今回は、中学生~高校生でゲイ活動を始める人について、というテーマで書かせていたただく。これはある意味闇に隠されている事実である。 先に言っておくと、筆者は18歳の頃からゲイ活動を始めた。 ゲイ活動とは、ゲイアプリに登録してゲイのお仲間に会ってみたり、という行動を伴う活動のことだ。 ゲイアプリで有名なのは、9モンやジャックド。その他、即ヤリ目的の掲示板などいくつか存在する。 どれもヤリ目的の人が多いが、純粋に友達募集を募っている人もいる。 当時、高校を卒業して大学生になった時だった。高校生の時はまだスマホもそこまで普及していなかったし、ゲイの人に会うのも何となく怖いなという思いで、活動を始めなかった。 そもそも、大学受験勉強と部活動で忙しかった。ゲイ活動なんてしている場合ではなかったのだ。 18歳。 18歳という若さは驚異的だった。 アプリ上でも、掲示板上でも、Twitter上でも、非常に多くの人からアタックされたし、18歳の時に初めての恋人もできた。18歳という若さだけで、多くの人からチヤホヤされた。 若さを武器にして何だってできたと思う。当時、大人と援助交際をし、お金を稼いでいた人も知っている。彼は「もう普通の仕事なんてできない。だって、こんなに簡単に稼げるんだもん」と口癖のように言っていたし、まともに塾講師のバイトをしていたことが馬鹿馬鹿しくなったのを覚えている。 さて、題名に戻るが、スマホが普及したせいか、中学生~高校生でゲイ活動を始める人が非常に多くなった。 まだ14歳~ぐらいの少年がゲイアプリに登録し、ゲイ用のTwitterを開設し、ゲイのパーティーに参加していたりするのだ。Twitterでリサーチすると、結構出てくる。まだ同世代の人達と絡むのなら分かるが、30~40歳も上のゲイと会っていたり、身体の関係を持っていたりする。なんとも恐ろしい。 最近知り合った22歳の若者がいるのだが、彼はショタ(少年好き)好きである。異性愛者でいう、「ロリコン」みたいなものだ。 彼は、アプリや掲示板でショタを狙っては誘いをかけている。場合によっては、サポート(お金を援助し、セックスさせてもらうこと)もしている。 逆に言えば、サポート目的で掲示板に張り付いている中学生~高校生もいるのだ。「お金欲しいです。〇〇までできます。よろしくお願いします。〇〇歳」というように。(お金欲しさに、30歳~になってサポート…
今回はちょっと軽い(?)テーマで書いていこうと思う。 恋。そう、恋愛について。 LGBT当事者ならきっと多くの人が「ノンケに恋をする」という経験をしたことがあると思う。 そして99%の人が片思いで終わっている。 仕方ない。これがノンケに恋をするということなのだ。 私が今までノンケに恋をしてきた回数は3,4回ぐらい。本当に切ないことばかりだったが、意外といいこともあった。 過去の実体験を絡めながら、紹介していく。ぜひ、悩んでいる若者は参考にしていただきたい。 ■中学生 中学生の頃、学校内で可愛いと言われていた女子と付き合ったことがある。 しかし、「なんか違うな」ということですぐに破局。その後、K君という大柄な友達に恋をした。 K君はノンケだったが、たまにゲイっぽいところがあり、とにかく全てにおいて本当に好きだった、と思う。 彼のことをずっと目で追っていたのを今でも思い出す。告白すらできないことが辛かった。 結局、想いを告げる機会もなく、中学を卒業。高校も大学も、完全に別々だった。 ただ、成人式の日をきっかけにまた絡むようになり、今ではたま~に会う仲。 別に恋心はもうない。ただ、彼を見る度に、話す度に「本当に好きだったな」という懐かしくも切ない思いが毎回溢れてくる。 いつか「あの時は好きだった」と言えればいいと思っている。そうでもしないと、当時の自分に申し訳ない(?)ような気分である。 中学生の頃、一体どれほどのLGBTが切ない思いをしたのだろう。。 考えるだけで胸が痛くなってくる。まぁ、仕方がないのだが。 ■高校生 卓球の強豪校に進学。日々卓球と勉学に励んでいた。 そこで、人生史上最大レベルの恋をしてしまう。お相手は、卓球部の先輩。1個上のSさんだった。 Sさんも完全ノンケ。彼もまた大柄系だった。 どうしてあそこまで好きだったのか今ではよく分からない。というか、下の名前すら覚えていない。 でもとにかく本当に好きだったし、どうしようもなかった。 毎日一緒にチャリで帰り、たまに釣りをしに行ったり、ゲーセンで遅くまで遊んだりした。 結局、Sさんにも想いを告げることはなかった。Sさんが卒業する日、告白してしまおうかと思ったが、やっぱりできなかった。 そしてSさんは、高校を卒業して、しばらくしたら結婚をした。奥さんとの写真が送られてきて、なんとも言えない複雑な気持ちになったのを今でも覚えている。 もう電話番号も、メアドも知らない。…
驚くことに、いまだにゲイ=オカマ、ゲイ=オネエと思っている人が少なくない。 つい最近、 「ゲイってオカマでしょ?マツコ・デラックスみたいな?笑」 と言われた。 オカマさんやオネエは、ゲイの場合もあるしトランスジェンダーの場合もあるし性同一性障害の場合もある。私は、トランスジェンダーでも性同一性障害でもなく、ただのフツーのゲイだ。 という話をしたら、 「いやいや、お前の見た目じゃ分からないよ」 と言われた。つまり、「ゲイっぽくない。せめて分かりやすいゲイになれ」ということだろうか?ゲイっぽくないゲイ。実は分かりやすいゲイより、ゲイっぽくないゲイの方が多い。特にこの日本では。 以前、実家で父親がこんなことを言っていた。(テレビに映っているイケメンオネエを見ながら) 「ゲイの人ってこういうナヨナヨした男ばかりなんだね」 と。なるほど…私たちはメディアにかなり影響を受けていると思う。私みたいな、フツーのゲイはなかなか出演しない。分かりやすいゲイばっかりである。(視聴率やウケ狙い?) とにかく、勘違いしている人が多いので、書かせていただく。"