LGBT当時者に問いたい。
『将来への不安はないか?』
『仕事への不安はないか?』
『孤独への不安はないか?』
『親友にカミングアウトできるか?』
『幸せか?』
『生まれ変わっても自分でありたいと思えるか?』
聞きたいことは山ほどある。
私が私を受け入れることができるようになったのは、ほんの数年前の話で、それまでは自分の運命を呪っていた。異性愛者にずっとなりたかったし、生まれ変わったら絶対自分になんかなりたくない、と思っていた。(今はそんな風には思っていない)
さて、今回、24歳のバイセクシャル男性にインタビューを実施してみた。
彼はいつものほほんとしていて、今を楽しそうに生きている。
将来は結婚したいと言っていたが、年下の彼氏ができたようで、「もう結婚とかどうでもよくなった」と言っていた。
今をリアルに生きる24歳のバイセクシャル男性。
インタビューの一部をお送りする。
-インタビュー受けてくれてありがとう。まず、いつから自分のセクシャリティに気付いた?
『高校二年生だね。携帯を見ていて、男の世界に興味を持ち始めた。
こういう世界もあるんだと知って、そして「意外といいじゃん」と思った。
それまでは無意識で男性に惹かれたりしていたけど、「好き」という感情ではないと思っていたな~。
というか、中学3年生まではずっと女性がすきだったから』
-本格的に男の世界に足を踏み入れたのはいつ?きっかけは?
『2016年の夏だね。
きっかけはゲイアカウントのTwitter。
バイセクシャルだけど、一応ゲイってことにしてアカウントを作ったの。
それで、Twitterをよく使うようになってから、初めてお仲間に会ってみようと勇気を出してリアルしたよ』
-結構最近だね。初めてのお仲間は怖くなかった?
『その人は確かゲイ男性だったね。35歳ぐらいで、体育会系だった。
最初は怖かったね。でも今でも怖いよ(笑)
最近はもうリアルはしないけど』
-ノンケ友達とか親にはカミングアウトしてる?
『最近、初めてノンケ友達一人にカミングアウトした。
人生で一番緊張したかも。
結構動揺してたね…でも言ってよかったと思ってます』
-カミングアウトは勇気がいるからね。カミングアウトした理由は?
『昔から仲良しの友達で、なんかいつまでも隠していることに嫌気が差しちゃったの。
もう嫌われてもいいからカミングアウトしちゃおって思った。
自分も楽になりたかったし、本当の姿を知って欲しかった』
-成功してよかったね。ちなみに付き合っている人は?
『いるよ。歳下の子と付き合ってる。
初めての彼氏だよ。ずっと女性ばかりだったから(笑)』
-どこで出会ったの?
『Twitterで出会って、絡み始めたのがきっかだね。
そのあとアプリでも絡んで、仲良くなって、むこうから会わないかと誘ってもらった。
最初は普通にご飯食べに行って、2回目に会った時に告白されたよ。
その時はそこまで好きではなかったんだけど、色々話したり何度か会ううちに、
気が付いたら好きになっていた感じ。今では本当に好き。
結婚はできないけど、可能ならずっと一緒にいたい』
-彼氏と付き合っていく中で今後どうなっていきたいとか目標とかある?
『彼氏の母親には挨拶に行きたいね。
自分は本気なんで、そのぐらいの覚悟。彼氏は母親にカミングアウトしているみたいだから。
あと、ゆくゆくは同棲したいな。好きな人と毎日いれるほど幸せなことなんてないからね~』
-それは同感。ちなみに将来の不安とかってある?将来に対して不安を抱えている20代のゲイって多いから。
『なりたいものがあって今の仕事をしているから、仕事はこのまま頑張るつもりだし、特に不安は全然ないね。
というかやりたいことがありすぎて(笑)
今しかできないことをどんどんやっていきたい、そこに意識を集中させているので将来の不安はとくない。
彼氏ともずっと仲良くやっていけると思う』
-いつも前向きで楽しそうだよね。仕事はどういう系?
『テレビ局で報道関係の仕事を。
将来記者になりたいという夢をもってて、技術職・専門職がやりたかったというのと、海外まで含めていろんなところにいける仕事をしたかった。
いろんなものを見たり聞いたり。
今は修行中だけど、夢をもって仕事をしていて楽しい!
テレビ業界は忙しいが故、独り身が多くてやりやすいのもいいね。結婚しないの?みたいな圧力はないよ(笑)』
-一般企業だとそういう圧力にやられちゃうLGBTも多いだろうね。ちなみに、休日の過ごし方は?
『もっぱら趣味。楽器やったりスポーツやったり。ノンケとだね。そのノンケたちには特にカミングアウトしてないけどみんな仲良しだよ。
家の中でダラダラ過ごすのは嫌なんで割とアクティブだね~』
-なるほど。二丁目には行ったりする?
『ときどきは行くけど昔ほど出なくなったね。
休日はほかのことで充実しているからそもそも飲みにいく暇がないよ(笑)
二丁目も楽しいけど、他にも楽しいことはたくさんあるからね。
二丁目入り浸っている人に言ってあげたいよ』
-(笑)最後に、123ishを見ている人に対して何か一言ありますか?
野球やっているゲイ・バイが少ないので、野球仲間がもっと欲しい!一緒にやりましょう!
人生エンジョイ!連絡待ってま~す。
と、以上である。
将来に不安があるLGBTは、"今"熱中できる趣味や仕事を持つのがいいかもしれない。
「趣味や仕事が充実してて先のことなんか考えてる暇がない」
というぐらいが丁度いいのかも。
今回のインタビューを通して、私も、熱中できる趣味を見つけようと心から思った。
今のところ、趣味は読書ぐらいしかない…