学生から社会人になり、一気に大人の階段をのぼる20代。それに伴い人間関係や恋愛関係、仕事関係での悩みは尽きないものである。(ゲイに限らずだが…)
「20代 悩み」で調べると、検索上位に表示されるのはほとんど仕事関係の悩みばかりだが、今回は20代のゲイが直面する悩みということで、チェックしていきたいと思う。
■ゲイであることに悩む
基本的にゲイであることに悩む人たちは10代の印象が強いのだが、遅咲きでデビューした人などは20代でこの悩みに直面するようである。(私の場合は高校生~大学生で悩んでいた)
日々の忙しい仕事に追われ、そんな中でも次々と結婚していく同期や後輩。一方自分は安いアパートの一室で寂しく一人暮らし。
寝る前の数分間、目を閉じた瞬間に思うらしい「なんで自分はゲイなんだろう」と。
しかし、これまでの人生で散々自問自答してきた人なら分かるはず。答えのないことを自分に問いかけ続けても疲れるだけなのだ。
結局、他人は他人、自分は自分と考え、自分らしく輝くしかないのだと思う。
■将来のことについて悩む
そうは言っても将来について、遠い先の漠然とした未来について悩んでいる人も多いと思う。
ゲイには老後のロールモデルがほとんどなく、SNSなどの呟きを見ても分かるが、10代~20代の若いゲイで老後について今から絶望している人は少なくない。
先のことを考え過ぎても仕方がないということと、人生その時が来ればどうにかなるとは思うが、やはりそれでも不安は不安である。
しかし、遠い将来のことで漠然とした悩みを抱えている人はゲイ以外にもたくさんいる。
昨今、異性愛者でも生涯結婚せずに独身貴族を貫く人も増えてきた。彼らは遠い将来に漠然とした不安を抱えながらも楽しそうに"今"を生きている。
■仕事関係で悩む
20代のゲイで一番多い悩みと言っても過言ではない、仕事関係の悩み。
職場での悩みは尽きないだ。
仕事そのものに関する悩み、人間関係、カミングアウト問題、残業問題、転勤、給料、飲み会…
カミングアウトしていない職場での飲み会は、たまに面倒臭かったりする。
これら全て、成長のために課せられた試練だと思って頑張れ、と言いたいとことですが、本当に辛かったり自分には合わないなと思ったりしたら、無理せず辞めてもいいと個人的には思っています。
というのも、潔い決断のもと、早々と次の職場に転職できるのも20代の良さであり強みである。
最近だと無理し過ぎた結果、過労死で自殺する若者も少なくないが、そうなる前に自分の手で自分の人生の舵を切り、前に進んでいくべきだ、と思う。
■家族のことについて悩む
20代となると、会社の同期や、昔から付き合いのある友達がどんどん結婚していく時期である・・・
自分だけが何だか周りから取り残された気分になっていた時…両親からの一言。「彼女でもできた?」「いつ結婚するの?」
嘘をつくか、カミングアウトするかは自由である。
自分も、家族も、誰も傷つかない方法があればいいのだが・・・
■恋人ができずに悩む
20代と言えば恋愛で色々経験し悩む時期でもある。
恋人がいる人は恋人との付き合い方で悩み、恋人がいない人は恋人ができないことで悩む。
10代後半で初恋の相手と付き合い、しばらくして別れて、そろそろ新しい恋人が欲しいなと思っているゲイも多いだろう。
Twitterや9モンや掲示板など出会うためのツールはたくさんあるが、なかなかいい人に出会えず、恋愛に発展しないまま悶々とした日々を送っている人もきっといるはず。
しかし、焦ってはいけない。
焦りは余裕のなさに繋がり、相手の目に魅力のない自分として映ってしまうのだ。
いつ好きな人と出会って交際に発展してもいいように、自分磨きをしておくことをおすすめしたい。
出会いは唐突であり、突然の出来事だと思う。
私の場合は理想の相手にしばらく巡り合えず、もう恋という概念そのものを諦めかけていた時に、自分の脳天に突如落雷が落ちてくるぐらいの衝撃的な勢いと唐突さで、今の彼に出会った。
大事なのは諦めないことと、そのうちやってくる瞬間のために、自分磨きをしっかりしておくことだと思う。
■まとめ
ゲイの世界にデビューしてまだ1年の25歳と色々話した結果、「ほどいい悩みで溢れている20代は刺激的で楽しく、自分が成長できる時だよね」という結論に至った。
あと、悩み過ぎは禁物である。
現在20代の方だけでなく、これから20代を迎える方もいると思う。
無理し過ぎて体調や心を壊さない程度に、そして自分の心の声には正直に、人生をenjoyしていこう。
と、たまには前向きなことも書いてみた。