大学の友人で、レズビアンの女性がいる。
この前久々に話したのだが、職場の女性に恋をしているらしい。
さて、今までゲイとバイセクシャル、そしてたまにトランスジェンダーについて触れてきた。
今回はレズビアンについて基礎的なことから意外なことまでご紹介したい思う。
■レズビアンの割合について
レズビアンはLGBTの中でLに該当し、日本全体の人口の中では0.5%ほどがレズビアンだと言われている。
2018年現在、日本の人口が1億3,000万人だとすると、実に65万人はレズビアンだということになる。
東京都でいうとおよそ67,000人がレズビアンとして生活している計算だ。多いと思うか?少ないと思うか?
■LGBTについておさらい
LGBTとは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイセクシャル(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれた時の性と、自認する性が不一致な人)の頭文字を取ったもので、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)という。
日本では2005年頃から使用されるようになり、まだこの言葉の歴史は浅い。
近年では、「LGBTs」と表すことも増えてきた。
この「s」は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に含まれないセクシャリティを表す記号のことで、例えば、他者に対して恋愛感情や性的欲求を恒常的に抱かない『アセクシャル』や男でも女でもない『Xジェンダー』などが含まれる。
他にも複数あり、これらの単語の頭文字を全部付けると際限がなく、きりがないということで『s』として一括りでで表したのが『LGBTs』。
2015年の電通ダイバーシティラボの調査によると、13人に1人がLGBTsという結果が出ている。内訳は以下の通り。
レズビアン・・・0.5%
ゲイ・・・0.9%
バイセクシャル・・・1.7%
トランスジェンダー・・・0.7%
その他(『s』の部分)・・・3.8%
合計・・・7.6%
そう、レズビアンは全体の0.5%と実は一番少ないらしい!
あなたが住んでいる都道府県の人口に0.5%をかけると、自分の県にどのくらいレズビアンがいるか分かると思う。
■レズビアンについて詳しく
「レズビアン」とは「女性同性愛者」のことである。
「レズ」という呼称を嫌った当事者達が1,990年代に使い始めた「ビアン」という言葉が略称として当事者の周辺でよく使われてるらしい。(しかし、ビアンという言い方は最近あまり聞かない気がする…時代が変わったのだろうか?)
一般的には「レズ」という呼称は侮辱的な意味合いがあり、各メディアでもこの略称は自粛しているとのこと。
しかし最近では特に若い人達を中心に「レズ」と自称している人も多く、当事者も非当事者も何らネガティブな意味合いを込めることなしにこの略称を使っていたりするようだ。
「レズビアン」は「女性同性愛者」と記したが、正確には「性自認が女性で、性的指向が女性だったり、女性に対して性的な欲求を持ったりする人」のこと。
性別には、生まれ持った体の身体的性別と、心が感じている性別(性自認)が存在する。
筆者のように身体的性別と性自認が同じであることが一般的だと思われているが、トランスジェンダーという身体的性別と、自認する性が不一致な人な人も存在する。トランスジェンダーの人達にとっては性自認が本当の性別。
ちなみに、身体的性別と性自認が一致している人のことは「シスジェンダー」と言う。
身体的性別は女性で性自認は男性、そして女性が好きな人はトランスジェンダーの異性愛者だが、身体的性別は男性で性自認は女性、そして女性が好きな人はトランスジェンダーのレズビアンになる。
つまり、「身体的性別と性自認が女性、そして女性が好きな人」だけがレズビアンだとは限らない。
また、レズビアンには色々なタイプがあり、ボーイッシュな外見をしている人もいれば女性的な外見をしている人もいる。これはレズビアンに限らず言えることだが、様々なタイプの人間が存在しているので、外見的特徴からは判断がつかない。
■女性に性的な興味を抱くストレートの女性は多い?
自身のことをレズビアンだと認識していないのにも関わらず、女性の身体に対して魅力を感じたり興奮を覚えたりするストレート(ノンケ)女性も少なくないみたい。
英・エセックス大学心理学部、研究チームの筆頭者であるゲルルフ・リーガー博士は「女性はみんなバイかレズ。ストレートなんていない」という衝撃的な主張をしている。
この研究では対象者の女性345人に男女の裸体映像を見せたところ、レズビアンの女性だけでなくストレートの女性までも、女性の身体に強い反応を示したという。
ストレートの女性でも女性の身体には興味があるということだろうか?
全国の女性674名にアンケ―トを実施したところ、なんと3.8人に1人の割合で「ストレートの女性でも女性の身体に魅力を感じる」という結果が出ている。
【出典:「女性はみんなバイかレズ」は本当なのか? 驚きの割合が判明 】
これは潜在的なバイセクシャルが多いということか?それとも自分のことをストレート(ノンケ)だと思っているだけで、本当はレズビアンなのだろうか。
いずれにせよ興味深いアンケート結果である。。
実際、人の性はグラデーションみたいなもので、日によって男性寄りの時もあれば女性寄りの時もあるなど、様々。
恋愛対象と性対象も、グラデーションみたいに、日によって変わったり気分によって変わったりしても何らおかしいことではないのかもしれない。
レズビアンという枠にはまらずとも、女性を好きになったり女性の身体に興奮を覚えりする人がいてもいいのではないだろうか。
■まとめ
今回はLGBTのおさらいから、レズビアンについて書かせていただいた。
日本で65万人ほどいると言われているレズビアン。あなたの周りにもきっといるはずだ。
誰が誰を好きになるのも自由。誰かに何かを言われる筋合いもない。自分はレズビアンだと自覚したら、レズビアンとして胸を張って生きてけばいいのだと思う。