ゲイには、色々な種類がある"のだ。メディアの影響を受けすぎないでもらいたい。 「フツーのゲイなんて俺に身の周りにはいない」と思っている人に、いざカミングアウトしてしまったらどうなるだろうか? カミングアウトされた方は目を丸くして驚き、自分1人で抱えているのが怖くなって誰かにバラしてしまうかもしれない。これを『アウティング』というのだが、事実、アウティングにより自殺者まで出ている。 一橋大学アウティング事件だ。 要は、「知らない」からこそ「恐怖」を生み、「恐怖」は「悪い何か」を引き起こす。一橋大学アウティング事件なんかまさにそうだ。 「フツーのゲイもいるんだ」ということを予め知っていれば、ゲイ大学生を自殺に追いこむことなんてなかっただろう。 フツーのゲイ。フツーのゲイにも何種類かある。 例えば、シャイニーゲイ。 これはSNSを中心に一時期流行った言葉だ。 簡単にいうと、「見た目は男っぽいフツーのゲイで、平日はしっかり仕事をこなし、休日になると同じような仲間で集まり、遊びにイキイキとしている人」のこと。 もっと具体的に言うと、SNS上で、「みんなでBBQなう」という文章と共に、キラキラとした集合写真をアップしているような人たち。だいたい東京。「いいな~」「羨ましい」「いつも楽しそ…
先日、ゲイの世界にデビューしてまだ1年の25歳と色々話した。 学生から社会人になり、一気に大人の階段をのぼる20代。それに伴い人間関係や恋愛関係、仕事関係での悩みは尽きないものである。(ゲイに限らずだが…) 「20代 悩み」で調べると、検索上位に表示されるのはほとんど仕事関係の悩みばかりだが、今回は20代のゲイが直面する悩みということで、チェックしていきたいと思う。 ■ゲイであることに悩む 基本的にゲイであることに悩む人たちは10代の印象が強いのだが、遅咲きでデビューした人などは20代でこの悩みに直面するようである。(私の場合は高校生~大学生で悩んでいた) 日々の忙しい仕事に追われ、そんな中でも次々と結婚していく同期や後輩。一方自分は安いアパートの一室で寂しく一人暮らし。 寝る前の数分間、目を閉じた瞬間に思うらしい「なんで自分はゲイなんだろう」と。 しかし、これまでの人生で散々自問自答してきた人なら分かるはず。答えのないことを自分に問いかけ続けても疲れるだけなのだ。 結局、他人は他人、自分は自分と考え、自分らしく輝くしかないのだと思う。 ■将来のことについて悩む そうは言っても将来について、遠い先の漠然とした未来について悩んでいる人も多いと思う。 ゲイには老後のロールモデルがほとんどなく、SNSなどの呟きを見ても分かるが、10代~20代の若いゲイで老後について今から絶望している人は少なくない。 先のことを考え過ぎても仕方がないということと、人生その時が来ればどうにかなるとは思うが、やはりそれでも不安は不安である。 しかし、遠い将来のことで漠然とした悩みを抱えている人はゲイ以外にもたくさんいる。 昨今、異性愛者でも生涯結婚せずに独身貴族を貫く人も増えてきた。彼らは遠い将来に漠然とした不安を抱えながらも楽しそうに"今"を生きている。 ■仕事関係で悩む 20代のゲイで一番多い悩みと言っても過言ではない、仕事関係の悩み。 職場での悩みは尽きないだ。 仕事そのものに関する悩み、人間関係、カミングアウト問題、残業問題、転勤、給料、飲み会… カミングアウトしていない職場での飲み会は、たまに面倒臭かったりする。 これら全て、成長のために課せられた試練だと思って頑張れ、と言いたいとことですが、本当に辛かったり自分には合わないなと思ったりしたら、無理せず辞めてもいいと個人的には思っています。 というのも、潔い決断のもと、早…
性同一性障害。 最近、あるLGBT出会い系アプリで性同一性障害の方と交流した。分からないことだらけだったので色々聞いたり、調べたりしてみた。 私達が想像している以上に性同一性障害は辛いらしい。鬱病持ちだったり、自殺してしまう人まで数多くいる。 ちなみに、トランスジェンダー≠性同一性障害であり、性同一性障害は「医学的な疾患名」として知られている。生まれた時の性別と心の性が異なっていることに対し、性同一性障害者はトランスジェンダーよりも「性の適合を願っていたり、嫌悪感や違和感が持続的に存在している状態」を指す。 図で表すとこうだ。分かりやすい図を発見した。 【出典元:http://rainbowflag.hatenablog.com/entry/2015/12/07/231233】 この性同一性障害、日本での推定患者数はおよそ4万6000人(約2800人に1人の割合で存在する)だと言われている。少ないようで多いような…その中には、言葉にできない辛さや苦しみを日々味わっている人、毎日絶望している人、命を絶とうとしている人がいるというのだ。 言葉にできない辛さ。当事者に色々聞いたり、調べたりしたことをまとめてみる。 【LGBTと性同一性障害は別?】 大きなくくりで考えると、LGBとTが一緒で括られているように、LGBと性同一性障害(GID)も一緒のグループだと言えそうですよね?しかし、これに関しては慎重に考える必要があります。というのも、性同一性障害は性的指向ではなく、「疾患」です。LGBとTを一緒にすることすら違和感があると言われているのに、性同一性障害も一緒にしてしまったら、さらに違和感がありますよね。 よって、性同一性障害は全くの別物として認識しといた方がよさそうです。 【性自認とは異なる身体に苦痛を感じる】 性同一性障害者にとって、身体的性別は異性にほかならない。自分の身体が成長するに従って露になってくる身体の特徴に、憎悪を抱くという。 成長期には、男性だと肩幅が広くなったり、声変わりしたり、筋肉が付いてきて男らしい身体になっていく。女性だと、身体が丸くなり、乳房が膨らんできたり… 例えば自分の性自認は男で、身体的性別が女だとしたら。日に日に女の身体になっていく自分に嫌気が差し、鏡を見るのすら嫌になってくるそうだ。FtM(Female to…
