私は女だ。
心も体も女だ。
女子力とか女らしさとかは置いといて、女であると自覚している。
そして、半年ほど前に、男性と結婚した。
学生時代は全く恋愛に興味がなく、恋愛経験ゼロだったのだ。
しかし、22歳にして初恋を経験し、「良い人だな」と思っていたら相手から告白され、そのまま結婚した。
恋愛に興味もなければ、「女子力」の類も持ち合わせていなかったので、当時は「こんな自分でも男性と付き合えるんだ」と、驚愕したのを覚えている。
こんな話を周りにすると、「ピュア~!キュンキュンする!」と言われるが、まあ、確かにそうかもしれない。
だが。
男性相手に初恋を経験して、男性と結婚した今でも、自分の性的指向が未だに分からない。
いわゆる、「Q:クエスチョニング」ってことみたいだ。
(「Q:クィア」っていう、性的少数者を包括して呼ぶ概念もあるらしい。)
そんな私の、独り言。
そもそもどれくらい種類があるのか
良く知られてるのは「LGBT」の4つ。それに「X」や「A」もあると聞く。
せっかくなので、TRPチャンネル#03 「LGBTQとは?」というサイトで確認してみた。
L:レズビアン・・・女性同性愛者
G:ゲイ・・・男性同性愛者
B:バイセクシュアル・・・両性愛者
T:トランスジェンダー・・・性別越境者
その他に、以下のような種類があるようで。
上記サイトからそのまま引用。
Xジェンダー
「心の性」が男性、女性のどちらかに規定できない/しない人々のこと。
Aセクシュアル(無性愛者)
「好きになる性」をもたない人々のこと。
ノンセクシュアル(非性愛者)
恋愛感情を持っても性的欲求を抱かない人々のこと。
パンセクシュアル
「好きになる性」が性別にとらわれない人々のこと。
トランスヴェスタイト/クロスドレッサー
異性の服装を好んで着る人々のこと。
自分自身に当てはめてみる
分からないなりに、自分がどの要素を持っているのか考えてみる。
L:レズビアン/G:ゲイ
とりあえず、私は心も体も普通に女なので、Gはない。
で、Lなのかどうかという話だが、普通に男性を好きになって結婚したので、Lでもないみたいだ。
B:バイセクシュアル
両性愛者。これがちょっと考えどころで。
初恋がたまたま男性だったから、男性と結婚して今に至るのかもしれない。
もしも、 夫の性格にそっくりな女性がいて、初恋相手がその人だったら・・・。
その後結果的に男性と結婚したとしても、自分はバイセクシュアルな可能性もある。
何なら、その女性がレズビアンやバイセクシュアルだったとしたら、そのまま女2人で同居したりして、その後男性と結婚しない可能性だってある。
それなら、自分のことをレズビアンと認識するだろう。
T:トランスジェンダー
性別越境者・・・、はないと思う。心も体も女だ。
だけど、自分があまりに、いわゆる「女子力」とか「女らしさ」を持っていないもんだから、もう男みたいなもんだなと思ったことはある。
あと、女子の怖いところを見ると、「男に生まれたかった」と思うことはある。
男子は男子で大変そうだが。
Xジェンダー
自分の性別が規定できないこと。
これも同じくだけど、とりあえず自分の心が女だということは理解している。
多分。
Aセクシュアル
無性愛者。
まあ、一応初恋だったから、「無性愛者」ってことではないか。
22歳までは私も、「Aセクシュアル」だった。
普通の「好き」は分かるけど、恋愛感情というものが本当に分からなくて。
ノンセクシュアル
非性愛者。
恋愛感情を持っても性的欲求を抱かない人々のこと。
確かに、恋愛感情は持ったが、性的欲求はない。
初めて色々体験する時は、「どんな風なんだろう」という興味はあったが、いざ体験してみた今の心境としては、むしろそういうのは苦手になった。
ついでに、夫もそこまでしたがらない。
子供も欲しいわけじゃないし。
私も少し、「ノンセクシュアル」の要素はあるかもしれない。
パンセクシュアル
「好きになる性」が性別に捉われない。
これ、分かるぞ。
たまたま男性と結婚したけど、別に「男性だから」という理由で好きになったわけじゃないし。
夫の性格そのままの女性がいたとしたら、もしかしたらその女性を好きになってたかもしれないし。
(私の場合は、恋愛感情そのものが怪しいけど。)
トランスヴェスタイト/クロスドレッサー
服は、どっちも好きだな。
女性ものは、選ぶの難しい分、バリエーションあって楽しいし、男性ものは着るの楽だし。
性的指向の話においては、そういう論点じゃないのかもしれないが。
結局のところ
多少分類できたけど、やっぱりよく分からなかった。
バイセクシュアルの可能性があって、ノンセクシュアルがちょっとあって、どうやらパンセクシュアル要素が強い感じだった。
普通に男性と結婚したものの、恋愛経験がその1回だけだったから、女性も恋愛対象になっていた可能性を捨てきれないのだ。
もしも夫の性別だけが違っても、好きになってたかもしれないし。
しかも、実際恋愛してみたら、性的欲求は特になく。
よく分からないってことは、結局は「Q:クエスチョニング」ってことか。
だから、自分の性的指向を「こうです!」とはっきり言える人は、それなりの経験をしてきたんだなと思う。
それだけで、「人生経験豊富だね、すごいね。」と、素直に思う。
また、現時点で自分の性的指向が分かってる人でも、別の誰かとの出会いによって、変わっていったり、新たな指向が見つかる可能性だって十分あるわけだ。
きっと、多くの人たちの悩みの種になりえるテーマだけど(自分も悩んだことがあったけど)、その分興味深いテーマでもあるなと思う。