読書は読み方一つで仕事にも人生にも「決定的な差」がつく。
「読書後に何をするか」
得られるリターンは、ただ何となく読んだときに比べて10倍にも20倍にもなります。
もちろん、本の読み方や活かし方は人それぞれです。
ただ楽しむためだけに読むのも良いでしょう。
しかし、本の読み方を意識するだけで、たった1冊の本はいつまでもあなたの中で生き続けることになります。
では、具体的に何をすれば良いのか?
そこで今回は、仕事でも人生でも役立つ読書の活かし方や本が持っている可能性を知らない方にこそ読んでほしい藤井孝一著『読書は「アウトプット」が99%』という本をご紹介していきます。
読書は「アウトプット」が99% 藤井孝一著 Amazon.co.jp
読書後にアウトプットするだけで知識が知恵に変わり、そして人生が変わる
本を読んでいるか読んでいないか、簡単に見分ける方法があるのをご存知ですか?
読書の習慣がある人とそうでない人の違いは、何より会話の質に表れます。
本を読まない人の会話といえば、
- テレビやネットの話
- 自分の身の回りで起きたこと
などが大半です。
もちろん、読書をしない人がつまらないと言いたい訳ではありません。
しかし、読書家の中には、多くの本を読むことをステイタスのように感じ、本を読まない人を見下したり、ひけらかす人もいます。
人よりも多く読書をしていることで、自分は偉いと勘違いしてしまっているようです。
でもそれでは、せっかく人より多く読書をしていたとしても活かされません。
私は、読書によって人格がつくられると思っています。
読書をして、人格がゆがんでしまうのであれば、それは良い読書とは言えないでしょう。
中には、「こんなことも分からないの?」と、話し相手に対して上から目線になる人もいますが、これは残念な読書家の典型です。
分からないのは相手が悪いというより、自分の伝え方に問題があるかもしれません。
分かってもらえないなら、伝え方を変えるなど工夫していくうちに、説明の仕方も上手くなっていきます。
読書で身につくのは、そういった知恵です。
本の情報をインプットするだけでは知識のままですが、人に伝えるなどアウトプットすることで、それは「生きる知恵」になります。
オタクと呼ばれている人がまわりから敬遠されたり、誤解されやすいのは、アウトプットが下手だからでしょう。
アウトプットしないで自分の中にためるから、「オタクは暗い」というイメージがついてしまうんです。
知識だけを詰め込んで頭でっかちにならないために、どんどんアウトプットすべきです。
インプットとアウトプットはバランスが大切です。
読書をしてインプットとアウトプットを繰り返すことにより、あなたは人格的にも、周りから一目置かれる存在になれるはずです。
【読書する意味ある?】
人生を変えるならネットの情報より、濃い情報が手に入る本を読むしかない
「ネットで情報が手に入るのに、なぜわざわざ時間をかけて本から得ないといけないの?」
「読書しないと人生損するって言われてるけど、そんなことないと思う」
最近はそんな意見もよく耳にします。
たしかに本なんて読まなくても、ネットで大抵の「役立つ情報」はもちろん、世界中の最新情報を素早く手にできる時代です。
一方、本は作るまでに数ヶ月から数年はかかるので、情報のスピードで言えば圧倒的に負けています。
しかし、今の情報化社会にとっては「本にあって、ネットにないもの」こそ、必要なのではないでしょうか?
まず、ネットの情報は断片的なものが多く、自分の得たい情報や好きな記事ばかり読むので、情報が偏りがちです。
そして人は、嫌いなものや反対意見に対する拒否反応が激しく、それを避けるか、炎上させるかの両極端に走る傾向があります。
普段から読書をしている人なら、ネットを使っても、それほど混乱することはないでしょう。
ネットの情報に一喜一憂し、炎上させてしまう人は、情報の取り扱い方に慣れていないのでしょう。
それは読書習慣によって差がつきます。
つまり、ネットはいくら使いこなしても浅い思考になりがちな一方で、本では深い思考をすることができるということです。
ネットのような上辺だけの情報では、判断材料が少ないので、どうしても表面的な理解しかできません。
ネットでは情報収集する力は養えるかもしれませんが、洞察力までは養えないでしょう。
大切なのは情報に対して「本当に正しいのか?」と疑問を持つことで、物事の本質を見抜けるようになります。
本は心の中で対話をしながら読むものなので、物事に疑問を持つ習慣が身につきます。
今の時代は、ヤフー知恵袋やツイッターなどでつぶやけば、疑問に思っていることを親切な人が教えてくれるでしょう。
しかし、すぐに答えが手に入るようでは、自分で考えるという癖はつかないですし、いくら情報を集めても洞察力は養えません。
【読書はあなたの人生を変えるメンター】
本で得た知識をアウトプットすれば知恵となり、想像力も鍛えられる
これから生きていく人生において、読書は最強のメンターです。
「職場での人間関係がうまくいかない」
「将来のことが不安でしょうがない」
人生の壁にぶち当たったとき、本を開くことが悩みを解決できる一番の近道です。
本から教えを受けたこともあるし、落ち込んでいるときに勇気づけられることもあります。
読書は人生のあらゆる成功においての全てです。
読書のメリットは、知識を得られるだけではなく、表現力や想像力なども鍛えられます。
想像力は、どんな時代でも生き抜くために必要な力です。
この世に生きていれば、誰にでも嫌なことはあります。
仕事が上手くいかなかったり、人間関係でトラブルがあったり、なかなか日々の生活を穏やかに過ごせないものです。
しかし、自分の身に降りかかる不幸は避けられなくても、受け止め方は変えられますよね?
