驚くことに、いまだにゲイ=オカマ、ゲイ=オネエと思っている人が少なくない。 つい最近、 「ゲイってオカマでしょ?マツコ・デラックスみたいな?笑」 と言われた。 オカマさんやオネエは、ゲイの場合もあるしトランスジェンダーの場合もあるし性同一性障害の場合もある。私は、トランスジェンダーでも性同一性障害でもなく、ただのフツーのゲイだ。 という話をしたら、 「いやいや、お前の見た目じゃ分からないよ」 と言われた。つまり、「ゲイっぽくない。せめて分かりやすいゲイになれ」ということだろうか?ゲイっぽくないゲイ。実は分かりやすいゲイより、ゲイっぽくないゲイの方が多い。特にこの日本では。 以前、実家で父親がこんなことを言っていた。(テレビに映っているイケメンオネエを見ながら) 「ゲイの人ってこういうナヨナヨした男ばかりなんだね」 と。なるほど…私たちはメディアにかなり影響を受けていると思う。私みたいな、フツーのゲイはなかなか出演しない。分かりやすいゲイばっかりである。(視聴率やウケ狙い?) とにかく、勘違いしている人が多いので、書かせていただく。"ゲイには、色々な種類がある"のだ。メディアの影響を受けすぎないでもらいたい。…
今回は、中学生~高校生でゲイ活動を始める人について、というテーマで書かせていたただく。これはある意味闇に隠されている事実である。 先に言っておくと、筆者は18歳の頃からゲイ活動を始めた。 ゲイ活動とは、ゲイアプリに登録してゲイのお仲間に会ってみたり、という行動を伴う活動のことだ。 ゲイアプリで有名なのは、9モンやジャックド。その他、即ヤリ目的の掲示板などいくつか存在する。 どれもヤリ目的の人が多いが、純粋に友達募集を募っている人もいる。 当時、高校を卒業して大学生になった時だった。高校生の時はまだスマホもそこまで普及していなかったし、ゲイの人に会うのも何となく怖いなという思いで、活動を始めなかった。 そもそも、大学受験勉強と部活動で忙しかった。ゲイ活動なんてしている場合ではなかったのだ。 18歳。 18歳という若さは驚異的だった。 アプリ上でも、掲示板上でも、Twitter上でも、非常に多くの人からアタックされたし、18歳の時に初めての恋人もできた。18歳という若さだけで、多くの人からチヤホヤされた。 若さを武器にして何だってできたと思う。当時、大人と援助交際をし、お金を稼いでいた人も知っている。彼は「も…
前回に引き続き、トランスジェンダーについて書いていく。今回は、パス度、パスグッズ、ホルモン療法について。 トランスジェンダーは、「生まれた時の性別(身体的性別)と心の性(性自認)が異なる人」のこと。LGBTの中で「T」に該当し、日本全体で0.7%=約90万人がトランスジェンダーに当たると言われている。90万人・・・そんなに多いのか・・・ ■トランスジェンダーが気にするパス度について パス度について改めておさらい。 パス度とは、「自分が認識している性自認が、外見上第三者から認識されているかどうかを表す度数」のことだ。 FtM(Female to Male,身体は女性で心が男性)の人は、第三者から「男性」として認識されればパス度が高いと言える。 MtF(Male to Female,身体は男性で心が女性)の人は、第三者から「女性」として認識されればパス度が高いと言える。 自分が認識している性が外見に寄せれていない状態のトランスジェンダーの多くは、性別を疑われたり、不審がられたりして、少なからずストレスを抱えている。 外見が全てではないが、このパス度が高いと、日常生活において比較的不便なく快適に過ご…
