性同一性障害。 最近、あるLGBT出会い系アプリで性同一性障害の方と交流した。分からないことだらけだったので色々聞いたり、調べたりしてみた。 私達が想像している以上に性同一性障害は辛いらしい。鬱病持ちだったり、自殺してしまう人まで数多くいる。 ちなみに、トランスジェンダー≠性同一性障害であり、性同一性障害は「医学的な疾患名」として知られている。生まれた時の性別と心の性が異なっていることに対し、性同一性障害者はトランスジェンダーよりも「性の適合を願っていたり、嫌悪感や違和感が持続的に存在している状態」を指す。 図で表すとこうだ。分かりやすい図を発見した。 【出典元:http://rainbowflag.hatenablog.com/entry/2015/12/07/231233】 この性同一性障害、日本での推定患者数はおよそ4万6000人(約2800人に1人の割合で存在する)だと言われている。少ないようで多いような…その中には、言葉にできない辛さや苦しみを日々味わっている人、毎日絶望している人、命を絶とうとしている人がいるというのだ。 言葉にできない辛さ。当事者に色々聞いたり、調べたりしたことをまとめてみる。 【LGBTと性同一性障害は別?】 大きなくくりで考えると、LGBとTが一緒で括られているように、LGBと性同一性障害(GID)も一緒のグループだと言えそうですよね?しかし、これに関しては慎重に考える必要があります。というのも、性同一性障害は性的指向ではなく、「疾患」です。LGBとTを一緒にすることすら違和感があると言われているのに、性同一性障害も一緒にしてしまったら、さらに違和感がありますよね。 よって、性同一性障害は全くの別物として認識しといた方がよさそうです。 【性自認とは異なる身体に苦痛を感じる】 性同一性障害者にとって、身体的性別は異性にほかならない。自分の身体が成長するに従って露になってくる身体の特徴に、憎悪を抱くという。 成長期には、男性だと肩幅が広くなったり、声変わりしたり、筋肉が付いてきて男らしい身体になっていく。女性だと、身体が丸くなり、乳房が膨らんできたり… 例えば自分の性自認は男で、身体的性別が女だとしたら。日に日に女の身体になっていく自分に嫌気が差し、鏡を見るのすら嫌になってくるそうだ。FtM(Female to…
LGBTの中でもゲイの老後について。。老後。ゲイの老後について考えている20代~30代は果たしているのだろうか。かなり先のことである。でもそこまで先のことではない気もする。 2018年現在、ゲイの老後についてはロールモデルがあまり紹介されていない。60,70歳以上のゲイに出会うことは依然として少なく、老後の過ごし方については疑問が残るばかりである。ロールモデルの不在は不安と恐怖心を煽る。あまり先のことは考えないようにしている若者も少なくない。 TwitterなどのSNSで老後に関して呟いているゲイもたまにいるが、 「歳をとったらどうやって生きていくか見当もつかない」「早めに死にたい」「将来に希望が持てない」「好きな人と歳をとっても付き合っていけると思えない」「老後のことは考えないようにしている」 等のネガティブな投稿が目立つ。 老後のロールモデルの不在は、ゲイの若者達のエネルギーや生きる希望を削いでいるのではないか? ストレート(異性愛者)の方は結婚し、子供を作り、家を買い、まっとうに敷かれたレールの上を進んでいる中、自分はこの社会に何が残せるのだろう?生きてる意味は何なのだろう?と私もつい考え込んでしまう夜がある。 ということで、今回は、ゲイの老後の過ごし方、"こんな風に過ごせば楽しく過ごせるのではないか?"という視点で書かせていただく。※わりと主観や希望的観測が入っています。 【趣味を極める】 これはゲイに限らず、歳をとっても続けられる趣味を持つことはいいことだと思う。70歳でよくゴルフに行ったり写真を撮りに行ったりしてる多趣味な人を知っている。 