LGBTの1つに、アセクシャル(無性愛者)というものがある。 これは、他者に対し、恋愛感情と性的欲求を恒久的に抱かない人のことを指す。 世界の1%ほどがアセクシャルらしいので、日本では130万人前後がアセクシャルに該当する。 私自身、アセクシャルを名乗る人と一度だけ会ったことがあるのだが、いたって普通の人だった。 「恋愛に興味ないの?楽しいのに」と聞くと、「ゴルフに全く興味のない人に対し、なんでゴルフをしないの?と聞くぐらいに無意味な質問」と切り捨てられた思い出がある。 恋愛とゴルフが一緒なのか・・・?ヨクワカラナイ・・・ アセクシャルに対し、無意識の差別があるという。今回、詳しくご紹介する。 ■アセクシャルについて思うこと 私自身、LGBT当事者だが、アセクシャルに対し、いい意味でも悪い意味でもあまり興味がないので、特に思うことはない。アセクシャルの友人をたくさん作って、アセクシャルに対する理解を広げよう!とも思っていない。 なぜなら、アセクシャルに対し、イマイチ理解ができないからである。(生態が謎) 私は、個人的な意見として、人生というのは人との関係や恋愛を通して彩っていく部分があると思っている。控え目にいって恋愛は最高である。つらいことも多いけど、最高だと思える瞬間が何度もあったし、本当に幸せだと思える瞬間に何度も救われた。 今もパートナーがいるが、ひとりの時と比べると、今の方が5倍くらい充実している。別に誰かに依存しているというわけではない。純粋に、楽しいのである。 心から好きで愛している人と一緒にご飯を食べたり、何かを見たり、身体を重ねたり。幸せ度が倍になり、心も満たされる。 アセクシャルは、恋愛感情と性的欲求を恒久的に抱かないということで、恋愛とはもちろん無縁。凄すぎる。恋愛小説や恋愛映画を見ても何とも思わないのだろうか??何とも不思議。 そう、別に差別をしているというわけでないのだが、正直、全く理解ができない。生態が不明。アセクシャルの理解を広めようとしても難しいのではないか? 何かと「まだそういう運命の人に出会ってないだけでしょ」と切り捨てられる気がする。 そもそも、自分の理解や常識を超えたものに対し、人は寄り添うことはできるが、完全に理解なんてできない。 というのが私の個人的な見解である。 ■無意識の差別について アセクシャルは、日々無意識な差別を感じているという。 コロンビア大学院の…
つい最近、FtMトランジェンダー(身体は女性だが性自認は男性)のYouTub動画を見ていた。彼の動画でたびたび出てくる「ナベシャツ」という言葉。「もっと締め付け力のあるナベシャツで胸を潰したい」「なかなか胸が潰れなくて困っている」という奇怪な発言をしていた。 正直、FtMの世界についてそこまで詳しくない筆者からすると、「ナベシャツ?なにそれ?」という感じだった。同じLGBTというカテゴリーに属していながら、初めて聞いた… そして色々調べてみたのだが、ナベシャツとは、どうやらFtMトランスジェンダーのパスグッズとしてはマストアイテムらしい。 パスグッズとは、パス度を上げるためのグッズのこと。パス度とは、「自分が認識している性自認が、外見上第三者から認識されているかどうかを表す度数」のことで、FtMの人なら第三者から「男性」として認識されればパス度が高いと言えるのだ。 パス度が高ければ高いほど、日常生活において支障をきたさない。「性別は?」と聞かれる機会も減るし、男子トイレにだって堂々と入れる。 胸が全くない人なら必要あまり必要ないかもしれないが、胸がある程度ある人にとっては、ナベシャツは必要不可欠。ナベシャツには、タンクトップ型/サラシ型/Tシャツ型がある。 ナベシャツという名前が生まれたのは、どうやら1972年(昭和47年)のことのようだ。こんな情報を発見した。 「元祖ナベシャツオカ」のナベシャツは、昭和47年、大阪南・北の水商売のオナベの方に依頼され考案し、誕生した商品です。当時はオナベの福音と云われ、今も根強い人気がある商品です。私がその名前を「ナベシャツ」と付けました。 平成5年に上岡龍太郎のテレビ番組「50人に聞きました」で取り上げられ、全国に広がりました。(お値段はその時のままです。) 今では、一般のFTM、トランスの方々に愛用されております。 【引用元:http://nabeshatu-yofukuoka.com/docs/】 FtMにとって大きな胸があることは苦行なのだろうか…元々Aカップなど胸が小さい人ならあまり気にならないかもしれないが。 ただサラシのように胸を潰すことが前提になるので、慣れないと痛い&苦しいという現実が待っている、らしい。(慣れれば問題ないみたい) 最近だとナベシャツの種類も豊富なので、デザインや機能性や素材などを加味し自分に一番合ったものを選べばいいと…
LGBTと聞いて、なにを思うだろうか。最近、この単語を聞く機会は一気に増えた。テレビやニュースで当たり前のように聞く度に驚く自分がいる。 LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った言葉で、セクシャルマイノリティの総称を指す。今や13人に1人はいると言われている。 私も当事者の1人。中学生ぐらいまではバイセクシャルだったが、今はほぼゲイとして生きている。ただ、何十年と生きてきた中で、誰かにカミングアウトされた経験は1回しかない。それも、本気のカミングアウトではなく、ノリの延長というか、カミングアウトとは言えない感じの告白だ。私自身、誰かにまともにカミングアウトした経験は2.3回しかない 母親にもカミングアウトしたのだが、当然驚いていたし、最初は認めたくなかった様子だった。 思うに、世間では、「LGBTって最近よく聞きますよね。身の回りに沢山いるらしいですからね~」「私そういうのに偏見ないからいつでもカミングアウトしてきて~」といった雰囲気ではあるが、当事者からすると『やっぱり言えないな』というのが本音。 