私は女性なので、女性の一生しか分かりませんので、女性の一生を考えてみたいと思います。 女性は男性に比べて、置かれた環境により、幸せの質が物凄く変わる生き物です。女性の一生には男性からは想像も出来ないような壮絶な体験が付き物だからです。 それは、出産に関わる多くの事です。今日、一つのニュースが私の心を暗くしました。 「兄に強姦され中絶したインドネシアの15歳少女が6か月の禁固刑」 少女は一年間で兄(17歳)に8回強姦されており、15歳少女は妊娠六か月で中絶し、頭部の無い胎児の遺体が近隣で見つかったというもの。同国の法律では、人工中絶は刑事罰の対象だそうです。性暴力の被害にあって、辛い思いをし、身体を傷つける事になり、最後は逮捕されたー。問題の大きさを考えるべき時です。幼いうちに強いられた妊娠・出産は、命を落とすケースにもなり得ます。 望む、望まないに限らず、女性の身体には毎月勝手に生理が始まります。自分の意志に反して勝手に身体が子供を産む準備を始め、毎月のようにお腹が痛くなり、血が出て、自分で手当てをしなければならない。それは男性には想像がつかない事ではないでしょうか。 女性が最初に自分の彼として選…
おっせかいが防いだある事件 何をヘラヘラ笑っているんだ。何が楽しいんだ。生きるってなんなんだ。もう、こんな世界は終わりにしたい。でも、自分一人が消えるのはなんか違う。誰でもいいから一緒に。 青年は、その定食屋に初めて入った。 誰かいるか、自分より弱いヤツ。食べ始めてしばらくすると、突然、前の席で一人で食べていたちょっと派手なオバサンが、青年に勢いよく話しかけてきた。 「若いんだから、もっとちゃんと食べなきゃだめよぉ。」 なんだ、このオバハン。 「あれ。やっぱり若い人はこんな油モンばっかり食べるんだよね。野菜もちゃんと食べなきゃ。これ、この煮物おいしいからあげる。ちゃんと食べなさいよ。若者!」 若い女性が店を出ていった。青年も後を追うように店を出た。外は雨が降っていた。少し空を見上げていると、あのオバハンも店の外に出てきた。 「あら、雨。あなた傘持ってないのね。じゃ、これあげるから。はい。あ、いいのいいの。うち近いからぱーっと走ればすぐだから。ビニール傘だから気にしなくていいのよ。じゃね。野菜もちゃんと食べるのよ」 気がつけば、手の中に傘があった。若い女性もオバハンも、もうどこにも見えなかった。…
ご成婚の日の青い空 令和天皇となった皇太子様と雅子様のご成婚の日は祝日となり、仕事は休みだった。我が家のマンションで、しっかり布団を干せる場所は屋上しかなかった。えっちらおっちら、布団を抱えて階段を上り、屋上に出ると、隣のお姉さんも洗濯物を干しにきていた。 「いいお天気になって良かったわね」 どちらからともなく、そんな話をした。風が気持ちよく、空が青かった。初めて経験する皇太子様のご成婚。ほぼ同世代の雅子様が誇らしく、新しい時代を感じた。初めて味わう、うきうきする気持ち。 清々しい、平成5年6月9日、テレビ中継を見た。それまでに何十回も見た、当時皇太子様だった平成天皇と美智子様のご成婚の映像とだぶる。 その時は、笑顔で手を振る雅子様は顔が少し引きつっているように見えた。どんな覚悟で、今、この場にいるのだろう。いつ、どのように決断したのだろう。時代が時代なら、シンデレラガールと呼ばれたのかもしれない。でも、今の時代は違うよなと思った。同世代だからわかった。 もうカフェでお茶は飲めない 帰国子女、ハーバード大卒、外務省キャリア。キャリアウーマン中のキャリアウーマンだ。バブル崩壊直後で少し浮かれた気分を失…
私は女だ。心も体も女だ。女子力とか女らしさとかは置いといて、女であると自覚している。 そして、半年ほど前に、男性と結婚した。 学生時代は全く恋愛に興味がなく、恋愛経験ゼロだったのだ。しかし、22歳にして初恋を経験し、「良い人だな」と思っていたら相手から告白され、そのまま結婚した。 恋愛に興味もなければ、「女子力」の類も持ち合わせていなかったので、当時は「こんな自分でも男性と付き合えるんだ」と、驚愕したのを覚えている。 こんな話を周りにすると、「ピュア~!キュンキュンする!」と言われるが、まあ、確かにそうかもしれない。 だが。男性相手に初恋を経験して、男性と結婚した今でも、自分の性的指向が未だに分からない。いわゆる、「Q:クエスチョニング」ってことみたいだ。 参考:LGBTQ+のQとは?【実はよく知らないクエスチョニング・クィア】 (「Q:クィア」っていう、性的少数者を包括して呼ぶ概念もあるらしい。) そんな私の、独り言。 そもそもどれくらい種類があるのか 良く知られてるのは「LGBT」の4つ。それに「X」や「A」もあると聞く。せっかくなので、TRPチャンネル#03 「LGBTQとは?」というサイトで確認…