趣味仲間で友人の輪も広がるし、居場所も増えるはず。居場所に関しては、少ないよりは多い方がいいと思う。 むしろ、居場所を作るために趣味を増やす、というイメージ。 【気が向くままに旅行する】 老後でもある程度資金力がある人は、国内問わず海外にも、頻繁に旅行に出かけているはず。旅行好きのゲイは多い。一人旅でふらっと遠くへ行き、その土地ならではの美味しい食べ物を食べたり観光したり、楽しい時間を過ごせる。ゲイの友人がいれば、歳をとっても一緒に旅行に行くことが可能である。旅行は新しい気付きを与えてくれて、気持ちも若返ると思う。 【ゲイの友人らと過ごす】 ゲイの友人が何人かいて、ずっといい関係性が築けていれば、老後も仲良く交流することが可能である。たまに誰かの家…
こんにちは、アセクシャル当事者のろこそです。 LGBTQの中でも比率が一番少ないマイノリティの中のマイノリティと言われているらしいアセクシャル(最高に肩身が狭い)、海外ではAセクシャルと呼ばれています。 今回は自分が自認した上で色々聞かれたり言われて思ったことなど、こっそり載せていこうと思います。。。 アセクシャルの定義は?? 私も改めて色々調べていって分かったのですが、日本と海外では少し定義が違うようです。そもそも人口的に少ないため、定義もハッキリとはまだ難しく進行形のようです。ただ他の異性愛者やLGBTQと圧倒的に違う点はあるためそちらを少し引用してご説明します。 基本的に、 アセクシャル=他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない ノンセクシャル(類似)=他者に恋愛感情はあるが性的欲求を抱かない となっています。日本でよく聞かれるこのノンセクシャルとどう違うの?と聞かれますが上記に記した通り、とても似てますが、恋愛感情自体はある人達のことを言います。私の場合、調べていってそれが恋愛感情かも怪しいな。。。となり今のところ一番感覚的に近いのがアセクシャルかな、と思っています。 かな、というのはご存知の通りセクシャリティというのは病院や診断に行って検査されて分かる、というものでは無いため、感覚的にコレだなというものを自分で調べて自認するという形が基本です。 そのためたまにアセクシャルなのにパートナーがいる!とか結婚して子供がいる!なんて方もまれに聞きますが、恋愛感情でないところで相性が良いパートナーに巡り合う人もいますから、別に矛盾はしていないという事です。 なんでアセクシャルだと気付いたの? 十代や学生時代=青春!恋愛!というのが今の世ですが、私も当然その中にいました。毎日クラスで〇〇のこと隣の〇〇が好きらしいよ、なんて日常茶飯ですよね。で、勿論それは自分のところにも降りかかるわけですが、当時から既にそんな自分に違和感を感じていました。 “人や自分に恋愛に興味が無い。ドラマ、映画の恋愛はそういうファンタジー。” ろこそは誰か好きな人いないの?と常に聞かれていましたが正直かなり鬱陶しいと思ってました(今もです)なんかそういう話に全くワクワクを感じないのです。 そして誰かがそういう相談を聞いてくれーと持ちかけてきても全くピンと来ない感じ。というかアセクシャルでどんな性別も恋愛抜きで“人”…
今回は、「トランスジェンダーと性同一性障害の違い」というテーマで書いていく。筆者は、トランスジェンダーでも性同一性障害でもないので、100%彼らの気持ちは分からない。よって、分からないなりに、色々な情報や文献を元に執筆させていただく。 トランスジェンダーはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の中でTに該当し、日本全体で0.7%=約90万人がトランスジェンダーに当たると言われている。 90万人という大きな数字を聞いてもぱっとしないと思うが、都道府県で言うと山梨県ぐらいの規模になる。かなりの人数だ… まず、定義から。トランスジェンダーとは、「生まれた時の性別(身体的性別)と心の性(性自認)が異なる人」のことを指す。 