だって言うメリットよりデメリットの方が大きくない? それに、どれだけ世間が"理解を示している風"を装ったところで、こちらにはあまり響いてこない。これはあくまで1人の当時者の個人的な意見として聞いて欲しいのだが、そもそも、異性愛者とLGBTは(日本では)共存できない気さえする。 そこにはいつでも大きな壁と距離がある。池上彰のテレビで、某芸能人2~3人が「LGBTって100人に1人ぐらいいるんでしょ?」と言っていたのを聞いて驚愕した。「あぁ、やっぱりそんなもんだよね」と。 差別偏見は絶対生まれると思っている。LGBT活動家が「差別偏見撲滅!」とか言って必死に活動しているけど、どこか冷めた目で見ている自分がいる。「もし差別偏見が本当になくなったら貴方はLGBT活動家としてもう食べていけなくない?」と思う。女性同士がディズニーで結婚式(とは言っても同性婚は法で認められていないので、パートナーシップを取得しただけ)を挙げた時も、冷めた目で見ている自分がいた。 「そんなことして本当に意味あるの?」とどうしても思ってしまう。それだけセクシャリティのことで悩んできたし、苦しい思いをしてきたからかもしれない。どうしても諦めから入ってしまうのだ。 そんな私は、実はLGB…
見た目がボーイッシュなレズビアンのことをボイと呼び、逆に女の子らしい見た目だとフェムと呼ばれる。 ボイ、フェム、タチ、ネコ、…これらはレズビアン用語だ。 タチはセックスの時に攻める側、ネコは受ける側、リバは両方できる、といった具合に分けられていて、見た目とセックスの時の立ち位置とを合わせて、ボイタチ、とかフェムリバ、とかいうのがレズビアンの自己紹介ではあるあるになっている。 カップルは必ずしもボイとフェムではなく、フェム同士のカップルも多いので、きれいなお姉さん同士のカップルさんは見ていて惚れ惚れしてしまう。 さて、街中で出会うレズビアンについて、私たちにはゲイの皆さんがお持ちのゲイを察知する能力“ゲイダー”ならぬ、“レズダー”なるものが備わっているので、一部のレズさんは視線で通じ合ったりするのだが、そんな中でも見た目で最も分かりやすいのが、ボイの皆さんだ。 彼女たちはトランスジェンダー(性同一性障害、FtM)とは異なり、自分は女性だという認識を持ちながら、ボーイッシュなヘアスタイル、服装を好む(個人的には刈り上げ、ゴリゴリのピアス、タトゥー女子が多い気がする。) また、レズビアン業界ではボイタチさんの需要が大きいため、結構モテる。 …うらやましい限り。 今回はそんなボイさんが、日々の生活の中で遭遇するちょっと困った苦悩について、身近なボイさんに聞いてみた。 ● トイレでギョッとされる普段あらゆる公衆トイレを利用するのだが、女子トイレに入った瞬間、時折見知らぬおばちゃんに「えっ」なんて言われてしまうことがある。え、何なら脱ぎましょうか?とか言いたくなるらしい。男女兼用のトイレがあるとひとまずそちらを利用してしまうなど、なんとなく女性用のトイレに入りづらい気持ちがあるようだ。声で女性だとわかる(声パスという)ことも多いので、誰かと一緒にいるときはできるだけ大きめの声で会話しながらトイレに入っていったりする工夫も必要。 ● 女性もののスーツ、化粧を強要される特に学生の就活時、学校の指導で女性もののスーツを着用するように強要されたのがつらかったそう。これはトランスジェンダーの方の苦悩に近いが、生まれ持った性別に括られてしまうことへの抵抗がとても強い人が多いように感じる。ボイさんは個人的に参加する結婚式などでは男性物のスーツを着用して参加していることが多く、それがまたかっこいい。 ●…
LGBT当時者に問いたい。 『将来への不安はないか?』 『仕事への不安はないか?』 『孤独への不安はないか?』 『親友にカミングアウトできるか?』 『幸せか?』 『生まれ変わっても自分でありたいと思えるか?』 聞きたいことは山ほどある。 私が私を受け入れることができるようになったのは、ほんの数年前の話で、それまでは自分の運命を呪っていた。異性愛者にずっとなりたかったし、生まれ変わったら絶対自分になんかなりたくない、と思っていた。(今はそんな風には思っていない) さて、今回、24歳のバイセクシャル男性にインタビューを実施してみた。 彼はいつものほほんとしていて、今を楽しそうに生きている。将来は結婚したいと言っていたが、年下の彼氏ができたようで、「もう結婚とかどうでもよくなった」と言っていた。 今をリアルに生きる24歳のバイセクシャル男性。インタビューの一部をお送りする。 -インタビュー受けてくれてありがとう。まず、いつから自分のセクシャリティに気付いた? 『高校二年生だね。携帯を見ていて、男の世界に興味を持ち始めた。こういう世界もあるんだと知って、そして「意外といいじゃん」と思った。それまでは無意識で男性に惹かれたりしていたけど、「好き」という感情ではないと思っていたな~。というか、中学3年生まではずっと女性がすきだったから』 -本格的に男の世界に足を踏み入れたのはいつ?きっかけは? 『2016年の夏だね。きっかけはゲイアカウントのTwitter。バイセクシャルだけど、一応ゲイってことにしてアカウントを作ったの。それで、Twitterをよく使うようになってから、初めてお仲間に会ってみようと勇気を出してリアルしたよ』 -結構最近だね。初めてのお仲間は怖くなかった? 『その人は確かゲイ男性だったね。35歳ぐらいで、体育会系だった。最初は怖かったね。でも今でも怖いよ(笑)最近はもうリアルはしないけど』 -ノンケ友達とか親にはカミングアウトしてる? 『最近、初めてノンケ友達一人にカミングアウトした。人生で一番緊張したかも。結構動揺してたね…でも言ってよかったと思ってます』 -カミングアウトは勇気がいるからね。カミングアウトした理由は? 『昔から仲良しの友達で、なんかいつまでも隠していることに嫌気が差しちゃったの。もう嫌われてもいいからカミングアウトしちゃおって思った。自分も楽になりたかったし、本当の姿を知って欲しかっ…
