あなたは、どのくらい本を読みますか?
年に1〜2冊くらいしか本を読まないという人もいれば、どんなに忙しくても毎日必ず1〜4冊は本を読んでいる人もいます。
もちろん読書を習慣にしている人は、決して時間が有り余っているわけではなく、皆さん同じ仕事を持つ身です。
それなのに、なぜこんなにも読書を習慣にしているのでしょうか?
そこで今回は、読書を習慣にしたいと思っている方に読んでほしい、100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ本田直之著の「レバレッジリーディング」という本をご紹介していきます。
レバレッジ・リーディング 本田直之著 Amazon.co.jp
速読 vs 多読!本を読む上で正しい読書法はどっち?
「1分間に何万字もの速さで本が読める」
書店には、速読についての本はたくさん並んでいますし、こういった速読に関する手法は今も人気を集めています。
しかし、速読ができるようになっても、それまでと全く同じ読み方ができるというだけです。
レバレッジをかけるのが目的なら、速読という速く読む手法よりも、むしろ自分にとって重要なポイントのみをつかみ、内容を理解して実行することの方が重要だと思います。
それまで専門書を読んでも理解できなかった人は、速読によって理解できるというわけではなく、理解できないまま速く読めるだけです。
速読はスポーツ選手と同じように、読むスピードのタイムを競うのが目的です。
単に速く読み終わっても意味がなく、重要なのは読んだ後に「その内容をどう生かすか」のほうが大事なのではないでしょうか?
大事なのは、本で得た知識で何をするかであり、何冊も本を読んだからといって、偉くも何ともありません。
インプットするだけでは、ただの自己満足に過ぎず、いかにアウトプットするかが勝負です。
多読は投資活動であり、読んだ内容を仕事に生かすことが目的です。
ここまで速く読むことについて否定してきましたが、速読を否定しているわけではありません。
速く読むことが目的なら、その技術を存分に活用すべきだと思います。
しかし、レバレッジリーディングのほうが、読んだ後のことまで視野に入れた読書法だと思います。
1500円が15万円になる!読書とは将来お金として何倍にもなって返ってくる投資活動
世の中の成功者はみんな読書家であり、最低でも1日1冊は読んでいる人が多いです。
読むのはいわゆる「ビジネス書」が中心です。
なぜここまで読書をするのかというと、読書を投資活動として捉えているからです。
本はだいたい1冊1200〜1800円くらいで、平均して1500円だとしましょう。
この1500円を高いと見るか、それとも安いと思いか?
人それぞれだとは思いますが、私は非常に安いと思います。
なぜなら、この1500円が将来何倍にもなって返ってくるからです。
自身の経験や、成功している人たちの実績から見積もってみると、およそ100倍というところです。
ということは、1500円の本1冊から得た知識は、100倍のレバレッジが効いて、およそ15万円の利益を生むということです。
1500円×100=150000円
もちろん、ただ普通に読んだだけでは100倍にはなりませんし、読書で得た知識をビジネスに生かすことが絶対条件です。
もっとも、最初から100倍とはいかないと思います。
多く読むことを続けることで、だんだんリターンが増えてきて、最終的には100倍になるんです。
こんなに割りのいい投資は、他に見当たらないと思いませんか?
読書こそ、最強の投資であると断言できます!
読書の前に知っておくべき!速読や多読をする上で、本の内容を16%つかめればOK
ここまで読書の重要性について話してきましたが、さすがに短時間で1冊の本を最初から最後まで読むことはできませんよね?
かなりの部分を読まずに捨てることになります。
「もしその捨てた部分に重要なことが書いてあったら?」
そう思うと、不安になるのはよく分かります。
重要なところを飛ばしてしまうことは、もちろんありえます。
しかし、それは仕方のないことだと割り切ったほうが良いでしょう。
というより、読まないことが大事です。
丁寧に読んでいると、無駄に時間がかかるからです。
それに何日もかけて読んでいると、前に読んだところを忘れ、効率が悪くなります。
たとえば、「100項目を全て覚えてみせる」と意気込んだとしても、全て読んだところで、一つ残らず実践で役立つかといったら決してそんなことはないです。
極論を言えば、100項目すべて抜き出して、一つも身に付かないより、重要な1項目だけを抜き出し、実践するほうがリターンを得られるんです。
基本的に重要なポイントは本の2割くらいしかありません。
多少取りこぼしがあったとしても、たくさんの本を読みこなすことで、もっと多くのものが拾えるし、より多くのリターンが得られます。
レバレッジリーディングはあくまで投資活動です。
単に本を多く読みこなすというのではなく、自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分です。
完璧主義を捨てることこそが、多読の第一歩です。
レバレッジ・リーディング 本田直之著 Amazon.co.jp
レバレッジ・リーディング 目次
はじめに
第1章 ビジネス書の多読とは何か?
- 1500円が15万円になる!
- ビジネススクールで発見した「多読術」
- 他人の経験を疑似体験する割安な方法
- レバレッジ・リーディングとは何か?
- ビジネスパーソンの読書は、スポーツ選手にとっての練習だ
- 読書の「常識」を捨てよ
- 「速読」より「多読」
- 読書でその他大勢より突出せよ
- 本は最高の投資対象だ
- 本は自腹を切って購入せよ
- 成功する人は読書をする
- 読書で自分の中の「常識」を更新する
- 多く読めば多く稼げる
第2章 本探しは投資物件選び
- 投資の手法を本選びに応用する
- 目的を明確にする
- 自分にとってやさしくて読みやすい本を選べ
- 教養型よりは経験型を選べ
- まずは身近なテーマから選ぼう
- テーマ、トレンド、直感で選ぶ
- 同じジャンルの本を徹底的に読む
- スクリーニングの技術
- 友人・知人・目利きの口コミ
- 良い本は人に贈る
- 同じ本を読むと考え方を共有できる
- メルマガの書評を利用する
- 新聞・雑誌の書評欄を参考にする
- 有料の書評サービスを利用する
- ネット書店とリアル書店を使い分ける
- ネット書店の中でアマゾンをおすすめする理由
- カテゴリートップランク買い
- 「なか見!検索」を使ってテーマで選ぶ
- 携帯電話から即座に購入する
- リアル書店での本の買い方
第3章 1日1冊、ビジネス書を戦略的に論破する
- 本を読む目的を明確化する
- カラーバス効果とは?
- 自分に合った読書環境を見つけよう
- 習慣に合わせて本を読む
- 制限時間を設ける
- 16%をつかめばOK
- 80対20の法則を読書に応用する
- 1冊の内容を俯瞰する
- ダメな本はすぐ捨てる
- 本のストックを切らすな
- 「単なる本」を「収益を上げる資産」に変える
- 余白にどんどん書き込め
- ボロボロになるまで使い倒せ
- 1ページ目からじっくり読まない
- まず週1冊から始めよう
第4章 読んだままで終わらせるな!
- 最重要な読書後のフォロー
- 読後フォローをシステム化する
- レバレッジメモの作り方
- 本がたまったらまとめて入力する
- メモがたまったらまとめて入力する
- メモがたまったらテーマごとに分類を
- 何度も読んでパーソナルキャピタルを作る
- 言葉をおごる
- 一度読んだ本は二度読まない
- 真に本を大事にすることは
- 本棚を使った簡単整理法
- 実践で活用してみよう