想像力さえあれば、辛いことや嫌なことも「ネタ」にして、自分にとってプラスに変えていく人もいます。
よく、「自分の頭で考えろ!」と言われることはありませんか?
考えろと言われても、何もないところには何も生まれません。
考えるためのたたき台をつくるためにも、本は必要不可欠です。
本を読んで得た知識を、アウトプットで吐き出したとき、その知識は知恵となり、思考力が上がります。
その積み重ねからオリジナルの考えが生まれるんです。
成功者の中にも、たった1冊の本が人生を変えることがあるんです。
あなたが今まで読書でそういった体験をしていないなら、まだ人生を変える本に出会ってないだけです。
今回の本記事が、あなたの人生を変えるキッカケになれれば嬉しいです。
あなたが読書で幸せな人生を送れることを祈っています。
読書は「アウトプット」が99% 藤井孝一著 Amazon.co.jp
読書は「アウトプット」が99%』 目次
第1章 もっと「本の話」を誰かとしよう
- 今日の出来事を話すように「本の話」をする
- 「人に伝える」ことで、知識が知恵に変わる
- 学んだことを「出し惜しみ」しない
- できる人は、例外なく「要約力」を鍛えている
- 本で身につく「全体を俯瞰する力」
- 「教わる側」から「教える側」に回る
第2章 「速読」よりも「乱読」せよ!
- 「1日1冊」必ず読む私の方法
- 本を「斜め読み」でインプットする法
- 読書についての「4つの誤解」
- 本は「買いまくり」「読みまくる」こと
- 「まえがきの最初の3行」で買う本を選べ
- 「ベストセラーの立ち読み」で流行を知る
- 書店だからわかること、アマゾンだからわかること
- 「濃い情報」がほしいなら本を読むしかない
- 本は「何冊か同時に読む」ほうがいい
- 読書を「毎日のルーチン」に組み込め
第3章 読書を最高の「自己投資」にする技術
- たとえば、「小説」をどう仕事に役立てる?
- 「ハウツーの10%」の実践を目指す
- 情報は「受け取る」ものではなく「取りに行く」もの
- 余白に書き込み、汚しながら本を読め
- 「読書メモ」は好きなように書く
- 「読書レビュー」は批判的なものを参考に
- あなたも今すぐ「書評家」になれる
- ブログ、SNS……「ネット」で本をどう活かす?
- メルマガで「最新情報」を手に入れる方法
- 「読書会」はゆるいルールでやるのがコツ
- 周囲に「本の贈り物」をしてみよう
- 「著者に会う」ことも難しくない!
- 「電子書籍」について考えておきたいこと
第4章 「お金を稼ぐ人」は、本をこう読む!
- なぜ、社長は「古典」を読むのか?
- 読書は「上に立つ者」の仕事
- 一流の人は「スキル」よりも「仕組み」を学ぶ
- 「仕事と関係ない分野の本」が差を生む
- 難しい本の活かし方、やさしい本の活かし方
- 「感動」をアウトプットできるか
- 「読書モード」になる環境をつくる
- 読書時間をどう確保するか
- 「かっこいい本棚」をつくろう
- 「新聞・ネットニュース」の活用法
第5章 私は、こんな本を読んできた
- 「明日から仕事に活かせる」編
- 「お金について考えておきたい」編
- 「社会人としての生き方を考える」編
- 「人間関係に役立つ」編
- 「社会・世界について知る」編
- 「読んでおきたい古典」編
- たった1冊の本に、人生を変える力がある