周りから好かれている人もいれば、嫌われてばかりの人もいる。 これはゲイに限った話ではないのだが、ゲイの中でも、天と地の格差があったりする。ネットアイドルと呼ばれ、24時間チヤホヤされているゲイもいれば、「あの人はダメだよね」「あの人は嫌いだわ」とゲイバーの酒の肴になっているゲイもいるのだ。 ネットアイドルが調子に乗り過ぎた結果、"干されて"一気にオワコンになったり、嫌われたりするケースもある。この違いは何なのだろうか?もちろん様々な理由があって嫌われてしまうのだと思うが、今回は大きく3つに分けてみた。どれもネットに深く関係する。 どうせなら仲良く平和にやっていきたいが… ■「〇〇と寝たよ」と暴露するなど、とにかくデリカシーがない あなたの身の回りにもいないだろうか?「〇〇と寝たよ~(身体の関係を持った、ということ)」と平気でプライベートすぎる内容を暴露するゲイが。名前を出された方はとんだ迷惑である。 暴露する方に特に悪気はないと思うのだが、だからこそ怖い。そういう人は口も軽く、友達の彼氏を平気で食ったりする傾向がある。 実はつい最近、仲良くなれたと思ったゲイ寄りバイセクシャルの友達が、まさに暴露系の人間だったのだ。会う度に、電話をする度に「最近〇〇と寝た」という生々しい話を具体的にしてくる。そもそもなぜ言いたくなるのかが分からない。「そういうのはあまり言わない」というのが暗黙の了解である。 本当に仲良しな人に対し「実は…」と切り込むのはありだと思うが、呼吸をするように暴露をされるとこっちも疲れる。ゆえに、そういう人は嫌われる傾向にあるし、距離を置いて付き合うことをおすすめする。 余談だが、そいつの友達(ゲイ)が、私の彼氏に猛烈にアタックをしていた。(後で分かった…)しかもそいつとその友達(ゲイ)は身体の関係を持っている…ゲイの世界は狭い… ■人の悪口、噂話が大好き 周りから悪口や噂話をされて嫌われているゲイは、そもそも自分が人の悪口や噂話を頻繁に言っていたりする。 特にTwitterを見れば一目瞭然。100ツイートぐらい遡れば、その人の思考や発言、口癖なんて大体分かる。 攻撃的な発言や、誰かを貶めるような発言が多いと、見ているこっちも疲れてしまう。そしてフォローを外され、今度は文句を言うのだ。「無言でフォロー外すなら最初からフォローするなよ」と… これ、恋人に振られる人が、「振るぐらいなら、…
最近、いい傾向なのか分からないが、LGBTや同性愛をテーマにしたドラマや映画が増えてきた。 数年前の映画「怒り」や、最近だと「おっさんずラブ」など。 「おっさんずラブ」。 おっさんずラブ(2016)アマゾン Prime Video 私はこのドラマを最終話しか見ていないのだが、まぁ腐女子の反応が凄かった。Twitterを開くと腐女子がおっさん(イケメン)同士の恋愛に萌えている。 ※「おっさんずラブ」とは…まったくモテない33歳の春田創一は、会社の上司である黒澤武蔵と後輩(単発版では長谷川幸也、連続版では牧凌太)の2人の同性に告白される。困惑しながらもピュアな恋心を持つ男たちの存在がいつしか春田の心を大きく揺さぶることになる。(あらすじ,Wiki引用) そう。イケメンおっさん同士の恋愛がピュアピュアな感じで描かれていた。笑いあり、涙あり。 ■腐女子のツイート Twitterでこんなツイートが拡散されていた。 「ゲイの皆さんこんにちわ!私たち腐女子はゲイの皆さんにカミングアウトして欲しいんです。おっさんずラブでやってたように、職場や学校でやっちゃってください!大丈夫、腐女子はみんな貴方たちの味方です!」 ・・・ もう完全にアレである。 このツイートに対し『ゲイというのは君たち腐女子を喜ばせるためにこの世に存在するのではないのです。二次元で楽しんでなさい』という鋭いツッコミが入れられ、それが約4万リツイートもされていた。 そう、これはいつか批判を食らうかもしれないが、私は腐女子に対しあまりいいイメージがない。そもそも、男同士の二次元?三次元?の絡みに対し、全く関係のない女性が興奮しているという構図が意味不明。腐女子が描いている男同士の絵や漫画は99.9%理想である。現実とはほど遠い。 よく、イケメン俳優を例えに出しては「あの人は攻めだよ!」「いやウケだよ!」みたいな会話をしているらしいが、それも意味が分からない。男同士の性交渉は腐女子が想像しているレベルの10倍生々しくグロテスクである。 同じゲイでも、BLが好きな人もいれば、全く興味がない人もいる。しかしこれまで、BLが好きなゲイに会ったことがない… ■大学時代、腐女子に絡まれたトラウマ 私がやや腐女子アンチな理由。大学時代のある経験が原因の1つ。 当時、私の噂をどこかで嗅ぎつけたある女性(腐女子)が私に急に接近してきたのである。 「噂は本当なの?」 「男同士っ…
青春真っただ中の中学生・高校生のゲイは、日本にどれくらいいるだろうか? インターネットが発達した今、時空を超えていつでもお仲間(ゲイ)を探せるようになった。 しかし、やはり思春期ということもあり、中学生・高校生のゲイとなると、性のことにひたすら悩むと思う。筆者も、頭がおかしくなるぐらい悩んできた。 そもそも、「自分はゲイだ」とハッキリ認識している人の方が少ないはずだ。 なんとなく「男に興味があるかもしれない」「男の方が好きかもしれない」「女も好きだけど男も悪くないな」みたいに、ふわふわとした概念を持ち始めるのだと思う。 高校3年生ぐらいになると、ハッキリ認識するのではないか。人それぞれだが、筆者の場合はそんな感じだった。 さて前回、「中学生・高校生を狙う悪い大人のゲイに気を付けろ」という記事を書いたが、全ての大人が悪人というわけではない。 ただ、中学生・高校生ぐらいのウブな新参ゲイを狙っている大人がいることも事実。 