なお、Wikipediaを参照すると、トランスジェンダーに関して以下のように定義されていた。 『トランスジェンダー(英語 Transgender、ラテン語で「乗り越える」や「逆側に行く」を意味する「トランス」と、英語で「性」を意味する「ジェンダー」の合成語)とは、一般に (常にではない) 生まれたときからもっているとされる、伝統的に社会で認識されている役割と同様の規範的な性役割に収まらない傾向を含む、あらゆる個人および行動、グループに当てられる一般用語である。近年の国際的な人権に関する文書においては世界的に承認された普遍的定義はもたないものの、性同一性が出生時に割当てられた性別と対応しない状態を意味する言葉として用いられる。』 【引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC】 トランスジェンダーは、ラテン語で「乗り越える」などを意味する「trans」という語と、英語で「性別」を意味する「gender」という語が組み合わさった合成語,複合語なのだ。 ちなみに、トランスジェンダーの中でも色々な種類がある。 ・MtF(Male to Female)と呼ばれる、身体が男性で心が女性の人。 ・FtM(Female to Male)と呼ばれる、身体が女性で心が男性の人。 ・FtX、MtX(Female to Xgender、Male to…
同性愛者の人なら1度は自分の『子供』について考えたことがあると思う。 同性愛者として同性パートナーと付き合っていく中で、あえて子供のことは考えないようにして生きている人もいれば、どうにかして遺伝子を引き継いだ子供が欲しいと切望している人もいる。 実際、子供を持つことに対して全く興味がない人もいる一方で、同性間だと子供を残すことができないということに深く悩んでいる人も少なくないのだ。 同性婚が認められている国に移住し、そこで養子を貰うこともできるが…果たして"同性間生殖"は可能なのだろうか? 2014,2015年頃、iPS細胞が頻繁に取り上げられ、2.3年後にはゲイカップルが子供を作れるようになるのではないか、という話が度々浮上した。 あれから数年経ち現在2018年。色々な問題を抱えながらも研究は日々進んでいるみたいだが、まだiPS細胞で同性間の子供が作れるといった話は聞かない。 今回はiPS細胞について振り返るとともに、今後もし同性カップルが子供を作れるようになった場合(近い将来?)の倫理的な問題等に触れていきたい思う。 ■iPS細胞とは iPS細胞は、人工多能性幹細胞と言う。 『京都大学山中教授が作製に成功した、皮膚細胞に特定の4つの遺伝子を導入することで、さまざまな細胞への分化が可能になった万能細胞。再生医療への応用が期待されています。』【引用元:https://www.yokohama-cu.ac.jp/whistle/w19ips.html】 再生医療とは、病気や怪我などで損なわれた機能を回復させることを目的とした治療法のことだ。 iPS細の多分化機能を利用すれば様々な細胞を作り出すことができるので、例えば糖尿病であれば、血糖値をコントロールする能力を持つ細胞を作ることなど出来るようになるなど考えられる。 ■iPS細胞で卵子が作れる? 仮にゲイ男性Aとゲイ男性Bの同性カップル間で子供を作るとしよう。まず、ゲイ男性Aの髪の毛や皮膚などから万能細胞であるiPS細胞を作り出す。続いてそのiPS細胞から卵子を作り出す。そして、その卵子と男性Bの精子を受精させると、見事受精卵ができるという。この受精卵を代理出産可能な女性の子宮内に入れて着手させれば、2人の男性の遺伝子を持った子供が生まれる。 このように、"理論的"にはこの方法で男性同性間でも子供を作ることが可能なわけである。 ■動物での実験…
