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親の介護へ向かう前段階に気付いて、正しく身を守ろう Ⅰ

2018/11/19 更新 2018/12/27

筆者はオンリー・チャイルド(一人っ子)です。


親との半同居


結婚後に共に生活していたパートナーが、暫く単身赴任をする時期がありました。
子供も二人いて、一番大変な時期に赤ちゃん連れで二回目の転勤についていくには勇気が要りました。

その前に、パートナーの転勤に付いて行って、1人の知人も居ない新しい土地で一から二年間働いて知人をつくり、出産時だけは里帰りをしましたが、自分で選んだ訳でもない土地で七年も不自由に子育てをしたからです。

パートナーが出張で一週間不在の時には子供が高熱を出し、ギャンギャン泣いて大暴れしている子供を抱えて薬局にいる間に、自分も熱を出している事に気付きました。急にめまいがして立てなくなり、薬局で座り込んでしまいました。薬局の人がタクシーを呼んでくれ、パートナー不在の中、子供と二人でダウンしてしまった事がありました。

今度の転勤は上の子が幼稚園、下が赤ちゃんの時でした。転勤に付いて行っても、また出張でパートナーは一週間家に居ない間に、誰も頼る人が居ないのはかなり不安です。子育ては想定外の事の連続で、泣きながら自分の心に蓋をしなければならない日が沢山あるからです。

そんな事情もあり、二回目の転勤の時にはパートナーが単身赴任をする事になり、今はパートナーも戻ってきたのですが、両親が弱って来たので、そのまま両親の隣の家に住んでいます。


フォト蔵より


救急車、呼ぶ 呼ばない 


血圧220で運ばれた母は、一か月前に家で転んで膝を骨折しました。1か月は本当に何も出来ない生活で、料理や掃除や洗濯をみんなで分担して乗り越えました。

リハビリが始まる頃に、母は三半器官から来る不調で目まいや吐き気がし、それが原因で220の血圧になりました。
車の運転中だったにも関わらず、自力でコンビニの駐車場に安全に車を停車させ、父に電話をかけました。

帰宅した私はそれを聞き、救急車を呼ぼうと言いましたが、父はこう言いました。

「入院先の事を考えると、今お母さんは県境の埼玉県に居るから、埼玉県の病院に搬送されてしまう。それに、今どこに居るか分からないから、自分達でまず向かうしかない。」

と言われて、そんなもんかと急ぎ用意をしている間、父親は今日の夜の地元の飲み会のメンバーにキャンセルの電話をしていました。ちょっとした違和感がありましたが、その時の私には何がとは言えませんでした。


flickrより



母が倒れているであろう現場に大急ぎで向かいましたが、夕方の国道は帰り車やトラックで渋滞しており、現場に着くのにも時間がかかりました。その間に母が、、と思うといたたまれない気持ちでした。父親はあまり焦っておらず、ちょっと不思議でした。

その違和感は、母を見つけて私が急いで救急車を呼び、救急隊員に父親が状況説明をしている時に、私にはようやく分かりました。父親が、のんびりし過ぎているー。そして、何を言っているのか、よく分からない。

「こういう時はね、焦ったり急かさない方がいいから。」

と救急隊員に説明ー・・。
そして母に、

「大丈夫?」

と、のんびり声をかけています。
余りのマイペースな対応に、唖然ー。
父が母から救急車を呼んでと言われてから、一時間経過していました。


ご老人のペースを理解する





分かった事は、父親自身が、早急な対応を求められても対応出来ないし、する頭でも体でもないー。
だからマイペースを邪魔されると、キレてしまうのでしょう。

すぐにキレる、普通の会話が出来ない、人の話を聞くのが面倒、コミュニケーションがうまく取れないというコンプレックスー。だから、いつもとても物わかりがいい人のふりをしています。

良かれと思って勝手に鷹揚な物わかりのいい解釈と対応をし、それがことごとくとてもズレていて、全く場に合っておらず、思わず「そうでなくて、話を聞いてくれる?」と言われると、すぐキレるー。そこが、父親の弱点なんだと気付いてしまったのです。そしてそれを必死に隠している、幼い子供の様なのです。

結局、子供達を父親に預けて家に送って待機して貰い、帰宅したパートナーに渡して貰いました。

私が救急隊員の指示通りに正しい情報を出し、すぐに相談して救急車に乗り込みました。
母親が可哀想で、父親が全く頼れそうにない事は言いませんでした。

その後の検査で、脳にも問題が無かったので、幸い今回は助かったのですがー。


ご老人のプライドを傷つけない


父親にはその後、彼のプライドを傷つけないように、丁寧にこう言ったのでした。

「今回は道が夕方で渋滞していたね?大丈夫で良かったよね・・。今後の事だけど、今度家族の誰かに何かあったら、先に救急車に電話しない?その方が早くて安全かもしれないよー。」

そう言われたら父は

「うん、そうだね。そうしよう!」

と笑いながら言えたのでした。

決定権、主導権は父親に与え、自分は彼を頼っているフリをしながら、自分の決めた結論に正しく誘導していくー。

この話しかける順番と言うのが、プライドの高いご老人には非常に大事なんです。

これがもしこの語順だと、私の年老いた父親はすぐに「攻撃された」と思い込んで、キレてしまうのですー。

「最初に救急車を先に呼んだら、一時間も待たずに済んだんじゃない?今度は会食のメンバーに電話するのは病院の待ち時間とかにして、まずは救急車呼ぼうよ」

私がそう言ったらどうなるでしょう?

(Ⅱに続く)





#親, #同居, #単身赴任, #パートナー, #子供, #出張, #家, #救急車, #血圧, #老人, #プライド, #攻撃, #父親
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