自民党の杉田議員が「子供を作らないLGBTは生産性がない」などと切り捨てた件について、LGBT当事者を中心とした集団が、7月27日に大規模なデモを行った。場所は千代田区の自民党本部前。杉田氏の辞職を求めるための必死の抗議活動である。なんとメンバーは5000人。「生産性で差別するな!」「杉田を辞職させろ!」といったプラカードを掲げ、訴えかけた。Twitterで調べたところ、様々な声が寄せられていて、色々と胸が痛くなる。杉田議員を擁護する声も上がっていれば、「LGBTとか興味ないから勝手にやってろ」という声も上がっている。デモについて「ここまでやられると逆に引く。誰が誰を好きになろうが勝手だし、そこまで主張しなくても…」というドン引きの声も。Twitter上で、『あのなあ、あのなあ、お前よー、はっきり言うけどさ、LGBTへの偏見とか、俺ら一般人、ないから。言われなくてもないから。人権侵害レベルのことをナチュラルにやるとか、ないから。勝手に意識が足りない差別者みたいな扱いすんな。そういうお前らが不愉快。偏見を作ってるのはお前ら。いい加減にしろ。 』というコメントも発見。「偏見を作っているのはお前ら」というのは確かにそうかもしれない。こんな大きな抗議デモをしたことで、杉田議員の心には何も届かないだろう。デモ1つで差別偏見がなくなるわけでもない。むしろドン引きしている人の方が多いと思う。LGBTという未知の存在に対し恐怖の念を抱いている人だってきっといるはず。もし私が異性愛者だったら、絶対怖いと感じている。だって、少しでもLGBTに対し理解できない素振りを見せると…叩かれるかもしれないから。「お前、なんで理解できないの?」「差別だ!偏見だ!」そんな風に言われてしまう気がする。最近の動向を見ていると、『LGBTを受け入れるのが当たり前だよね』みたいな風潮になりつつある。(それで相互理解が深まればいいのだが・・・)さて、ドン引きされるほどのデモについてだが、今後もまだまだ行われるらしい。私からすると、「もういいでしょ・・・これ以上恥を晒さないでよ・・・」という感じなのだが、なぜここまで抗議デモにこだわるのか?【出典:https://this.kiji.is/397921530213172321?c=237824576730646012】今回、LGBTの人権獲得や保護を求めてデモをしているのかと思ったが、もしかしたら違うのかもしれない、と思った。ネット上で、LGBT当事者が、「今回の杉田議員の件で怒りと悲しみを感じました。声をあげた人たちの多くが、特権や保護を求めているわけではなく、ただただ怒ったんだと思います 」という意見があった。そう、単純に『怒り』なのだ。それが5000人のデモに繋がり、今後開催予定のデモの原動力にもなっている。怒り。それは杉田議員への怒りなのか、それとも日本への怒りなのか。。「LGBTは気持ち悪い」と言われる方がまだ怒りは少なかったのだと思う。気持ち悪いと言われ慣れているLGBTは少なくないはず。「子供を作らないLGBTは生産性がない」という発言は確かにまずかった。多くの怒りを買う一言である。LGBT当事者で、子供が欲しいと思っている人は結構多い。でも、作れない。当事者の痛いところを突き、すべてを否定するかのような発言が、多くの怒りを買ってしまったわけである。誰しも全否定されたくない。それに「子供を作らない」じゃなく「子供が作れない」のだ。作れる選択肢があったら子供を作っている。「自民党の議員が何を言ってるんだ」と書いてる途中でイライラしてきたので、デモに参加したくなってきた。自民党は杉田議員の味方ではなく、LGBT当事者の味方であって欲しい。