「一流のビジネスパーソンは本の正しい読み方を知っている」
皆さんは、社会人になってから自己啓発やビジネス書、資格取得など自己学習をどのくらいしていますか?
最近、日本人の読書離れが増えてきており、社会人の勉強時間は1日に6分と言われています。
インターネットが普及している今の時代、分からないことはすぐに調べられるため、自分から進んで本を読もうとする人が少ないのは当然です。
確かにネット上には色々な情報があり、読書なんてしなくても良いと思ってしまいがちです。
しかし、世の中の起業家や実業家など年収数千万円クラスの成功者には「読書を習慣にしている」という共通点がありました。
そこで今回は、速読日本一の角田和将著が教える短時間で記憶に残る最強メソッド『すごい読書術』という本をご紹介していきます。
すごい読書術 角田和将著 Amazon.co.jp
この読書習慣はNG!
本を読む上で1冊を3時間で1回読むよりも、1冊を1時間で3回読むという速読を意識する
読書をしていると、どうしても「覚えたい」「理解したい」という思いが頭をよぎったことは誰でもあるはずです。
本の内容を覚えている感覚もないまま、ただ文章を読み進めていっても意味がないと潜在的に思っているからです。
だからといって本を読むスピードを落としても覚えられるわけでもなければ、本当の意味で理解できるわけでもありません。
では、その固定概念をどう変えていけば良いのでしょうか?
何をやっても時間が経つにつれて忘れてしまうなら、忘れる前にもう一度読み返していくしか方法はありません。
つまり、反復学習です。
たとえば、仕事関係のイベントに参加して、さまざまな人と知り合ったとします。
そして、数ヶ月後に別のイベントに参加したとき、
「前に会ったことあると思うんだけど、この人の名前なんだっけ?」
となった経験は誰しも必ずあると思います。
ですが、イベントで知り合って以降、毎日のように会っていたとしたら?
数ヶ月経過した後に会っても、その人の顔と名前を忘れているということはまずないはずです。
そもそも人間は何かを記憶しようとしても、1日後には74%も忘れてしまう生き物なんです。
何回も顔と名前を確認する場所がある、つまり反復学習しているから覚えることができているんです。
一度会って以来、ずっと会う機会がない人の顔と名前は忘れてしまう方が自然なんです。
読書の内容も覚えたいなら、何度も繰り返し読み返しましょう!
【読書の目的を間違えてない?】
速読は本の内容をしっかり覚えるというより読み切る習慣を身につける
読書というより、速く読むことが目的になっている人は多いです。
意識して速読しようとすると、その意識を維持するために集中力が必要になりますが、個人差はあります。
読書にどれだけ慣れているのかにもよりますが、1冊を読み切るとなると、読み切る前に早く読む意識が維持できない状況に直面するかもしれません。
そんな時は、集中力が続くところまで速く読み、集中力が切れたら、いったん区切るようにしてみてください。
こうすれば、必ず本を読み切ることはできます。
速読の教室に通っている方で、1日5分で一つの章を毎日読み、1週間で1冊読み切ることを習慣化している人がいます。
その方は、1冊ずつ速く読もうと思い続けるだけの集中力がなく、5分くらいなら集中力が続くだろうという考えから、5分間だけ速読することに集中するようにしたそうです。
結果的には1週間で1冊を30分程の時間で読んでいる状態となり、年間60冊以上の読書を3年以上続けることができているそうです。
一つの分野で60冊の本を読めば、それなりに高い知識を得ることができるでしょう。
さらに読書は仕事と違い、いつまでに完了させなければならないという期限がないので、速読する意識が切れるまで全力疾走し、集中力が回復したら、また読み始める。
これを繰り返しても差し支えがないんです。
そのため、本を速く読もうとするなかで、もし読むスピードが落ちていると感じた時は、区切りの良い所でいったん休憩を入れても構いません。
結果的に1冊を短い時間で読み切ることができれば、行動イメージをつくる時間も、実際のアクションを起こしていく時間もできます。
もちろん、最初はたくさん区切って読んでいたとしても、徐々に速読に慣れてくると、区切る頻度も減るようになります。
焦らず、自分ができる範囲から着実に取り組んでいきましょう。
【速読よりアウトプットこそ習慣化すべき】
本を読む人すら実践していない読書後に求められるアウトプット
読書感想文は誰でも書いた経験はあると思いますが、どのようにアウトプットしていましたか?
読書術に関しての本を読んだ場合は、
「自分も読書していかないと」
「速く読めば良いというものでもないんだな」
といったことを書き出すのが読書感想文的なアウトプットになります。
ですが、社会人に求められるアウトプットは違います!