みなさんは自分らしく生きていますか? 自分に正直に素直な心で過ごしていますか? 僕は「普通」の人と言われない人かも知れませんが「普通」の人よりも自分らしく素直に生きています。笑いたいときに笑って泣きたい時に泣いて自分に正直に生きています。この素直な心で生きているのは強いコンプレックスがあったからです。 ”ぼくは産まれた時女の子でした。” 僕は自分らしく生きることに深く悩んだ時期があります。小学校に入った頃、ぼくは学校の男女の区別が嫌になり不登校になりました。クラスメートからの手紙を見て「想いのない手紙はいらない」と一言お母さんにつぶやきました。母は僕の本当の気持ちを知らず「えらい冷めた子ね、、」と驚いたみたいです。 当時の学校生活は自分らしくいられない檻のような場所でした。学校も家でも自分らしくいられない監獄でした。朝起きるとポニーテールを強要され、スカートを履き赤いランドセルを背負い登校。学校に着くと駄々をこねて買ってもらった青い上靴をドヤ顔で履き、ささやかな反抗をしていました。友人は男子ばかりでしたが、クラスで分けられる「普通」の女子グループにはついていけず、小中高と年を重ねるほど距離を感じていました。 自分は「普通」ではないの?みんなみたいに「普通」に生きることはできないの?自分が嫌いで自信がなく人と違うのが怖いという思いが小中高と続きました。 ある事件がきっかけで自分に正直に生きる一歩を踏み出すことができました。大学の進路を決める際、クラブ活動の見学に行くと女子チームの中に男子が!? 男女混合!?じゃないよね?? ”女の子?男の子?もしかして同じような子?!?” クラブの練習見学などそっちのけで男の子を観察してみると声は女の子、ボーイッシュを超えた男子よりもかっこいい女の子でした。私はあまりにもショックで同じような人がいるならここにする!と決め、その大学へ進学するのを決めました。 いざ大学に入るとぼくと似たような先輩、同級生がいることを知り”メンズ”という女の子だけど女の子が好き、見た目も仕草も男の子。というジェンダーが認知されていると知りました。つっかえていたものが外れ、他の人もやっているからいいんだ!と今まで我慢していたやりたい服装、髪型、好きな女の子にも素直な気持ちでアタックできるようになりました。 大学生活は以前よりも自分に正直に生きることができていました。 しかし大学生活を…
これまで、LGBTについて、リアルなことを語ってきた。人それぞれ色々な意見があると思うので、あくまで個人的な意見として捉えて頂きたい。 いずれにせよ、LGBTという市場に対し、BIGビジネスチャンスということで世界中が目を付けているのは間違いない。 日本では、年間市場規模は6兆円。アメリカでは77兆円もあると言われている。 世界全体で見ると、軽く100兆円は超えている。 【出典元:http://blog-imgs-53.fc2.com/r/a/i/rainbowgrid/20121217160122edc.png】 そもそもLGBT市場とはどういうことか? 簡単にいうと、LGBT当事者をターゲットにしたマーケットである。 LGBTは、新商品や新サービスに対し反応が良く、「これいいな」と思うものがあったら高額だとしても躊躇せず購入する意欲があるらしい。 例えば、服やインテリア。化粧品なんかもそうだ。 また、LGBTに配慮した広告・商品・サービスに対しLGBTは敏感で、その企業やブランドに対し好印象を抱き、購入に結びつくケースが多いという。 実際、ゲイに好まれるファンションブランド、「ホリスター」「アバクロ」「トミー」「マークバイマークジェイコブス」「GAP」なんかは見事に成功している。 GAPに関しては、東京レインボープライドの期間、虹色の旗や看板を掲げたことで有名だ。 そんな姿を見て、「あ、GAPってLGBTに優しいんだ。ちょっと見てみるかな」と店内に入ったLGBTはどれだけいることだろう。 結婚もしないし、子供もいないので(海外だと同性結婚や養子で子供を授かるケースもあるが)、基本的にはお金を持っているLGBT。 