大学の頃からの付き合いがあるレズビアンの友人に、レズビアンが抱えている「悩みあるある」を聞いてみた。
彼女も彼女で、恋愛やら仕事(銀行勤務)やらで毎日忙しく、多くの悩みを抱えているらしいのだが、今回は多くのレズビアンに共通する「悩みあるある」を紹介。
解決の糸口を見つけていただければ、と思う。
今や日本だけでも65万人以上はレズビアンに該当するのだが、潜在的なレズビアンも含めればもっと多いかもしれない。
それでは見ていこう。
■ストレート(異性愛者)ばかりを好きになってしまう
日常生活を送る中で、どうしてもストレート(異性愛者)と接触を持つ機会が多いので、気が付いたら異性愛者の女性ばかり好きになっているレズビアンが多いとのこと。
潜在的なバイセクシャル女性が多いためか、酔った勢いでキスをしたり身体の関係までもっていくレズビアンもいるようですが、その先が…ない。
ストレート(異性愛者)女性の恋愛対象はやはり男である。
本当は付き合いたいのに付き合えない・自分のものにならない、と悩んでいるレズビアンは少なくないようだ。
私のレズビアンの友人も、職場にいる35歳の独身女性に恋をしているとのこと。
「あともう少しな気はするけど、やっぱり手に届かない位置にいる」と、現実を嘆いていた。
実際、ストレート(異性愛者)に恋をするのは仕方ないと思う。ただ、カップル成立となる可能性は限りなく低いので、やはり同じレズビアンに恋をした方が効率的だと思う。
■出会いが少ない
これに関しては、ゲイもバイセクシャルもトランスジェンダーの方でも思っていることだと思う。
そもそもの母数が少ないので仕方のないことだが・・・
しかし、最近だとレズビアン用の出会い系アプリや掲示板、TwitterなどのSNSもあるので出会いの場はあるはずだ。
レズビアンとしてしっかり活動していれば、それなりの出会いが増えてくると思うのでぜひ活用してみて欲しい。
今はインターネットが発展し、誰とでも繋がることが可能になった。これを活用しない手はないと思う。
出会いが少ないと嘆く前に、"行動すべき"だと個人的には感じる。
■彼氏いるの?と聞かれる度に答えに迷う
これに悩んでいるレズビアンは多いようだ。
女性=男性と付き合うもの、という固定観念があるからこそ生まれる質問・・・
「恋人いるの?」と性別を特定しない聞き方ならありがたいのだが、なかなかそういう聞き方をしてくれる心優しい人はいない。
付き合っている彼女がいたとしても、それを彼氏に置き換えて話すのも面倒で大変である。かと言ってその場でカミングアウトするのも気が引けると思う。
「彼氏?いないよ。私レズビアンだから」と気軽に言える日本に早くなって欲しいものだ。
ちなみに、友人に聞いたところ、「彼氏は?」と聞かれる度に笑って誤魔化しているとのこと。
やっぱりみんな同じなのかもしれない・・・
■結婚しないの?という問いに嫌気が差す
レズビアンカップルでもハワイで結婚式を挙げたり、ディズニーランドで結婚式を挙げたりしている人もいるので、結婚は一応可能である。(同性パートナーシップ制度を使った、事実婚)
しかし、同性同士での結婚は周りの目や職場の人や家族のことなど色々考えないといけないこともあり、一筋縄にはいかない。
そんな複雑な心境を何も知らずに、「結婚しないの?」とズカズカ聞いてくる上司に嫌気が差しているレズビアンは少なくないようだ。
ちなみに、そういう上司の発言はSOGIハラ(ソジハラ)に当たると考えられる。SOGIハラという新しい造語・・・いつできたんだ・・・
職場でのSOGIハラにはどのようなものがあるのか。大きく分けると、次の5つが上げられる。
- 差別的な言動や嘲笑、差別的な呼称
- いじめ、無視、暴力
- 望まない性別での生活の強要
- 不当な異動や解雇
- 人のSOGIを許可なく公表する(アウティング)
■カミングアウト問題
たまに詮索を入れてくるストレートの友人や家族に対して、カミングアウトすべきかどうか悩んでいるレズビアンは少なくない。
カミングアウトしたら、自分の肩の荷は降りて楽になるが、相手にとっては負担になる可能性もある。
また、両親がLGBTに偏見を持っていたら、カミングアウト後どんな目で見られるか分からない。
「そんな子に育てたつもりはなかった」と言われてしまうかもしれない。
かと言って、完全に隠した状態で生きていくのも辛い、とこの狭間で悩んでいるのではないだろうか。
カミングアウトに関しては非常にセンシティブな問題で、正解も不正解もない。
自分が一番納得のいく方法を選んで欲しい。無理にカミングアウトするのは禁物。
■まとめ
レズビアンもゲイも、抱えている悩みは大体同じなんだなと思った。(もちろんもっと細分化できるが)
みんな大小様々な悩みを抱えて生きていると思うが、大事なのは「自分らしく」ということかもしれない。
セクシャルマイノリティの敵は世間か?それとも自分か?