高校生のゲイTwitterアカウントに対し、生々しいリプライを連続で送り付けている大人を見たことがないか?私の知り合い(35歳)で、高校生としか体の関係を持たない営業マンも知っている・・・ そう、大事なのは、『付き合うゲイを選ぼう』ということである。 中学生・高校生・大学生ぐらいの、歳が近いゲイ友達を作ることもあれば、30代、40代と、一回り離れたゲイ友達を作ることもあるだろう。ゲイの世界は面白いことに、平気で30歳差のカップルが生まれたりもしている。 歳はあまり関係ないと思うが、とにかく付き合うゲイを選ぶ必要がある。それは自分の将来のためでもある。中学生・高校生から、大学生、社会人とステップアップしていく中で、最初のゲイ友達というのは結構大事なのだ。そいつが「あまり良くないやつ」だと、自分も悪影響を受けてしまう。 「あまり良くないやつ」を具体的に言うと、 誰とでも身体の関係を持ち、あなたに自慢してくる人 常識の範囲から逸した行動を取る人 あなたの足を引っ張る人 あなたがゲイだということを周囲にバラす人(平気で裏切る人) 自己中心的で、付き合っていると疲れてしまう人 などが挙げられる。(他にもあるかもしれない) 筆者には高校生ぐらいの若いゲイの知り合いが2人いるのだが、1人は性事情や無修正画像をSNSにバンバン公開し、ひたすら自己顕示欲を満たしているゲイで、もう1人はいたって真面…
前回に引き続き、トランスジェンダーについて書いていく。今回は、パス度、パスグッズ、ホルモン療法について。 トランスジェンダーは、「生まれた時の性別(身体的性別)と心の性(性自認)が異なる人」のこと。LGBTの中で「T」に該当し、日本全体で0.7%=約90万人がトランスジェンダーに当たると言われている。90万人・・・そんなに多いのか・・・ ■トランスジェンダーが気にするパス度について パス度について改めておさらい。 パス度とは、「自分が認識している性自認が、外見上第三者から認識されているかどうかを表す度数」のことだ。 FtM(Female to Male,身体は女性で心が男性)の人は、第三者から「男性」として認識されればパス度が高いと言える。 MtF(Male to Female,身体は男性で心が女性)の人は、第三者から「女性」として認識されればパス度が高いと言える。 自分が認識している性が外見に寄せれていない状態のトランスジェンダーの多くは、性別を疑われたり、不審がられたりして、少なからずストレスを抱えている。 外見が全てではないが、このパス度が高いと、日常生活において比較的不便なく快適に過ごすことができる。 トランスジェンダーの困り事や悩み事の1つとして、トイレ問題があるが、パス度が高ければFtMの人が男子トイレに行っても、MtFの人が女子トイレに行っても何も問題は起きない。 しかし、パス後が低い人が、自ら認識している性自認の方のトイレに行ってしまうと、周りから懐疑的な目で見られたり、場合によっては通報されたり。 また、パス度が高ければ性別を確認されるシーンの時に、「男ですか?女ですか?」と聞かれる機会も減り、性別についていちいち説明をする手間も省ける。 このようにパス度が高ければ高いほど、発生し得る面倒な出来事ややり取りを回避することができ、精神的なストレスから解放されるのだ また、第三者から自然に認めてもらえるという点で自分の自信にも繋がる。 そう、つい最近の出来事を紹介する。 私は銭湯が好きでよく行くのだが、偶然、FtM(Female to…
一部のLGBTが、外部に対し、差別偏見撲滅を謳い、権利活動に励んでいることは分かったと思う。 彼らは、私と違って"戦っている"のであり、その点において素直に「凄いな」とも思う。 ※詳しくは前回の記事をご参照ください。 さて今回は、LGBT内に存在する差別偏見についてだ。これはもう完全に闇が深い話なので、これからLGBTデビューする子は読まない方がいいと思う。 LGBT内に存在する差別。 「え?仲間割れ?」と思うだろう。仲間割れというわけではないのだが、同じLGBT内でも派閥や偏見があるのは事実。いくつかに分けてご紹介していく。 【そもそもの話(前提)】 まず、LGBTを一個のまとまりとして捉えている人が多いせいか、「LGBTみんなで交流したり遊んだりしてるんでしょ?」という人がいる。 これに関して、確かに一部の人はそうかもしれないが、ほとんどのLGBTは相互に関わり合っていない。 例えば、ゲイの人はほぼゲイのコミュニティにしかいない。筆者もそうであり、レズビアンや性同一性障害の友人などは全くいない。 なので、正直、よく分からない部分が多い。 レズビアンもレズビアンで、ほとんどのレズビアンはゲイやトランスジェンダーや性同一性障害の友人を持っていないことが多いはず。 この前始めてアセクシャル(無性愛者)の女性に仕事の一環で会ったのだが、アセクシャルはアセクシャル同士で定期的に会合を開いたりしているらしい。一体、何を話しているんだろう。 【ゲイとバイセクシャル】 バイセクシャルのことをよく思っていない(?)ゲイは少なくない。 「バイセクシャルは、男性と女性両方が恋愛対象だし、最終的に女に逃げて結婚するんだろ」と思っている人が結構いるのだ。 一種のジェラシーなのだろうか?結婚に憧れているゲイは多い。私もそうだが。。 【LGBとT】 LGBとTは、そもそも全くの別物である。 LGBは性的指向を表すのに対し、Tは性自認を表す。 Tはトランスジェンダーの「T」であり、身体は男性だけど性自認は女性、もしくは、身体は女性だけど性自認は男性、といった人を指す。 身体は男性だけど性自認は女性の場合、MtF(Male To Female)といい、逆はFtM(Female To Male)という。 性的指向はまた別の話であり、MtF(Male To Female)で性的指向が女性の場合、MtFレズビアン。 FtM(Female To…