「これいいな」と思うものがあったら、躊躇せずに買う人が多いのだろう。 実際、私自身、突発的に物を購入するケースが多い。ジェンダーレスを謳っている化粧品や、お洒落な服など。LGBTの人は「今」に投資する傾向がある。 また、旅行に対する投資も凄い。 LGBT市場として目を付けられているのは"物"だけではない。旅行などの"サービス"もだ。 実際、サンフランシスコにある会社 Community Marketing & Insightsがゲイとレズビアンを対象にした2012年の調査で、LGBTは、『旅行先やホテル選びに "LGBTフレンドリーさ"を重視する』ということが明らかになっている。 その点で考…
これまで色々LGBTについて述べてきた。自分自身のこれまでの人生を振り返りつつ、真っ直ぐでリアルな想いだけを執筆している。 さて、「日本ではLGBTは到底受け入れてもらえない」「日本在住の多くのLGBT当時者が、受け入れてもらえることを諦めている」「そもそも、現状維持のままでいいと思う」というようなことを書いてきたわけだが。。 そういう人達の根底にあるのは、「これまで、差別・偏見など辛い経験をしてきた」という過去であり、「これから、淡い希望を持って、裏切られたり叩きのめされたりするぐらいなら、いっそのこと"どうせ受け入れてもらえない"と思い込む方が自分自身、楽」なのかもしれない。 半分、逃げでもある気がしてきた。 そういう意味で、私は社会と戦っていない。 LGBTアクティビスト達は、LGBT全体の権利獲得のために、社会と、世間と、戦っているのだろうか。 LGBT全体の権利獲得。 これについて一晩考えてみた。日本でLGBT差別偏見撲滅を謳っている人達(戦っている人達)はたくさんいるのだが、一体、最終的な目標・着地点はどこなのか? 差別偏見を"100%"なくすこと?誰もが生きやすい世の中に改革すること?安倍政権を終了させること?性別という概念を取っ払うこと? ここで一つ思った。LGBTが奪われている権利って何だ?と。同性愛が犯罪なわけではないし。(日本だと) もしかしたら、結婚権かもしれない、と思った。同性結婚。 LGBTアクティビスト達が以前言っていた言葉がある。「どうして同性同士の結婚が認められないのか?私達が何か悪いことでもしたか?権利は平等ではないのか?」と。 確かに、その点においては、"権利が奪われている"気がする。改めて考えると、同性同士だと、日本では結婚できないのだ。 日本国憲法の解釈次第で、同性結婚は認められる、という意見・主張もある。しかし、今の日本の政治家を見ている限り、同性結婚云々の話をしている余裕はないと思う。。 世界中で同性結婚の達成がLGBT全体の権利獲得運動・活動の最終的な目標地点だとしたら、どれだけ長い戦いになるのだろう。もしかしたら、自分が生きている間には達成されないかもしれない。 ただ、明るい(?)ニュースもある。 アジアで始めて同性結婚が認められる国がある。2~3年後の適用にはなるのだが、台湾で同性結婚が認められることになった。 日本も台湾に続く可能性は、ある。 さら…
一部のLGBTが、外部に対し、差別偏見撲滅を謳い、権利活動に励んでいることは分かったと思う。 彼らは、私と違って"戦っている"のであり、その点において素直に「凄いな」とも思う。 ※詳しくは前回の記事をご参照ください。 さて今回は、LGBT内に存在する差別偏見についてだ。これはもう完全に闇が深い話なので、これからLGBTデビューする子は読まない方がいいと思う。 LGBT内に存在する差別。 「え?仲間割れ?」と思うだろう。仲間割れというわけではないのだが、同じLGBT内でも派閥や偏見があるのは事実。いくつかに分けてご紹介していく。 【そもそもの話(前提)】 まず、LGBTを一個のまとまりとして捉えている人が多いせいか、「LGBTみんなで交流したり遊んだりしてるんでしょ?」という人がいる。 