「自分が普段している仕事に置き換えた時、速読のことばかり考えて、もう一度読み返すという行為をないがしろにしてないか?」
ということを振り返り、そうしたポイントが見つかったら「どうやって改善するか?」を書き出すのが社会人に求められる読書のアウトプットになります。
小中学校でやってきたアウトプットとは違い、点を取るためではないアウトプットが求められます。
もちろんストーリーに沿った模範的な感想文を書くことも、語彙力を養ったり、文章を正しく理解するためには重要です。
しかし、ある程度の語彙力や文章理解力がついてきたら、今度は読んだ内容を自分に置き換えます。
そして、自分をさらに成長させるための行動シミュレーションを描き、実際に行動するイメージをつくるようにしましょう。
行動イメージがより鮮明に描けるようになるほど、アクションを起こそうとする時の不安感が減り、好奇心が増すので、行動力を上げることにつながります。
行動力が上がれば、よりよい環境の変化や、新しい経験を積むことにつながりますので、
本×環境×経験=理解力
のレベルが上がることになるんです。
すごい読書術 角田和将著 Amazon.co.jp
すごい読書術 目次
はじめに
- 一流のビジネスパーソンは本の読み方を知っている
- 「速く読む技術」は誰でも身につけられる!
序章 なぜ速く読んでも覚えられるのか?
- 1回読んでも覚えられないなら速く読んだほうが圧倒的にいい
- まずは「全体を先に見渡す」ことで覚えをよくする
- イメージから「言語化」ではなく、「アクション」がいい
- 速く読んで、理解力を高めて、結果を出す
第1章 社会人の9割が知らない本当の読書術
- 本を活かす人はなぜ同じ本を読むたびに感想が違うのか?
- 複数のイメージを思い浮かべる
- 学校で習った読書術は、社会では通用しない
- 行間を読み取った作業ができる
- 読みたい本、読みやすい本を読む
- 自分にとっての良書を見つける
- 書店で自分に合う本を見つける
- 自分のレベルを超える本を読む方法
- 高速で読み始めると、あなたの脳で何が起きるのかを知る
- 脳が慣れて、認識できる言葉や文章が増えてくる
- なぜ日本人は読む過程で音読するのか
- 「見て理解」する癖がつく
- 1冊を3時間で1回読むよりも、1冊を1時間で3回見る
- 全体から細部へフォーカスしていく
- 聴覚と嗅覚を刺激して、速読モードをつくる
- 聴覚を刺激する
- 嗅覚を刺激する
第2章 最速・最短で読書をモノにする4つのポイント
- 最初に速く読む癖をつける
- 悪い読み方の癖をとる
- 「しっかり覚える」より「読み切る」ことを優先する
- 読み切る習慣を身につける
- 前半と後半を先に読む
- 考える余裕がないくらい速く見る
- 「文字を読む」のではなく、「視界に文字を入れる」
- 言葉の単位で「見て理解」するコツ
- デジタルツールを活用した方法
- 頭に残っている言葉や文章を書き出す
- 頭の中でイメージ変換された内容を書き出す
- 閃きから想像し、行動につなげる
- 自分の立場に置き換える
- 社会人に求められる読書のアウトプット
第3章 速読を極めて、情報収集力を上げる
- 速いスピードで1〜2回見る「1秒リーディング」
- 普段読む時間の3分の1を目標にする
- 1行1秒以内のペースで見る
- 気になる部分はマークをつけて、先に読む
- 速読モードに切り替える運動
- 「自己満足」よりも「自己成長」を優先する
- ツールを活用して「難しそう」のハードルを下げる
- 頭に残っている内容を引き出す「1秒リマイディング」
- インプットした情報を必死に引っ張り出して、思い出す力を鍛える
- 紙に書き出しながら、思い出す力を引き出す
- 「すでに知っている内容」と思ったときこそ、成長のチャンス
- うろ覚えイメージを検索、確認する「1秒サーチング」
- 読み直すのではなく、検索するように「見る」
- 読む目的を明確にして読む必要はない
- 一つでも閃きを生み出す「1秒イメージング」
- 本から得た閃きで行動が変わる
- 新しい観点や閃きが生まれると、興味や好奇心が湧く
第4章 本の価値を最大化し、自身のスキルに変える
- 書き出した内容をネタに会話する
- 誰かと話す「シェアリング読書術」
- 会話する相手がいないときの「マッチング読書術」
- 書き出した内容をネタにブログやSNSを書く
- 「現状の自分」と「疑似体験」の比較を書き出す「バーチャル読書術」
- 行動を起こす「アクション読書術」
- 実験してみる、社会見学に出かける
- 本の舞台に行ってみる「クエスト読書術」
- 会いに行ってみる「アタック読書術」
- 本の内容と自分とのズレを探る「マニュアル読書術」
- 分野を限定せずに、「本×環境×経験」を実行する
- 類書で「読み方フェーズ」をもう一度やる
- 似たような本を読んでみる
- 2冊を読み比べる
終章 読書のスキルで、人生が変わる
- 本を読むストレスがなくなり、人生の選択肢が広がった
- 集中力が持続するようになって、年収アップできた
- 時間を有効活用できるようになって、ゆとりのある人生になった
- 難関資格試験に合格でき、理想のフィールドが手に入った