LGBTと浮気について書かせていただく。 浮気。みんなは浮気についてどういうイメージを抱いているだろうか? 当たり前?よくあること?人として最低?たまになら許す? 人それぞれだと思うが、あまりいいイメージを持っている人は少ないはずだ。 浮気や不倫が原因で離婚したり、裁判が起きたりしているのが現実である。 さて、LGBTの中でも特にゲイにおいては、浮気が当たり前になりつつある。 よく浮気関連の話を聞くのだ。節操がないというか… これは、昔からだとは思うが。 浮気について個人的に思っていることを書き記しておきたい。 結論からいうと、彼氏(相方)がいても、平気で浮気しているゲイはごまんといる。 W浮気なんてよくあることだし、そもそも、『浮気OK』にしているカップルもいるぐらいだ。 この記事を書くにあたって今年で付き合って8年目になるカップルに話を聞いた。 彼ら曰く、「セックスは他の人とやってもOK。ただワンナイトね。本気になるのはダメ」とのこと。 愛の形は人それぞれなのだろうか。 一方、複数回にわたる浮気が発覚し、最近破局した20代のゲイ×バイセクシャルのカップルも知っている。 付き合い方は人それぞれである。 さて、いずれにしても、「彼氏にバレなければいいや」ということで平気で浮気をするゲイは多い。 色々な話を聞いている感じ、異性愛者よりも、断然多いと思う。 「男同士だから仕方ないよね」と言い訳をし、彼らは浮気をしまくるのだ。 というか、『彼氏持ちの男』を狙ってセックスを持ちかける人もいるぐらいだ。 (彼氏持ちの男を食うことが、一種のステータスらしい…) 確かに、男同士だし、お互いがよければサクッと身体の関係を持ててしまう。男女よりも簡単だろう。 特別罪悪感など感じずに、息を吸うように浮気をしている人も知っている。 私にも遠距離恋愛中の彼氏がいるのだが、正直、浮気をしてしまったことがある。「男同士だし、しょうがないよね」という甘えが原因である。 そして、浮気をしてしまったという事実を、彼氏に告白してしまった。 自分一人で隠しているのがつらくなったのだ。私の彼氏は珍しい人間で、浮気などしないし、そういうゲスいことは大嫌いである。 喧嘩になるかと思いきや、「そっか。しょうがないよね」と言われただけだった。 その瞬間「黙っておけばよかった」と一瞬脳裏によぎったが、もう遅かった。 後から分かったことなのだが、彼は一人で死ぬほど絶望して…
今日、LGBTへの理解が昔より進み、世の中の関心も深まりつつあります。 ですが、カミングアウトせずに過ごされるLGBTの方もいるので、知りたいと思っても、LGBTの方と話したり事情を知る機会はまだ少ないと思います。 では、ゲイはどうやって恋愛しているか知っていますか? 世間的には新宿2丁目のゲイバーなどを想像されるかもしれません。ゲイバー以外にも、ゲイの出会いの場所ってあるんですよ。 意外と異性愛者の友だちからも聞かれることが多いので、この記事を見てくださっている方も興味があるのではないかと思います。 今回は普段中々聞けないゲイの恋人の探し方をお話します。 マッチングアプリ 男女専用のマッチングアプリがあるように、ゲイ専用もあるんです。代表的なものだと「9monsters」「AMBIRD」などがあります。 男女専用だと、男性は有料会員にならないと機能が使えないことが多いですが、ゲイ専用は出会うために必要な機能がほぼ無料です。(中には有料コンテンツもありますし、登録費用が必要なアプリもあります)出会う媒体にお金をかけなくてもいい、と考えると少しだけ得をしている気分です。 ただ、手軽に使える分ゲイのマッチングアプリはワンナイトラブを求める方が多いので、恋人のような長い関係が続くことは少ないです。 数打てば当たる…という感じで色んな人と会って恋人を探していきます。その点は、男女のマッチングアプリと同じかもしれませんね。 恋活イベント 主に池袋や名古屋などの都市部で開催されている恋活イベントがあります。男女間でいう「婚活パーティ」みたいなものです。 1対1形式で参加者全員と数分程度自己紹介をして、フリータイムを挟みつつ最後は投票でマッチングしたカップルができます。 応募するときは、タチとネコの2つの枠から選ぶことになります。(タチは攻め、ネコは受けという意味で、夜の営みのポジションのことを指します。)恋活イベントで夜のポジションを開示しながら話すのは違和感があるかと思いますが、ゲイだと体のポジションは今後の相性に影響する重要な情報なのです。 僕のゲイの友人は恋活イベントへ参加したことがあるのですが マッチングアプリではその場限りの出会いが多く、うんざりしている 今後もちゃんと関係が続くような真剣な出会いがしたい そんな方たちが多いそうです。 …
僕は20代前半のゲイです。 既に異性愛者の友人にゲイであることをカミングアウトしていて、恋愛話をよくしています。その中で、異性愛者の友人から高確率で言われる言葉があります。 「ゲイも異性愛者も恋愛は一緒でしょ!そんなに気にするな!」 “そんなことはない!”と、毎度声を荒げそうになります。 ですが、異性愛者の人たちにとっては「人が人を好きになる」という点で一緒だと言いたいのだと思います。間違いではないけれど、異性愛者の人にLGBT、特にゲイの恋愛の難しさを知ってほしいと感じ、この記事を書いています。 そして少しでもLGBTへの理解に繋がればと願います。 (LGBT全体に当てはまる内容かもしれませんが、ゲイである僕自身の主観で話を進めます。) 学生時代は「同じゲイ」が周りにいるか分からない 学生時代は本当に辛かったです。 周りは異性に対しての恋愛話ばかりです。「自分は皆と一緒じゃない」という不安にかられ ゲイだとばれないように恋愛話は全て嘘を考えながら話すことになります。 そして、同じ学校の男子を好きになったとしても、自分と同じゲイとは限らない。もし相手が同じゲイだとしても、相手も自分と同様にゲイであることを隠して生きています。 確かめる術が学生の子どもには無いのです。 