これに関して、確かに一部の人はそうかもしれないが、ほとんどのLGBTは相互に関わり合っていない。 例えば、ゲイの人はほぼゲイのコミュニティにしかいない。筆者もそうであり、レズビアンや性同一性障害の友人などは全くいない。 なので、正直、よく分からない部分が多い。 レズビアンもレズビアンで、ほとんどのレズビアンはゲイやトランスジェンダーや性同一性障害の友人を持っていないことが多いはず。 この前始めてアセクシャル(無性愛者)の女性に仕事の一環で会ったのだが、アセクシャルはアセクシャル同士で定期的に会合を開いたりしているらしい。一体、何を話しているんだろう。 【ゲイとバイセクシャル】 バイセクシャルのことをよく思っていない(?)ゲイは少なくない。 「バイセクシャルは、男性と女性両方が恋愛対象だし、最終的に女に逃げて結婚するんだろ」と思っている人が結構いるのだ。 一種のジェラシーなのだろうか?結婚に憧れているゲイは多い。私もそうだが。。 【LGBとT】 LGBとTは、そもそも全くの別物である。 LGBは性的指向を表すのに対し、Tは性自認を表す。 Tはトランスジェンダーの「T」であり、身体は男性だけど性自認は女性、もしくは、身体は女性だけど性自認は男性、といった人を指す。 身体は男性だけど性自認は女性の場合、MtF(Male To Female)といい、逆はFtM(Female To Male)という。 性的指向はまた別の話であり、MtF(Male To Female)で性的指向が女性の場合、MtFレズビアン。 FtM(Female To…
LGBTと終活、死、お墓。 今日はまたまた重いテーマで書いていこうと思う。 私は、実際、まだ若い。死のことなど、考えても仕方がないとは思う。 ただ、50歳~65歳のゲイのおじさんと話すと、よく思うことがある。 「この人は先のことを考えているのかな?」と。 異性愛者に比べて、LGBTは"今この瞬間"を楽しむ傾向があり、先のことなど考えていない人が結構多い。そのせいか、40歳~ぐらいから"こじれてしまった"ゲイをよく見る。彼らは、「地雷」と呼ばれてる。 また、何となく将来について考え、何となく莫大な不安を抱えているゲイの若者もいる。 Twitterなどで、「ゲイ 老後」と調べると、絶望を嘆いているゲイの若者が結構いるのだ。 前回の話に繋がるが、2018年現在、日本ではまだ同性結婚ができない。 パートナーがいたとしても、法律では守られていないので、一緒のお墓に入ることすら難しい。 お墓。 2016年放送の、史上最強に震えた『怒り』という映画がある。 この映画には、リアルすぎるゲイのカップルが登場し、"愛しているからこそ許せなかった"という展開を様々なカットで迎えていく。 この映画の中で、いまだに忘れられないシーンがある。というか、この映画自体、本当に衝撃的で、ゲイからしたら重く辛い映画である。 将来の不安を抱えつつ、やりきれない気持ちを発散するために男漁りに走る優馬(妻夫木聡役)が、ハッテン場で出会った直人(綾野剛役)に恋をする。 優馬が直人に対し、「一緒の墓に入るか?」と問いかけるシーンがあった。 直人は真顔で「いいよ」と答え、数秒後、「一緒の墓に入るのは難しいけど、隣だったらいいよな」と直人が言うのだ。 この場面を見て、ゲイカップルが一緒のお墓に入ることなんて出来るのだろうか?と思った当事者も少なくないはずです。なんとも言えないしみじみとした切なさを感じた。 この映画の後、ゲイがカップルで入れるお墓なんてあるのか?と思い色々調べてみた。 そしたら、あったのだ。 東京都江戸川区にある「證大寺(しょうだいじ)」は、法的に夫婦とみなされないことが壁となり、一緒のお墓に入ることができない同性カップルのために、「ふたりの、ふたりだけのお墓」と銘打った永代供養墓「安堵(&)」というお墓を販売をしている。 ギリシャ神殿の柱を思わせる円柱型のお墓は、多くの人を驚かせたに違いない。 【出典元:http://www.joen.jp…