彼らは、私と違って"戦っている"のであり、その点において素直に「凄いな」とも思う。
※詳しくは前回の記事をご参照ください。
さて今回は、LGBT内に存在する差別偏見についてだ。これはもう完全に闇が深い話なので、これからLGBTデビューする子は読まない方がいいと思う。
LGBT内に存在する差別。
「え？仲間割れ？」と思うだろう。仲間割れというわけではないのだが、同じLGBT内でも派閥や偏見があるのは事実。いくつかに分けてご紹介していく。
【そもそもの話（前提）】
まず、LGBTを一個のまとまりとして捉えている人が多いせいか、「LGBTみんなで交流したり遊んだりしてるんでしょ？」という人がいる。
これに関して、確かに一部の人はそうかもしれないが、ほとんどのLGBTは相互に関わり合っていない。
例えば、ゲイの人はほぼゲイのコミュニティにしかいない。筆者もそうであり、レズビアンや性同一性障害の友人などは全くいない。
なので、正直、よく分からない部分が多い。
レズビアンもレズビアンで、ほとんどのレズビアンはゲイやトランスジェンダーや性同一性障害の友人を持っていないことが多いはず。
この前始めてアセクシャル（無性愛者）の女性に仕事の一環で会ったのだが、アセクシャルはアセクシャル同士で定期的に会合を開いたりしているらしい。一体、何を話しているんだろう。
【ゲイとバイセクシャル】
バイセクシャルのことをよく思っていない（？）ゲイは少なくない。
「バイセクシャルは、男性と女性両方が恋愛対象だし、最終的に女に逃げて結婚するんだろ」と思っている人が結構いるのだ。
一種のジェラシーなのだろうか？結婚に憧れているゲイは多い。私もそうだが。。
【LGBとT】
LGBとTは、そもそも全くの別物である。
LGBは性的指向を表すのに対し、Tは性自認を表す。
Tはトランスジェンダーの「T」であり、身体は男性だけど性自認は女性、もしくは、身体は女性だけど性自認は男性、といった人を指す。
身体は男性だけど性自認は女性の場合、MtF（Male To Female）といい、逆はFtM（Female To Male）という。
性的指向はまた別の話であり、MtF（Male To Female）で性的指向が女性の場合、MtFレズビアン。
FtM（Female To Male）で性的指向が男性の場合、FtMゲイ。
要は、生物学的な性別が女性でもゲイの可能性があり、生物学的な性別が男性でもレズビアンの可能性があるのだ。
少々ややこしいが、これは本当の話。
よって、一部のTの人は、「勘違いされるから、LGBと一括りにしないで！」と主張している。
LGBTアクティビストで、「LGBTという単語は安直に使わない方がいい」と言う人もいるぐらいだ。。
【イキイキとFtMと普通のFtM】
FtM。
手術まではしない人のことをトランスジェンダー（ホルモン注射などはする。また、場合によって手術までするトランスジェンダーもいる）。
性別の違和感に激しい苦痛や悲しみを覚え、性別適合手術まで望む人を性同一性障害という。
性同一性障害ははるな愛さんやゲンキングさんなどが該当する。
さて、最近になってだが、YouTube上に胸のオペ跡まで見せてしまうFtMの人がいた。
彼らは、キ〇トチャンネルというYouTuber。チャンネル登録者数も多く、普通に有名人である。
だが、彼らに対し、「オペ跡まで見せないで欲しかった」「下品」「FtM＝キ〇トチャンネルだと思われてしまう…」という意見があった。
要は、手術などして、超ノリノリイケイケな「やっと男になれた！！私は私らしく生きてます！手術オペ跡も見せちゃうよ！」系のFtMに対する偏見（？）もあるのだ。
地味に生きているFtMのジェラシーなのだろうか？
【MtFに対する偏見】
MtFに対する偏見は、LGBT内でも存在する。
私自身、"綺麗"なMtFには全く差別偏見はない。
むしろ尊敬の気持ちが芽生える。女性として生まれ、女性として生きている人より美人だったりするのだから。。
しかし、"綺麗じゃない"MtFに対しては、正直偏見がある。
「なんでこんなに見た目がアレなのに女装しちゃうんだろう？」とどうしても思ってしまう。
そして、そういう人を見た異性愛者の方が、「LGBTってこんな感じの人ばかりなんだ」って思ってしまうのも嫌である。
そう。これは完全に偏見である。叩かれることは承知で書いている。
でも、こう思っている人はきっと多いと思う。。
【LGBT内でも差別偏見があるのに…】
まとめると、こんな感じで、LGBT内でも差別偏見があるのだから、LGBT全体の差別偏見撲滅はきっと大変なんだろうなぁということ。
でも、街中で普通に手を繋いで歩けるようになりたいな。
ずっとしてみたかったことです。いつか、できるかな。