そして同じ男性に告白することは、同時に「自分はゲイだ」とカミングアウトすることになります。僕の学生時代はLGBTという言葉が世間で認識されておらず、テレビに出ている”オカマタレント”という異色なイメージが強かったので、とても気軽にカミングアウトできる環境ではなかったです。 「好きな人に好きと伝える」という行為が、ゲイというだけでハードルを高く感じて、恋愛とはかけ離れた学生時代を過ごしました。 ゲイ専用マッチングアプリでは真剣な出会い探しは難しい 世間一般でマッチングアプリは、“真剣な出会いを求める方のためのアプリ”という認識が強いと思います。ですが、それがゲイ専用になると少し違います。 顔無しでパンツ一丁の写真だけの人や、会ったらすぐホテルへ移動しようとする人など、僕の肌感覚ではありますが真剣な出会いとは裏腹なヤリモクユーザーが約7割です。 「大人になってから恋愛するぞ!」と意気込んでアプリを登録しても、真剣な出会いを求め、かつ自分と気が合いそうなタイプの人を探すのは、ゲイのマッチングアプリでは難しいのです。 ですが相手もゲイである…
カモフラージュのために女性と付き合った経験のあるゲイは意外と多い。 高校生の頃、クラスにゲイの男性がいた。 その人はみんなからのゲイいじりを回避するためだけに女性と付き合い、異性愛者をアピールしていたのだ。 彼にその気なんてないのに、彼に夢中になり、毎日のようにお弁当を作っていた彼女の顔を思い出すと胸が痛くなる。。 彼女は、一人のゲイ男性から利用されていたのである。カモフラージュのために。 カモフラージュのためだけに女性と5年以上付き合っていたゲイも知っている。 また、レズビアンの女性で、カモフラージュのためだけに男性と長い間付き合っていた人も知っている。 どれも夢中になるのは相手だけで、自分は上の空、他人事。 最終的に別れることになり、相手は心にダメージを負うのだ。同時にあなたも少なからず傷つくはず。 自分の都合のために人を利用しても、誰も幸せになれず、みんな傷つくだけだと思う。 Googleで検索してみると、 「彼氏がゲイだっ場合の対処法」 「彼氏がゲイかもしれません。どう思いますか?」 「彼氏が男と夜な夜な会っています」 というような記事が多くある。 つまり、カモフラージュで女性と付き合ったとしても、いずれゲイだと発覚する可能性が高い。彼女と身体の関係がないどころか、手さえも繋がないと疑われるのは当然だが。。 彼氏がゲイかもしれないと疑っている女性は、悩み、苦しんでいるはず。 本心は、「自分が利用されているはずがない。きっと何かの間違いだ」と思っているはずなのだ。 でも怖くて一歩踏み込んだ質問ができずに、裏で証拠を探ったり、yahoo知恵袋でみんなの意見を仰いだりしているのだと思う。 【同性愛者なのに、異性と結婚している人達】 驚くことに、異性と付き合うどころか、結婚までしている人達も少なくない。なぜ同性愛者が異性と結婚してしまうのか?これにはいくつかのパターンが存在する。 全てが「悪」というわけではない。お互いが納得して結婚しているケースもある。それぞれカテゴライズしてご紹介する。 ①自分が同性愛者だと気付かずに結婚してしまうパターン 女性と付き合うことに少しの違和感を抱えながらも、年齢も年齢ということで結婚して、あとから自分が同性愛者だと気づくパターンである。所謂、遅咲きゲイと遅咲きレズビアン。 今年で40歳になる筆者の知り合いでも一人いる。30歳を過ぎたあたりで、自分がゲイであることに気付いたとか。 ②…
つい最近、というか数日前、胸くそ悪い事件が起きた。 その日、約半年ぶりに遠距離恋愛中の相方に会い、片道300km以上の旅行の帰り道だった。 つい最近実家に引っ越した私には、相方を泊める場所がなく、ホテルに泊まろうとしたのだ。 (実家で私たちが恋人関係だと知っているのは母親だけである。他の家族は何も知らない) 私たちが恋人関係であることが快く認知されていれば、問題なく実家に泊められるのだが、男同士という場合なかなかそうもいかない。 そしてここはまぁまぁの田舎であり、ホテルを探すのも一苦労である。 実家から少し離れた、埼玉県熊谷市でホテルを探した。 ホテルといっても、その日に予約なしでダイレクトで入れるラブホテルだ。 私たちはかなり疲れていたので、とにかく眠りにつきたかった。シャワーを浴びてすぐ寝ることができる環境さえあればそれで良かったのだ。 で、あるあるなのだが、「男同士だと入室禁止」というラブホテルはまだ多い。 時代の変化と共に、最近でこそ少なくなってきたように感じるが、それでもまだ多いと思う。 思うに、ホテルのオーナーや経営者がLGBTに寛容な人ならおそらくOKなのだが、そうじゃない場合、「絶対禁止」にしている気がする。 そこに逆らう余地はない。 (東京豊島区にあるラブホテルで、男同士でもOKというラブホテルに入ったゲイカップルが、男性従業員に断られたことに対し声を上げ、行政がラブホテルに対し直接指導した、なんていう事件もあった) とにかく、「男同士はムリです。女同士ならいいですけど」みたいに断われたとしても、大人しく従うしかないのである。 そこでブチギレで暴れてしまったら、逆に警察沙汰である。 ただ、いざ現地に到着して「男同士でも大丈夫ですか?」と確認するのはバカバカしい。断られたら時間の無駄だ。 この記事を読んでいる中高生はぜひ覚えておいて欲しい。 私は、「熊谷市 ラブホテル」で検索をかけ、「https://happyhotel.jp/searchArea.act?jis_code=11202」 のサイトから、1位に表示されているオーシャン〇ルフィンというホテルに電話をかけてみた。 私『遅い時間にすみません。男同士でも入れますか…?眠ることさえできればいいんです』 管理人らしき男性『はい?男一人ですか?』 私『いえ、2人です』 管理人らしき男性『ふっ(嘲笑うかのような感じ)、あの、ホモセする方はお断りし…