) 「ゲイの人ってこういうナヨナヨした男ばかりなんだね」 と。なるほど…私たちはメディアにかなり影響を受けていると思う。私みたいな、フツーのゲイはなかなか出演しない。分かりやすいゲイばっかりである。(視聴率やウケ狙い?) とにかく、勘違いしている人が多いので、書かせていただく。"ゲイには、色々な種類がある"のだ。メディアの影響を受けすぎないでもらいたい。 「フツーのゲイなんて俺に身の周りにはいない」と思っている人に、いざカミングアウトしてしまったらどうなるだろうか? カミングアウトされた方は目を丸くして驚き、自分1人で抱えているのが怖くなって誰かにバラしてしまうかもしれない。これを『アウティング』というのだが、事実、アウティングにより自殺者まで出ている。 一橋大学アウティング事件だ。 要は、「知らない」からこそ「恐怖」を生み、「恐怖」は「悪い何か」を引き起こす。一橋大学アウティング事件なんかまさにそうだ。 「フツーのゲイもいるんだ」ということを予め知っていれば、ゲイ大学生を自殺に追いこむことなんてなかっただろう。 フツーのゲイ。フツーのゲイにも何種類かある。 例えば、シャイニーゲイ。 これはSNSを中心に一時期流行った言葉だ。 簡単にいうと、「見た目は男っぽいフツーのゲイで、平日はしっかり仕事をこなし、休日になると同じような仲間で集まり、遊びにイキイキとしている人」のこと。 もっと具体的に言うと、SNS上で、「みんなでBBQなう」という文章と共に、キラキラとした集合写真をアップしているような人たち。だいたい東京。「いいな~」「羨ましい」「いつも楽しそ…
LGBTの中でもゲイの老後について。。老後。ゲイの老後について考えている20代~30代は果たしているのだろうか。かなり先のことである。でもそこまで先のことではない気もする。 2018年現在、ゲイの老後についてはロールモデルがあまり紹介されていない。60,70歳以上のゲイに出会うことは依然として少なく、老後の過ごし方については疑問が残るばかりである。ロールモデルの不在は不安と恐怖心を煽る。あまり先のことは考えないようにしている若者も少なくない。 TwitterなどのSNSで老後に関して呟いているゲイもたまにいるが、 「歳をとったらどうやって生きていくか見当もつかない」「早めに死にたい」「将来に希望が持てない」「好きな人と歳をとっても付き合っていけると思えない」「老後のことは考えないようにしている」 等のネガティブな投稿が目立つ。 老後のロールモデルの不在は、ゲイの若者達のエネルギーや生きる希望を削いでいるのではないか? ストレート(異性愛者)の方は結婚し、子供を作り、家を買い、まっとうに敷かれたレールの上を進んでいる中、自分はこの社会に何が残せるのだろう?生きてる意味は何なのだろう?と私もつい考え込んでしまう夜がある。 ということで、今回は、ゲイの老後の過ごし方、"こんな風に過ごせば楽しく過ごせるのではないか?"という視点で書かせていただく。※わりと主観や希望的観測が入っています。 【趣味を極める】 これはゲイに限らず、歳をとっても続けられる趣味を持つことはいいことだと思う。70歳でよくゴルフに行ったり写真を撮りに行ったりしてる多趣味な人を知っている。 趣味仲間で友人の輪も広がるし、居場所も増えるはず。居場所に関しては、少ないよりは多い方がいいと思う。 むしろ、居場所を作るために趣味を増やす、というイメージ。 【気が向くままに旅行する】 老後でもある程度資金力がある人は、国内問わず海外にも、頻繁に旅行に出かけているはず。旅行好きのゲイは多い。一人旅でふらっと遠くへ行き、その土地ならではの美味しい食べ物を食べたり観光したり、楽しい時間を過ごせる。ゲイの友人がいれば、歳をとっても一緒に旅行に行くことが可能である。旅行は新しい気付きを与えてくれて、気持ちも若返ると思う。 【ゲイの友人らと過ごす】 ゲイの友人が何人かいて、ずっといい関係性が築けていれば、老後も仲良く交流することが可能である。たまに誰かの家…